トヨタの片づけ (中経の文庫)

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  • Amazon.co.jp ・本 (239ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784046014740

作品紹介・あらすじ

片づけは雑務じゃない。「仕事そのもの」だーー。勤務40年以上の元現場リーダーたちが語るトヨタの知見をまとめた1冊。20万部超えのベストセラー、待望の文庫化。

感想・レビュー・書評

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  • 当たり前にすべきことが書かれています。整理整頓が苦手な人は一度読んでみると良い本です。
    整理整頓は当たり前だからこそ、何のためにするのかという目的を分からないまま、片付けを始めてしまうケースが多いと思います。やはり真髄としては目的を知ることなのかなと感じました。

  • 最初から最後まで面白かった!この本が伝えていることは、仕事の効率を上げるためには整理整頓が大切!といういたってシンプルなことである。整理整頓をする方法とか、実際の体験談などが書かれているが、どれも、なるほどなーと納得出来ることばかりだった。大企業トヨタだからこそ、効率が大切で、効率を上げるためには整理整頓が大切で………と、当たり前のことだけれど、分かっていてもなかなかできないことを反省させてくれる1冊。さらに、効率を上げるだけでなく、ミスを減らしたり、働いている人の負担を軽くしたりと、いいことづくし。とりあえず、デスク周りから綺麗にしていこうと思った。
    ーあなたは、大切な書類を10秒で取り出せますか?

  • 整理、整頓、清掃、清潔、躾の5S。片づけは仕事の合間にするものではなく、仕事の一部である。
    人間は失敗や不都合を隠したがるものだから、相互にチェックしあう仕組みを作ることが必要。

    5Sは仕事にも、日々の生活にも活かせる教訓だと思います。本書を読みながら、前任者のときからデスクの肥やしになっている、2年以上開きもしない資料のファイルがあることを思い出しました。引き出しを開ける度に小さなストレスを感じるのに、時間がもったいないからとそのままにしていました。月曜日出勤したら、早速片づけようと思います。片づけも仕事のうち!

  • 片づけは、家事だけではなくて仕事でも必要な考え方なのだと、気づかせてもらった!読みやすいけれど、実践的な良い本です。
    ・そうじも仕事のひとつ
    ・「そうじしないで済む仕組み」を考える
    ・うまくやる人を「特別」と考えずに、みんなができるように標準化していく

  • ■片付けのムダは作業のムダ、作業のムダは効率のムダ

    十分な成果を出せていない職場ほど片付けがされていない。

    1.スペースの無駄
    2.時間の無駄
    3.間違える無駄
    4.とりにいく無駄

    スペースにしろ時間にしろ、無駄なもの=有効活用が出来る余地がある。
    (言い換えれば、使えるのに"使えてない")


    ■片付けは「雑務」ではなく「仕事そのもの」

    トヨタには「何事も5Sから」という考え方がある

    ・整理(Seiri)
    ・整頓(Seiton)
    ・清掃(Seisou)
    ・清潔(Seiketsu)
    ・しつけ(Shitsuke)

    仕事とは別物、という捉え方ではなく"仕事そのもの"として上記は考えられている。
    仕事の一部=普段から習慣的にやるのが当たり前。

    日常的に取組むことでオフィス内の生産性・効率がアップする。
    「経営のすべての道は5Sに通じる」といっても過言ではない。


    また、こんな言葉もある。
    「"いつか使うだろう"は諸悪の根源」

    要らない物は処分する、という観点を徹底できていない職場や人ほど効率が悪い。


    ■そのルールは本当に正しいのか?

    ex)とある"書類が山積みになっている"企業にて…

    その企業では書類を5年間保存するルールがあった。
    =ISOを取得する際に外部のコンサルタントから「それぐらい保管した方がいい」と言われたから

    実際に現場にインタビューをすると、5年前の書類を見返すことは一度もなかった。
    2~3年前の書類であれば見返すことはあった。

    ⇒つまり、そのルール自体が誤りだった(※現場感とフィットしていなかった)


    身の回りのモノを意識して見ていくと同時に、制度やルールも見直す必要がある


    ■片付けには「判断基準」が不可欠

    ex)トヨタのディーラーにて

    タイヤがパンクし、困って飛び込んできた人が居た。
    そのディーラーにはスペアタイヤが無かったが、対応した社員は展示新車のタイヤを抜き、タイヤ交換をしてあげた。

