- Amazon.co.jp ・本 (256ページ)
- / ISBN・EAN: 9784046011916
感想・レビュー・書評
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・規定演技と自由演技、ビジネス書と教養書
・仕事の難問には教養書、短期目線で良い
・ビジネス書は定番でいいが、教養書はそうはいかない。新しい見方がされるから
・抽象化できないとただの物知り
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ビジネス書マンダラ、必見!
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ビジネス書と教養本の読み方を具体的に分けて書いてあったことが私には新鮮だった。
ワーキングメモリーを広くしておくために、
大切な内容を記録しておく仕組み作り、という点は
納得した。
ブランデングは掛け算で作る
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読書を仕事に活かすための方法が書かれている。
ビジネス書は読書ノートを作らずにすぐ実践する。
今役に立つかどうかの刹那的な選好を重要視して、中長期的な目標で読書をしなくていい。
知識を生きた知恵にするためには、抽象化する。
つまり、得られた事実から示唆や洞察を書き出す。
これは思いついたことをどんどん書き込んでいけばいいが、ただの仮説であることを意識しておく。
その仮説から自分のアクションも作る。
カラーバス効果を利用するために、情報を入れるイケスにはテーマ(タグ)を付けておく。 -
単にビジネス書を挙げるだけでなく、具体的に本の読み方や本の探しかた、何を読んでどうビジネスに活かすか、様々な角度から書かれています。とても有益な本!
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外資系コンサルに勤める著者が、仕事に役立てるための読書法を紹介した一冊。著者は、大学で経営を学んだわけでもなく、MBAも取得していない状態から、コンサルとして活躍できるようになった背景には、読書を中心とした独学があるとして、自らの経験をもとにした読書法を述べています。これまでいろいろな読書法に関する書籍を読んできましたが、主張がはっきりしており、骨太の印象。それでありながら、本の選び方、読み方、選び方(買い方)、収納の仕方など、内容が多岐にわたっているのも興味がひかれます。
ベストセラーは読まない、新刊ビジネス書の9割は読む必要なし、という主張から分かるように、仕事に活かすために、読書を目的によって2種類に分け、効果的・効率的な読書を目指す姿勢は、見習うべきものがあります。著者は、コンサルとして必要な知識を得るための必読書を段階的に紹介していますが、自分の立場によって全て網羅する必要はないと思いますが、ビジネス書だけでなく、歴史書なども入っていますので、今後の参考には十分なります。
ただ単に読書量は速度を追い求めるのではなく、しっかりと費用対効果の上がる読書を心がける必要性を感じました。
▼「仕事につなげる読書」6つの大原則
■原則1 成果を出すには「2種類の読書」が必要
・ビジネスパーソンが継続的に高い知的生産性を上げるためには、2種類の読書が必要
①ビジネス書の名著をしっかり読む、いわばビジネスパーソンとしての基礎体力をつくるための読書「規定演技」
→基本は、名著を繰り返し読み、読書ノートはとらない。狭く深く読む
②リベラルアーツ=教養に関連する本を読む、いわばビジネスパーソンとしての個性を形成するための読書「自由演技」
→基本は、雑多な本を幅広く気の向くままに読み、読んだら読書ノートをとる。広く浅く読む
■原則2 本は「2割だけ」読めばいい
■原則3 読書は「株式投資」と考える
■原則4 「忘れる」ことを前提に読む
■原則5 5冊読むより「1冊を5回」読む
■原則6 読書の「アイドルタイム」を極小化せよ
・本を10冊以上同時進行で読む
・「アイドルタイム=滞留時間」の縮小、ようするに「ブラブラしているだけで特に何もしていない」という時間を生活の中でミニマムにしていくことをこころがける
▼経営学を独学するのであれば必ず古典・原典に当たることが重要
・簡易版の解説書をいくら読んでも経営のリテラシーは高まらない。古典・原典で著者が展開している思考のプロセスを追体験することで「経営の考え方」「ビジネスを考えるツボ」を皮膚感覚で学び取っていくことにこそ意味がある
▼新刊ビジネス書の9割は読む必要がない
・新刊ビジネス書に書いてあることのほとんどは、古典的名著といわれるビジネス書に書いてあることを、事例や業界を変えて繰り返し説明しているに過ぎない
▼ベストセラーは1冊たりとも読まない
・ベストセラーを読むというのは、費用対効果が低い投資。短期的には、読む人が多いため、差別化にならない、長期的には、ほとんどの内容が数年で陳腐化する
▼まずは、入門書(マンダラの中心)から入り、「いろいろな考え方がある」という俯瞰図を持った上で、そのごく一部を掘り下げるという意識を持って大家の名著に触れるというアプローチが安全
