大人のための会話の全技術

著者 :
  • KADOKAWA/中経出版
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  • Amazon.co.jp ・本 (343ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784046012326

作品紹介・あらすじ

齋藤孝が開発してきたコミュニケーションの全技術を、この1冊で全て解説!! 日々の会話から、会議やプレゼン、講演会まで、あらゆる場面で役に立つ、究極のコミュニケーション能力を身につけよう!

感想・レビュー・書評

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  • この本は、会話の達人になるための本です。
    世の中の会話上手な人たちは、正しい会話、のやり方を知っているだけ、それさえ知っていれば、特別な才能がなくとも、誰でも会話上手になれる。
    コミュニケーション力の低さによって相手の時間を無駄にすることは、もうほとんど罪に値するとされる時代を迎えている

    気になっていることは以下です。

    ■コミュニケーション力とは

    ・現代社会で求められるコミュニケーション力はこれまでなかったほど高度いなっている
    ・メディアが発達することによって、私たち現代人を取り巻くコミュニケーションの質も量も、かつてとは比べものにならないほど変化し、増加しています。
    ・プライベートな人間関係でも仕事でも、他の能力が高かったとしても、コミュニケーション力の欠如ゆえに不当に低く評価されてしまうことがあります

    ・社会人におけるコミュニケーションは、個人対個人のものではありません。組織を背負った人間として、コミュニケーションすることになりますから、より正確であることが要求されます。
    ・また、コミュニケーションでもう一つ大事なのは、スピードです。スピードとは、レスポンスの速さだけではありません。要件のみを手短に伝える能力も、スピードあるコミュニケーションでは大事になってきます。

    ・会話において、目を見る、ほほえむ、うなずく、あいづちをうつ、の4つは、雰囲気を温かくするために不可欠な要素と言えます

    ■コミュニケーションの基礎力

    ・選択肢、パターンA,B,Cがあります。どれにんしますか。などと具体的な選択肢を提示すべきです
    ・意思疎通に失敗する場合に同時に信用を失くことも多いので、常に確認作業が必要になってきます。このリコンファームを行うことはとても有効です

    ・会話における文脈は2つあります。
    ・1つは、その人の言っていることに脈絡や一貫性があるかどうかということです
    ・もう1つは、お互いの発言がきちんとかみあっているかどうかということです

    ・3色(⇒4色)ボールペンでメモをとりましょう
    ・まあ大事だとおもったキーワード 青
    ・すごく大事だとおもったキーワード 赤
    ・自分でおもいついたキーワード 緑

    ・共感してもらうことと、共感することは、コインの裏表です
    ・相手が自分の言うことを聞いてくれてこそ、相手の言うことも聞いてやろうという気持ちになるものです
    ・相手の言葉を自分の言葉に組み込んで話すことで、相手の共感や同調を得られます
    ・相手のよさをほめて、ほめて、ほめまくりましょう
    ・いっしょにやっていこうよ、などと同胞感覚を抱かせるのも、共感を得るために重要なテクニックです

    ・叱る場合でも、怒鳴りちらすのではなく、励まし、諭す方向で叱るようになります。それが大事なのです。
    ・下の世代になるほど、頭ごなしが通用しなくなります。何か言われてたら、叱られた、と感じて、強くストレスを抱えてしまいます
    ・減点主義はやめて、加点主義にしよう

    ・現代社会のコミュニケーションには、要約力、が不可欠だ
    ・現代とはまさに、時間を奪い合う時代なのです
    ・要約力とは、いかに確実に、いかに早く、必要なことを伝えることができる力です
    ・会話をするときいは、常に要約して話すことを意識しましょう。
    ・淡的にいうと、要するに、という言葉を冒頭に使う癖をつければよいのです

    ・どうやったら語彙力を増やせるでしょうか―てっとりばやいのは、新聞を音読するという方法です
    ・言葉は音読することで印象に残りやすくなります
    ・要約力を学びましょう 本のタイトル、カバーや、帯、キャッチ文、ようやくなどを読むことで、勘をつかむためのいい訓練になります

    ・会話に必要なのは、論理だけではありません。論理に感情が加わってはじめて成立するものなのです

    ・ビジネス上の会話の場合、意味を取り違えたり、勘違いがあっては大変です。必要に応じて、言い換え力をつかって確認をとるべきでしょう
    ・もとめられるのは、論旨の抽象度を低くするという能力です。難しい言葉を解凍し、わかりやすい言葉におきかえていく
    ・具体化と抽象化、をいったりきたりしてコントロールしてやることが必要です

