あなたはそこにいるだけで価値ある存在

著者 :
  • KADOKAWA
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感想 : 2
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  • Amazon.co.jp ・本 (207ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784046015549

作品紹介・あらすじ

苦しみに耐えれば、希望の光が見えてくる。
無理をして一番になろうとしなくてもいい――。
人は誰でも役割を持って生まれているのです。

 がん患者とその家族、また、そのほかの病気に悩む方々のために、著者がつむいできた言葉。
 それは「言葉の処方箋」と呼ばれています。
 この本は、多くの人に生きる希望を与え続ける「言葉の処方箋」の原点をまとめた一冊です。
 がん患者さん以外の方にもお伝えしたい四十二の言葉を掲載しています。
 その言葉はすべてあなたへの贈り物です。

【内容紹介】
著者が発案した「がん哲学外来」や「メディカルカフェ」には、がん患者や、心に悩みをかかえる方が次々と訪れます。著者は時間をかけて対話をし、その人に合った「言葉の処方箋」を贈ってきました。

●「一番より、一周遅れの先頭を走るのがちょうどいい」
●「いつこの世を去るのか。いのちの期限は誰にもわからない」
●「今日は今日の苦労で十分」
●「八方塞がりでも天は開いている」
●「あなたはそこにいるだけで価値ある存在なのです」――。

 これら「言葉の処方箋」は、著者が新渡戸稲造や内村鑑三の名言を、現代の方の心に響くようにやさしくアレンジした言葉です。この本では、「言葉の処方箋」とその元となった名言、そして著者と患者たちとのエピソードを紹介。心の支えとして、覚えたくなる「言葉」がきっと見つかる内容です。ベストセラーとなった『明日この世を去るとしても、今日の花に水をあげなさい』の著者・樋野先生の最新刊です。

【目次より】
第1章 品性    一番より一周遅れの先頭を走る
第2章 つながり  人生は最後の五年間で決まる
第3章 言葉の支え 今日は「今日の苦労」で十分
第4章 人生の役割 もしかすると、このときのため

【がん哲学外来とは】
著者が発案し、各地で開いている「がん患者やその家族との対話の場」。これまでに訪れた人は3000人以上。それぞれの方に合った「言葉の処方箋」を伝えることで、さまざまな悩みの解消を目指している。

感想・レビュー・書評

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  • 3分間褒め続けられるようになると、相手を祝福する気持ちが表れるようになります。
    八方塞がりになったら、謙虚な気持ちで空を見上げて下さい。
    本当にいいものは、普段人が見過ごしてしまうような取るに足らないモノの中にあるのです。
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    必死で一番を走っていると、周りの景色が見えません。一周遅れは周りの景色を見ながら走れます。心にゆとりができ、品性が生じます。
    「顔立ち」は親から受け継いだものなので変えられませんが、風貌=「顔つき」は自分の心の持ち方によって変えられます。
    声をかけるでもなく、少し離れた所で夕涼みをしながら見守ってくれる。言葉を交わさなくても存在は感じられます。それだけで大きな安心感が得られました。
    正論は人の数だけあります。あなたの正論は、相手の正論ではないかもしれないのです。
    「これしかない」というのは自分のオリジナリティです。他の人には代われない、その人にしかできないものです。
    苦しい顔をしていると、人は近寄って来ません。見ている方も辛くなるからです。苦しいにも関わらず笑顔でいられる人に、人は癒され、励まされるのです。
    一見不利に思える事でも、後になってみると人生の糧になっていることは往々にしてあります。
    ちょっと気になった人、目に留まったモノ、興味を持ったこと。毎日が新しい出会いです。
    今は1週間に1回約800字のブログを書いています。出来事を振り返り、整理して書き綴る作業を続けていると、モノの見方が丁寧になります。まずは毎日できる小さなことから始めてみましょう。

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著者プロフィール

樋野 興夫(ヒノ オキオ)
順天堂大学名誉教授
順天堂大学名誉教授、新渡戸稲造記念センター長、恵泉女学園理事長。1954年島根県生まれ。医学博士。癌研究会癌研究所、米国アインシュタイン医科大学肝臓研究センター、米国フォックスチェイスがんセンターなどを経て現職。2002年癌研究会学術賞、2003年高松宮妃癌研究基金学術賞、2004年新渡戸・南原賞、2018年朝日がん大賞、長與又郎賞。2008年順天堂医院に開設された医療現場とがん患者の隙間を埋める「がん哲学外来」が評判を呼び、翌年「NPO法人がん哲学外来」を設立し、理事長に就任。これまで5000人以上のがん患者と家族に寄り添い生きる希望を与えてきた。その活動は「がん哲学カフェ」として全国各地に広がっている。著書に、『がん哲学外来へようこそ』(新潮社)、『明日この世を去るとしても、今日の花に水をあげなさい』(幻冬舎)、『生きがいに気づく、いい言葉』(PHP研究所)などがある。

「2023年 『もしも突然、がんを告知されたとしたら。』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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