    ディーラーの社員は"お客様を最優先に考える"という判断基準を持っている。
    そのタイヤは展示車の一部として「いるもの」であったが、パンクで困っている客が来れば
    客にとっての「いるもの」として最優先事項になる。展示車にとっては「いらないもの」となる。

    これは極端な例だが、"判断基準"の大切さを知れるエピソード

    ※なお、その後タイヤが1本足りない展示車を不思議に思う他の客は「なぜタイヤが無いのか」と
     訪ねて事情を知り、そのディーラーのファンになる人も多かった
     結果としてそのディーラーは口コミ効果で人気店になり、売り上げも上がった


    ■「動いている」ことで満足していないか

    ex)とある部品メーカーの工場での話

    倉庫は在庫で山のようになっており、通路も狭く曲がりくねっていた。
    そんな中を鮮やかなハンドリングでフォークリフトを運転する作業者が居た。

    案内していたリーダーが一言。
    「彼は運転うまいでしょ。コーナーに来ても速度を落とさずに、すっと曲がれるんです」


    ⇒運転技術が高いのは素晴らしいことかもしれないが、その作業自体は付加価値を生んでいない
     (その作業自体にお客様がお金を払ってくれているわけではない)
      ※よくよく見るとモノを右から左に動かすような作業ばかり

    フォークリフトの運転に習熟するよりも、モノを動かさずにいいようにする事が最優先。


    人は、動いていれば「仕事をしている」という感覚に捉われやすい。
    その感覚にとらわれることなく、"この動きはムダではないか?"、"付加価値を生んでいるだろうか?"と問い直そう。


    ■線を一本、引きなさい

    どうやったら整理・整頓が出来るかわからない!という場合はとりあえず仮で良いので線を引く。
    仮の基準をつくれば、それをもとにして正常・異常がわかる状態になる。

    ex)スリッパの片付けができないスーパー
    1足分のスリッパが収まるような縦幅のマットを置いた=自然と並べて置かれるように


    ■現場任せのリーダーは片付けを習慣化できない

    「整理・整頓は仕事の一部である」とリーダーやトップが理解していないと、職場全体には浸透しない
    率先して取り組む姿勢を見せなければ部下はついていかない。
    逆に姿勢を見せれば、習慣は浸透していく


    ★「百聞は一見にしかず」には続きがある

    百聞は一見にしかず(どんなに物事を聞いて理解しても、見たものにはかなわない)
    百見は一考にしかず(いくら沢山みても、考えなければ前には進まない)
    百考は一行にしかず(どんなに考えても、行動を起こさなければ前には進まない)
    百行は一果にしかず(どんなに行動をしても、成果を残さなければ成長しない)

  • トヨタの5S
    整理
    整頓
    清掃
    清潔
    しつけ
    だそうですσ^_^;
    全部苦手ですが生産効率が上がりそうなのでまずは要らないものを捨てるところから始めたいと思いますd(^_^o)

  • 「マンガでわかる!トヨタ式仕事カイゼン術」を読んだ後だったので、スイスイ読めた。
    とにかくムダを気にして生活することが重要で、そのムダをどうにか潰すことで、人間的にも組織的にも成長するというのが理解できた

  • 探すことがムダ
    関連会社で働いていたので、理由がわかって良かった。
    本棚のマップ図は図示化して、共有しムダをなくせるツール。

  • 5S(整理・整頓・清掃・清潔・しつけ)の重要性が説かれている。
    これら1つ1つに具体的な事例を用いて説明があるため理解しやすい。

    重要なことはなぜ整理をして、なぜそれを維持する必要があるのかという原理と原則を理解してもらうこと。(=自分で理解すること)

    それと私が仕事で見落としていたポイントが2つ。
    ①業務中に清掃(整理も)を行う時間を確保しているかどうか。
    「清掃は帰る前にやります」これだけで過ごしてきたが、何回も清掃をせずに帰宅したことがある。
    あらかじめ10分は清掃の時間と確保してやっと見ようと思う。

    ②紙とデータの使い分け
    ペーパーレス時代といえど、紙の方が視覚的に、直感的に伝わりやすい場合は多々ある。
    どちらを使うべきかもう一度考えてみようと思う。

    また、これらの話は職場の整理整頓の話だが
    仕事の進め方にも通ずるところがあるとも感じた。

    成果を出すために5Sを意識するという心がけをやっていきたい。

  • ・ペーパー管理で物の多い事業所向け
    ・5Sの具体例がありマネしやすい
    ・文化として根付かせる為には時間のかかる量
    ・日本企業っぽい

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