    ・話を整理するにはどうしたらいいか―そのもっとも有効な手段が、図を描くことです

    ・指示の出し方で大切なのは、簡潔かつ具体的にアドバイスを1つ与え、実践させてみることです
    ・その結果を踏まえた上で、あらためて、次のアドバスを与えるのです
    ・そして、もう1つ大切なのが、ゴールを提示するということです

    ・教えるという行為
     ①アウトライン(目的、ねらい、ゴール)を説明
     ②やらせてみる
     ③見本(お手本)を見せる、違いを認識させる
     ④もう1度やらせる
     ⑤反復練習させる
    ・ビジネスの現場で適切な指示をだすためには、次はなにをするかという工程表をつくるのが一番いい方法です。
    ・それを段取りシートといっています

    ・ある程度の役職についている人は、それなりい上手に相談する力をもっています
    ・メンバーがお互いに相談と解決策づくりを繰り返すことで、相談する力と、相談を受ける力という、2つの相弾力を鍛えていくのです

    ・なにがあっても、平常心を保つことをこころがけましょう
    ・人前での不機嫌にはまったく意味がありません
    ・上機嫌は技として身につけることができるものです

    ■コミュニケーション力の鍛え方

    ・意識して声を出す訓練をしましょう
    ・目線を上げることで、あなたの声は相手にとどきます
    ・意識が、目線や呼吸、姿勢などと連動して、声の針を変えていくのです

    ・書くように話すテクニック
     ①一文をなるべく短く、句点で区切るように意識する
     ②会話からノイズ(あの...、えっと)を消す
     ③文書のねじれ、繰り返しを意識的に除く

    ・表情や動作を鍛える
    ・やってはいけない動作、それは首をかしげることです
    ・いいコミュニケーションの基本は笑顔です。わざとらしい笑顔ではなく、穏やかな笑顔がもとめられます

    ■応用篇

    ・誰にでも自分から積極的に挨拶する
    ・言葉だけでなく、表情や、動作も重要です
    ・あなたのことはしっかりと見ていますよ。あなたという人間に敬意と興味をもっているのですよ、ということを表明する

    ・雑談における9つのテクニック
     ①相手の見えているところをほめる
     ②まずは肯定、同意する
     ③相手の話に、質問で切り返す
     ④相手8,自分2で聞き役に回る
     ⑤相手の質問には1問2答
     ⑥相手との共通点を探して覚える
     ⑦時事ネタはすぐ使う
     ⑧日常の疑問をそのままネタにする
     ⑨話題を連想して広げる

    ・コメントは、自分の認識をしっかりと述べ、その出来事に対する自分の価値判断や今後の態度を明確に表明することが大切です
    ・コメントで大切な5のポイント
     ①的外れなコメントをしない
     ②インパクトのある言葉で短く、タイミングよく語る
     ③コメントにお得感を持たせる
     ④場つなぎコメントを活用する
     ⑤決め台詞をつくる

    ・質問がないなどということはありません。真剣に聞けば聞くほど、聞きたいことが出てくるはずです
    ・その場で、その人の話を聞けるのは、たった1度だけです。質問できるチャンスだって1度きりです
    ・3つのポイントで質問力をのばす
     ①質問をメモする習慣をつける
     ②質問に重要度を順位づける
     ③質問は、10秒以内におさえる

    ・単なる報告会であれば、会議など廃止しましょう

    目次
    はじめに
    第1章 そもそも、コミュニケーション力とはなにか
    第2章 コミュニケーションの基礎能力を身につける
    第3章 ちょっとスパルタ!コミュニケーョン力の鍛え方
    第4章 応用編―コミュニケーションの達人になる
    終章 社会人なら知っておくべき歴史を動かしたスピーチ七選
    おわりに

    ISBN:9784046012326
    出版社:KADOKAWA
    判型:4-6
    ページ数:343ページ
    定価:1500円(本体)
    発売日:2015年05月27日第1刷発行

  • 「会話は生もの」って鶴瓶さんの言葉があるけど、この本を読んでふとその言葉を思い出した。会話をするってのは一方的に話すだけじゃないんだよね。
    お互いに理解し合えるような会話をしたいね。

    【参考になったポイント】
    コミュニケーションは練習して鍛える。
    目を見て、微笑んで、頷いて、相槌する。
    話は文脈を意識。川の流れのように。
    話を聞くように文章を読む。文章を書くように話す。
    人をほめる。プロセスでほめる。
    話を聞いて要約する。
    相手の感情を読み解く。
    話を言い換える。
    感情的になったらだめ。上機嫌も能力。
    偏愛マップをつくる。お互いを知るキッカケ。

