- Amazon.co.jp ・本 (294ページ)
- / ISBN・EAN: 9784046017031
作品紹介・あらすじ
~政治・経済・教育・医療・労働――「常識」が一変する、人工知能社会への展望~
「人工知能」の急激な進歩により、私たちの生活はいよいよこれから劇的に変化していく。
人工知能が人間を超えたとき、起こりうる未来とはいったいどんなものなのか!?
東大・松尾豊准教授が、ビジネス戦略家・塩野誠氏の率直かつ鋭い質問に対談形式で答えながら、未来の可能性を語っていく一冊。
◎本書は、単行本『東大准教授に教わる「人工知能って、そんなことまでできるんですか?」』を改題・加筆の上、文庫化したものです。
感想・レビュー・書評
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「人工知能には何ができるのか」を対談形式で浅くまとめた本。人工知能研究の方向性にも触れている。もととなる単行本は2014年に出版されているが、今でも入門には使えると思う。
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イスラエルのドローン「ハロップ」は自動的に標的を選ぶ機能が搭載されていて、より自律化が進んだ。戦闘用ドローンは国際法的には、まだ整理された存在ではないし、国際法に違反はしないとしても、ハーグ陸戦条約におけるマルテンス条項に抵抗しているとされるのが一般的な解釈です。現実問題として、人間が介入しない自動殺人兵器については明示的な議論が必要。
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丸善でみかけて購入。
ぼちぼち読んでます。
松尾先生やっぱり分かりやすい。
聞き手の方もいい感じで聞き出してると思う。 -
2018年GW、部屋の掃除をしていて部屋の隅に埋もれていた本です(読破はしている模様です)、以下は気になったポイントです。
・人工知能の「賢さ」とは、多くの事例の中からどれかに近づくことである(p39)
・ディープラーニングでは、画像のどこに着目すればいいかを判断する「特徴量」を作り出し、それによって顔が見分けられるようになる(p59)
・相関関係の中で、人間が原因と結果と思い込んでいるものが因果関係という感じである、往々にして因果関係の場合は、原因にあたるほうが時間的には過去となって、結果のほうが未来になることが多い、原因のほうが自分で操作可能な変数、自分の行動であることが多い(p78)
・人間の強味は、サンプル数(データ)が少なくても、自分でストーリーを構築(別の領域の知識を持ち込んでい)して、しかも人にアウトプットできる、これが人間がコンピュータに勝っているところ(p85、92、100)
・人間のパターン認識の精度を上げるためには、自分の専門以外のいろいろなことを学んだ方が、人間の学習速度や認識精度が上がる(p93)
・抽象化を重視した方がいろいろな物事に対応できて、生存確率が上がるので、普通の人は抽象化のほうに能力を寄せている(p145)
・大事なところの設計は人間である、ロボットが何を良いと思い、何を悪いと思うか自体は、ロボット自身が決めることができない(p153)
・どこまで知識をつけておく必要があるかは難しい問題、むしろ興味があるのは、ネット(フェイスブック、ライン等)と使ってもいいから1時間でこれを解きなさいという問題である、これはビジネスの能力を測るうえで役立つ(p240)
・人間にできることは、意思決定と責任を取る機能だけになる(p244)
・現在の人工知能のブームは、デジタル革命・ディープラーニング革命の二階建てで構成されている(p287)
2018年5月4日作成 -
AIの本に必ず登場する松尾さん。
そろそろ新しい話題がほしい。
って、研究者の地道な努力をバカにしているわけじゃなく・・・
エバンジェリストなら、面白いことをどんどん発信してほしいという期待を込めて。 -
シンガポールやドバイなど国家のポジショニングの話や、政策のA/Bテストをやっているっぽいという話は、興味深かった。
いろいろなテーマについて、雑談している感じ。深さがない。(対談だからそんなものか)
→売却 -
文庫本で買ったのだが、単行本は2014年に出た本であった。
そのせいか内容が少しぼけているような気がしたのだが、それだけこの分野の変化が速いということだ。
AIに関しては、2年前の情報はすでに牧歌的ですらある。