大学4年間の経済学が10時間でざっと学べる

著者 :
  • KADOKAWA/中経出版
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  • Amazon.co.jp ・本 (239ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784046011688

作品紹介・あらすじ

「難しい」といわれる経済学ですが、本当に必要な知識は、10時間もあれば復習できます。経済学部だった人は「復習」として。「経済のニュースがわからない……」という人の最初の1冊として。超オトクな1冊!

感想・レビュー・書評

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  • 【感想】
    なんだろう?興味がなかったのかな?
    全然アタマに入らなかった。笑
    日経新聞を読んでいるが、今一つピンと来ないのは、こうしたファンダメンタルが欠落しているからだろうな。
    本書で賄おうと思ったが・・・残念ながらできませんでした。笑

    ちょっとした用語がメモできたので、良しとしようかな。


    【内容まとめ】
    1.経済学とは何か?
    一言で言えば、「様々な人や組織が市場でモノやお金を交換しあう行動をある仮説を元にモデル化し、シンプルかつ理論的に説明しようとする学問」。

    2.・ミクロ経済学:個々の家系や企業など、個別(ミクロ)の経済主体の行動から経済の動きを説明する。
    マクロ経済学:物価、インフレーションや失業、国民総生産の決定、経済成長などの国民経済全体(マクロ)の経済の動きを説明する。


    【引用】
    大学4年間の経済学が10時間でざっと学べる
    井堀利広

    第1部:経済学とは何か
    一言で言えば、「様々な人や組織が市場でモノやお金を交換しあう行動をある仮説を元にモデル化し、シンプルかつ理論的に説明しようとする学問」。

    ・ミクロ経済学
    個々の家系や企業など、個別(ミクロ)の経済主体の行動から経済の動きを説明する。

    ・マクロ経済学
    物価、インフレーションや失業、国民総生産の決定、経済成長などの国民経済全体(マクロ)の経済の動きを説明する。


    ・「合理的行動」の正しい定義
    →ある経済的な目的を達成するために、与えられた制約の中で最も望ましい行為を選択する行動(=最適化行動)


    ・インセンティブ(誘因)
    たとえば、もらえる給料が高くなれば、より働こうという意欲が刺激される。


    第2部:ミクロ経済学
    ・「限界」という概念
    →限界とは増加分のこと。
    限界コスト…価格
    限界メリット…材を1つ買う事で得られる満足度を金銭的な大きさに置き直したもの

    最適な消費行動の条件は、限界メリットと限界コストが一致すること。
    要するに、コストに見合った満足度を得られているかどうか。


    ・需要曲線と供給曲線
    価格が上がった時の需要と供給について


    ・需要、供給の弾力性
    弾力的な財は贅沢品や嗜好品
    非弾力的な財は生活必需品など代替のきかないもの

  • P64の厚生経済学の基本定理が分かりやすく、なるほどと思った。
    経済は総量よりも変化量が大切だと感じた。コストに対してベネフィットの方が大きいかは、拡大の度合いによって変わってくる(限界メリット)。そこで均衡が安定する。
    お金を借りてまで事業をやる意味もわかった。借りた場合の限界生産価値が利子を上回ると見込んで借りているのだ。見込んでいるからこそ事業を回すのだ。
    お金を借りることをずっと毛嫌いしていたが、限界生産価値の話は視野を少しだけ広げてくれた。
    P72で医師や弁護士などの専門職について言及。準レントの概念。
    運・不運の結果としての所得の変動は社会的公正の観点から望ましくない。よって所得再分配政策を行う。福祉の力。
    様々な市場があることを知った。労働・貨幣・財・土地etc.
    何でもそうだが、スケールや立場を混同するから批判や行き違いが起きるのだと感じた。

    公共財vs私的財、フローvsストック、不運vs自己責任、現在vs未来、ルールvs裁量、目的vs手段、マクロvsミクロ…
    挙げたらキリがないが、対立構造は良くない。構造を知らない故に柔軟に考えられないならば、無知は罪だ。だが、相手が知っている前提であれこれ言うのもやはり、罪だ。
    個々人が経済学について学ぶ必要があるのは、割を食わないためだ。
    そして、社会に出るうえで、一つの武器では心許ない。餅は餅屋と言うが、美味しい餅屋がどこかを知るのは有益だ。そういった意味でも、本書の対象者は限定されないだろう。みんな一度は読んでみてほしい。

  • オーディオブックで聴書

    経済に疎く、それが「10時間で学べる」という魅力的なタイトルに惹かれ購入しました。

    本書のオーディオブック版は35の添付文書がダウンロードでき、資料が充実しているので、オーディオブックでも学びやすいようになっています。

    基本的には、ミクロ、マクロそれぞれの経済学の用語を説明する内容となっています。

    個人的にためになった経済概念は次の3つです。
    ・限界効用逓減の法則…一般的に、財の消費量が増えるにつれて、財の追加消費分(限界消費分)から得られる効用は次第に小さくなるとする考え方。
    ・フォーク定理…ゲーム理論において、無限回の繰り返し囚人のジレンマ・ゲームにおいて、協力解が均衡解として成立するという理論。
    ・世代会計…個人が一生の間に国に支払う額と国から受け取る額を、世代別に推計すること。国民負担の世代間格差を示す指標として用いられる。

    これから消費者として経済活動を行う上で、本書で学んだ経済の仕組みを意識していきたいと思います。

  • 経済学初心者がこの本を手に取った。
    たしかにざっとは読めて、大まかな用語や経済の流れを理解することはできた。
    例に関してはわかりやすかったが、専門的な用語自体の意味やグラフの読み取りは難しくてできなかった。
    ただ本のタイトルにウソは無いと思った。

  • ざっくり知れる。
    たぶん4年間分じゃない。
    図とか説明は大分分かりにくく、お勧めできない。

  • タイトルとコンセプトはいいが読みにくい汗
    途中で断念

  • 理系なので、経済的な基礎を学んでおきたいと思い読みました。

    理論的には〜。という経済学の考え方を感じ、なんとなく理解できたような気がします。ところどころロジックが分かりづらいなーと感じたところありましたが、トータルでまずまず満足でした。

    機会を見つけて、復習したい

  • 説明端折り過ぎだったり、そもそも説明していないことをあたかも自明のこととして語ったり、入門書としては決して分かりやすい本ではない。

  • これを読めば、経済学の全体像を大まかに把握できると思う。ただ、簡単に理解ができるように書かれていないし、初学者には不親切な内容であったように思われた。

  • 経済学部の学生ならばこの本に飛びつくよりも普通にミクロ・マクロ経済学の基礎的なテキストをしっかりと読み込んだ方が後々確実にリターンは大きい。

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著者プロフィール

井堀利宏(いほり・としひろ)
1952年、岡山県生まれ。政策研究大学院大学名誉教授。東京大学名誉教授。専門は財政学・公共経済学・経済政策。
東京大学経済学部経済学科卒業、ジョンズ・ホプキンス大学博士課程修了(Ph.D取得)。東京都立大学経済学部助教授、大阪大学経済学部助教授、東京大学経済学部助教授、同大学教授、同大学院経済学研究科教授を経て2015年同大学名誉教授。同年4月より政策研究大学院大学教授、2017年4月に同特別教授、2022年4月より現職。
著書に『大学4年間の経済学が10時間でざっと学べる』(KADOKAWA)、『政治と経済の関係が3時間でわかる教養としての政治経済学』(総合法令出版)『入門経済学』(新世社)など多数。

「2022年 『サクッとわかるビジネス教養  経済学』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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