  • ➖本書のポイント➖
    ❶コミュニケーションは訓練しないと鍛えられない
    ❷「目を見る」「微笑む」「うなずく」「相槌を打つ」が大切である
    ❸コミュニケーションの基盤は「文脈力」にある
    → 3色ボールペンでメモを取ろう
    ➖メモとアクションプラン➖
    ・社会人のコミュニケーションでは何より正確さとスピードが求められる。
    ・相手の共感を得るには褒めまくること
    ・現代社会のコミュニケーションとは「要約力」が不可欠だ→本を20分で読みきろう

  • あうとらいん目的狙いゴール
    やらせてみる
    お手本みせて違いの認識
    もう一度やらせる
    反復練習
    段取りし_と 引き継ぎ 美容室
    相談力
    かくようにはなす、一文を短く
    偏愛マップ
    わらわせることよりわらうこと
    美の巨人たち
    専門家にプロに聞く
    心のデトックス
    いちもんにとう
    82の割合雑談
    べーこんのかしだ
    オリジナリティと目の付け所のよさ
    コメントは流れにくいを打つ
    コメントにはお得感を、もたせる
    新しい情報引用をいれる
    質問力
    会話には臨場感と当事者意識
    !質問をメモする!
    自分の感想をいれる
    質問の重要度の順位付け
    具体的にこういう解釈でいいか?
    エーかビーか
    !全員にとってプラスになることを聞く
    質問は10秒いない
    ファシリテーターを活用
    アイデアをだしあって現状を変え問題点を解決し組織を発展させることが会議の意義
    抽象的な議論を廃してより具体的なことを前向きに論じあうこと
    肝心なことは現状を変える具体的なアイデアをひとつでもいいからだすこと、みんなで前向きに議論すること
    すべての問題は具体的なアイデアによって乗り越えることができると考えて参加する状況
    ファシリテーターいつつ
    ともにある
    援助的
    状況への感受性が豊かであること
    さきばしらないこと
    失敗を恐れないこと
    1名前覚える
    異論はダイアン
    要点から
    21/3の法則
    3序列を取り払う
    4時間制限をもうける
    ストップウォッチホワイトボード
    結果の出やすいテーマ設定
    議論を後戻りさせない
    メタディスカッションで広い支店を養う
    休憩タイムの効果を知っておく
    9ディベート力を日本かして活用する
    逆の立場担って考えるプロセスを加える
    勝ち負けでなくお互いの気付きの力を高め上手に利用する
    ブレストで会議力を磨き上げる
    川のフォーマット
    文脈を共有する
    自分になにができなにができないか相手にはっきり伝える
    ミッションパッションハイテンション→スピーチ
    説明がうまい人
    具体的な数字
    スピーチでは最後にいうこときめる
    非暴力不服従
    漱石のスピーチ 共感してもらえるさらけだし
    つるはし鉱脈事故本意
    言葉を大切にし人を大切に扱い
    社会をより良いものにする
    ヘレンケラー

  • 明治大学教授の著者が、会話やコミュニケーションのコツや考え方を紹介している一冊だ。
    他の著作で読んだことがあるような話もあるけれど、まとめられているのでお得感がある。

    こういうハウツー本って、読んだ時はそうだよなあ、と思うのだけれど、ちゃんと身を入れて実践しないとだいたい忘れていってしまうのが常で、わかっているのだけれど今回もさらっと読んで満足してしまった。

    巻末に、有名なスピーチ(和訳されたもの)が掲載されていて、このスピーチのどこに心に響く技術があるのか、の解説がついているのが面白かった。

  • 本を読むことの必要性について改めて理解できた。
    本を読む習慣化は少しずつ出てきたため、効率よく色んな本に出会いたい。

    自分の意思決定をするための材料、モチベーションをもつことができる、
    「知るは好むにしかず、好むは楽しむにしかず」
    →孔子の発言がインパクトがあった。本を読むことの楽しさも見出す。ビジネス書だけでなく時には小説も。