▼30代~40代でマンダラの2階層目まで踏み込む
・特に重要なのが、組織・財務に関する領域
▼外資系コンサルの「超速インプット」読書術
・入門書5冊+専門書5冊=10冊の「1日読書」。午前中を入門書の斜め読み、午後は専門書の拾い読み
・斜め読みでは、①図表だけ②パラグラフの冒頭で自然と引き込まれた箇所だけ読む。1冊につき30分程度
・午後は、午前中につかんだ全体像やキーワードをもとに、特に深めたい部分を集中して読む
・ポイントは、期限を1日に限定すること。
▼教養書7つのカテゴリー
①哲学(近・現代思想)中でも構造主義以降の現代思想
②歴史(世界史・日本史)
③心理学(認知・社会・教育)マーケティングにおける大衆心理の操作、交渉における相手の心理への影響力の行使、組織におけるグループダイナミクスの理解など7
④医学・生理学・脳科学
⑤工学(含コンピューターサイエンス)
⑥生物学
⑦文化人類学
▼他人は知らないけれど自分が夢中になれる本をどれだけ読めるかが差別化になる
▼インプットとアウトプットのつながりの意外性、時間軸の長さがリベラルアーツ学習のポイント
▼リベラルアーツの読書を仕事の成果につなげるために、やらなければならないことは「抽象化」
抽象化とは、細かい要素を捨ててしまってミソを抜き出すこと、「要するに○○だ」とまとめてしまうこと
抽象化を行わずに本を読んでいると、単なる「物知り」になるだけ
▼外資系コンサル流「3回読み」読書術
1回目:線を引く
2回目:5つ選ぶ
3回目:転記する(①面白かった箇所②ビジネスや実生活に対する示唆③具体的なアクションの仮説)
・単に転記するだけではなく、必ずビジネスや実生活における「示唆」を書き出す
▼「読了本」(読了しなくてもいったん区切りのついた本)と「読みかけの本」を混ざらないようにする
・「ヒックの法則」:ユーザーの意思決定にかかる時間は、選択行為におけるエントロピー量に比例する
→本を選ぶための時間をゼロにする
▼本棚には「本を収納しておく」という機能以上に、思考の補助ツールになるという重要な機能がある。
<目次>
第1章 「仕事につなげる読書」6つの大原則
第2章 【ビジネス書×何を読むか】ビジネス書は「これだけ」読めばいい
第3章 【ビジネス書×どう読むか】古典には読む「順番」がある
第4章 【教養書×何を読むか】好きな本を読んで「ライバルと差別化」する
第5章 【教養書×どう読むか】情報の「イケス」をつくれ
第6章 「書店を散歩する」技術
第7章 「本棚」で読書を仕事につなげる
特別付録 これだけ読めばいい!「ビジネス書マンダラ」 -
読書好きなので読んでみました。
ビジネス書マンダラは見ごたえあります。
私はそこまでビジネスを意識してませんがビジネス読書を目的とするなら参考になると思います
著者の読み方、イケスの作り方、書店や図書館の使い方も参考になります。
著者は読書だけですべて学んでるという。つまり独学
読んだあとが勝負
知識や感性をどう活かすか
ビジネス書は規定演技、狭く深く読む
教養書は自由演技、広く浅く
読んでも忘れるからイケスを作る
デジタルデータ化する
脳内ではなくいつでもアクセス可能な場所=イケスに泳がせておく
成果とはインプットをアウトプットにつなげる力
抽象化できない人はただの物知り
新刊ビジネス書は、古典的名著といわれるビジネス書に書いてあることを
事例や業界を変えて説明してる
ベストセラーは10年後は役立たないことも
様々な分野の本を読む -
わかりやすい、読みやすい
筆者の他の本と比較すると内容は薄め -
仕事につなげようと思うと窮屈になるが、これくらいしないとつながらないのも確かだなあ、という内容。
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読書を知的生産に繋げるためのアイディアを与えてくれる一冊。
筆者の読書に対するスタンスと自分のスタンスに違いがあるため全てを真似するのが良いとは思わないが、読書を仕事・知的生産に繋げるためのアイディアや知見を多く与えてくれる本でした。
本はたくさん読んでいるけどなかなか実践に活かすことができていない方や、どのような本を読めばいいのか迷っている方、自分なりの読書方法に迷いのある方におすすめの一冊です。
【今回の学び】
① 読書のコストパフォーマンスを考える(コストとはお金ではなく時間)
→ 読書は知的娯楽や趣味の一環である一方で、読みたい本がたくさんあることも事実。そのため、自分なりのバランスの良い読書のコストパフォーマンスを考える必要があると感じる。
② 『忘れる』ことを前提に読む。
→ 忘れてしまっても後で振り返ることができるプロセスを構築する。
③ 教養書(リベラルアーツ)は知的娯楽として短期目線でOK
→ こと教養書に関しては、『将来役に立つ本』よりも『自分が夢中になれる本』や『今この瞬間に興味を持った本』を読むことが、セレンディピティや他人にはない自分の特徴を生み出すことに繋がる。『自分をプロデュース』する感覚で読む。
④ 特別付録『ビジネス書マンダラ』がビジネス書選びの役に立つ。