  • ふむ

  • 長年、話し方に自信がなくて、この本を手に取りました。
    会話上手になるためのコツを解説しています。


    会話上手な人たちは、「正しい会話」のやり方を知っている。

    「正しい会話」をできるようになるためには、本を読むだけではなくて、それを実践していくしかないですね。

    それなりに分厚い本ではあるので、当初は躊躇しましたが、さすが齋藤先生の文章は、わかりやすく説得力もあって、スラスラと読むことができます。

  • 基本的には速くて正確なコミュニケーションを心がけつつ、ここぞで人間的なアプローチをする
    雑談力が高いといいコミュニケーション力
    「目を見る」「微笑む」「うなずく」「相槌をうつ(話に同意するような相槌)」が重要な4要素
    人間関係がこじれた場合は、保身と嫉妬が原因かも?
    組織においては、自分のことを勘定に入れずに客観的にものごとを見て、全体に配慮できる人が求められる

    「どうしましょうか?」ではなく、「これとこれどちらがいいでしょうか?」と選択式にする
    会話の文脈力のある人→何故この話をしているか、を遡って答えれる人

    ポイントポイントで相手の言葉を使いながら、確認がてらの質問をする「〇〇・・・ですか?」のような
    &相手の言葉を自分の言葉に組み込んで、そこから少しずつ会話を発展させていく(沿いつつずらす)

    ほめちぎれ。ほめたり、ほめられたりすることで自己肯定感が生まれる

    一日に三人ずつ、最低一分は褒めてみる。ほめるときは結果ではなくプロセスと、全体量ではなく変化率を

    要約力を鍛える
    コミュニケーション通は、言葉の端々や裏側に、感情があることを心しておく、
    それはつまり/たとえば〇〇ですか?という言い換え力を使う(論旨の抽象度を低くする)
    具体化しすぎて会話が散漫になってきたら、逆に抽象化して戻してやる

    工程表(段取りシート)は大切。全体のプロセスを把握しつつ、自分が何をすべきかを確認する。
    いつも上機嫌でいることを心掛ける

    息を長く吐くトレーニングで、メリハリのある声を

    抑揚をつけ、やや早めに音読する
    自分の得意な声の高さを見つける

    自分の話す力をチェックするため、スマホに30-60秒にまとめた話を録音し、一字一句書き起こしてみる
    →一文を、なるべく短く区切るよう意識
    →ええっと、あの…と言った、ノイズを消す
    →文章のねじれや繰り返しを意識的に除去する

    いいコミュニケーションは、結局穏やかな笑顔
    少し上機嫌すぎるぐらいでいい
    ちょっとした言葉に声をあげて笑うことができれば○

    雑談テクニック
    ほめる
    同意する
    相手の話に沿って質問
    相手8、自分2で聞き役に回る
    一問二答(趣味は何?→映画です。この前〇〇見たけど、よかったよ)みたいに発展を
    相手との共通点を探す

    コメント→自分の認識をしっかり述べ、価値観や態度を表明する
    ①的はずれなコメントをしない
    ②インパクトのある言葉で短く、タイミングよく
    ③場繋ぎコメントを活用する(テレビや新聞からキーワードを拾う)

    質問をメモする習慣を身につける→メモを取りながら人の話を聞く
    質問の重要度を順位づける。具体的な質問を
    10秒以内で

    会議は、援助的であり、協力的な観点で質問する
    結果の出やすいテーマ設定をする
    議論を後戻りさせない
    同調しつつ、自分の言いたいことを混ぜ込む

    キーワードを選んで、1分間話すトレーニングを

    名スピーチ…自分が一番伝えたい主張を、複数回繰り返す、具体的で想像しやすい数字をあげながら説明する
    自分はこの集団の本来あるべき理想に基づいて話しているという趣旨を述べれば、一体感が生まれる

  • 「会話」と言われるとややざっくりとした感が
    ありますが、その中身は齋藤氏がいままで出版した
    「コミュニケーション力」「褒める力」「語彙力」
    などの各項目を一冊にまとめた集大成と言える本です。

    最後の歴史を動かしたスピーチ7選として、
    マララ・ユスフザイ氏やルーサー・キング氏の
    有名なスピーチの解説と日本語訳が掲載されています。

    これはありそうで無かった企画なので非常に為になります。

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著者プロフィール

1960年静岡県生まれ。東京大学法学部卒業。同大学院教育学研究科博士課程を経て、現在明治大学文学部教授。教育学、身体論、コミュニケーション論を専門とする。2001年刊行の『声に出して読みたい日本語』が、シリーズ260万部のベストセラーとなる。その他著書に、『質問力』『段取り力』『コメント力』『齋藤孝の速読塾』『齋藤孝の企画塾』『やる気も成績も必ず上がる家庭勉強法』『恥をかかないスピーチ力』『思考を鍛えるメモ力』『超速読力』『頭がよくなる! 要約力』『新聞力』『こども「学問のすすめ」』『定義』等がある。

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