いつか別れる。でもそれは今日ではない

著者 :
  • KADOKAWA
3.67
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本棚登録 : 4887
感想 : 257
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  • Amazon.co.jp ・本 (256ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784046020116

作品紹介・あらすじ

すべての大人の夜に


真夜中が、寂しくてよかった。
なにかに悩んだり、なぜか眠れない一人の夜、ふと読みたくなる一冊。

どんなに好きなものも、愛している人も、いつか別れてしまう。
なんどでもそのことを忘れてしまう。だから、なんどでも思い出さないといけない。

Twitterフォロワー数13万人超の「F」がつむぐ、寂しいと言えなくなったすべての大人のためのエッセイ。


1章「恋愛講座、もしくは反恋愛講座」では、女と男・愛・セックスをメインテーマに、
好きという気持ちとは何か、見た目と中身どちらが大切か、色気についてなどエッセイ16篇を、

2章「優等生の皆様、不良の皆様」では、より良い人間関係とはなにかをメインテーマに、
友達がいない人、人たらしな人、嫌いな人、コミュニケーション能力についてなどのエッセイ14篇を、

3章「寂しいって言って」では孤独・嫉妬・自信・感性など、自分との向き合い方をテーマに、
10代・20代の背中をそっと一押しする、ちょっと切ないエッセイ14篇を、

最終章「恋愛を越えろ、夜を越えろ、永遠を越えろ」では片思い・失恋・結婚などをテーマに、
本当に大切な人との向き合い方を綴った独自のエッセイを21篇収録。

計65篇のほのかに温かく、絶妙に鋭い文章がすっと入ってきます。

読み終わった後、二人の時間も、一人の時間も、今よりきっと、愛おしくなる。

感想・レビュー・書評

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  • 5年前くらい買った本、当時は心の拠り所としてお守りのように読んでいたけど、今読み返すと違う言語のように言葉が読めない、入ってこなくなった。
    自分には必要のなくなった言葉なんだなと思うのと、自分がどれだけ変わっていったかが分かった。
    本を読むって、その時の心との相性によって感じ方が変わるから面白いな。
    ある1ページだけが自分の中で変わらず大切にしている言葉が書いてあったからそれだけ切り取ってこの本はさよならすることにした。
    最後の最後にかけてほしい言葉が詰まった本でした。

  • ツイッターでたまに目にするこの人の感性が好きで、本になるということも知って、それで読みました。
    人間関係や、恋愛や、生き方などなど、つれづれなるままに語られています。
    人生は絶望であることを完璧に受け入れた飄々としたスタンスはどこか村上春樹小説の主人公のようでもあったし、斜に構えたようなクールな一面はしょせんライトノベルの定型化した主人公のようでもあった。
    っていうかこんな文章、酒にべろんべろんに酔ってなければ書けなくない!?ってほど自己陶酔で満ち満ちている。
    でも最後までついついページをめくってしまうのは、私自身のなかにも彼だか彼女だか知らないけどこの著者に似た部分があるのを明らかに自覚してるからなんだよなぁ。

    好きだと思ったのは、「ご機嫌に生きる以外私たちには大した義務などない」というのと「信じたい嘘を信じて生きる」ということ。
    それと「いつかは別れる、でもそれは今日ではない」ということ。

  • “人生・恋愛指南エッセイ”

    「もう私たちは見た目だけで誰かを愛せるほど若くはないし、性格だけで愛せるほど達観したお人好しでもない」
    という文に心躍り、

    「思い出は、恥ずかしいことをしないとしないと作れないものだ。」
    という言葉にちょっぴり勇気をもらい、

    「付き合うのは、現在と、ちょっとした先の未来を楽しむためだ」
    という考えで気持ちが楽になり、

    「誘う少数派が、誘われたい多数派に絶対勝つ」
    という考えのおかげでご飯に行くことができ、

    「好きなものは好きだと言い続けないと、好きな人は寄ってこない」
    という言葉で野球応援を他人と楽しめるようになって、

    「なんでもない一日のことを、書いたり、写真に撮っていたなら、いつかそれは宝物になる」
    という言葉を真に受けて3年日記帳を買い、

    「伝え続ける」
    ことの大切さを知り、

    入社1年目の覚え書きを手に入れた。


    「指南」と表現したけど、文体が優しいので読んでいて楽。
    受け入れるところだけ受け入れられる。

    「読後、人生が変わる」は言い過ぎじゃないかもしれない。

  • 言葉がとてもすき

    越えられそうにない夜を越えるために読みたい

    もうすでに3回ほど救ってもらった

  • 心を救ってもらった。昔からずっと可愛さや自信、大勢の友達が欲しいと思っていたが、このままでいいんだと、ありのままの自分でいいんだと思えた。これから先はもう少し胸を張って生きていけそうだと思った。


  • 1.おすすめする人
    →恋愛している、切ない、エモい気持ちになりたい
     人生の教訓を学びたい

    2.内容
    →恋愛における哲学や考え方が凝縮されている。
     どうしようもなく孤独を感じる夜には
     ぴったりな本。
     読みやすいけど、考えさせられるエッセイ。

  • 人それぞれ個性があるように恋愛のカタチにも個性があっていい。他人の噂や価値観に捉われていくつかの敷かれたレールの上を選択しながら進むのではなく、自分たちで新たな道を切り開く事が本来の愛のカタチで、それが相手と向き合うという事だと考えさせられた。

    世間の当たり前を否定して、自分の考えをハッキリとズバッと時には辛辣な言葉で提言していて読んでいて気持ち良かった。
    もちろん全部が全部、共感出来た訳ではないけれど、いくつもの新たな気づきや教訓、いつまでも心に留めておきたい言葉があった。

  • Fさんのエッセイは、他人に期待をしすぎたり、どうしようもなく1人が寂しい時とかに読むと救ってくれる。

    私的には「モテる友人は聞き上手」について書かれた章が凄く印象的で、これを読んだら人から愛される人の秘訣が分かるかも。

    他人に寄りかかりすぎてしまった時、寄りかかりたくなった時に、元々私達は独りだったんだ〜って思うことを肯定してくれる、そんな本でした。

  • 買った時は恋愛のアドバイスでも書かれてるのかなと思って買ったけど違った。
    でも、買ってよかった。

  • 結構前からFさんの綴る言葉が好きで、よくツイートをメモしていたなぁと思いながら読んだ。あれから7,8年が経ちさまざまな経験を経て社会人2年目になった今、昔よりも孤独・愛・大人について、など答えの無いものについて思考するようになったからかより深く言葉が刺さるように感じた。
    この本の中では特に色気についての考え方が好き。

  • たしかに癖はある。
    癖があるからこそ、読む人を別世界へいざなってくれる。人によっては中毒性もあるんじゃないだろうか。全てに共感は出来なくても、間違いなく読む人の価値観の一つや二つ、これからの生き方が変わる本。
    自分にはなかった美学をこれでもかってくらい、魅せられた。人を見る目が変わった。
    あざした!

  • 面白い時と全くおもんない時の差がすごい。いきなり女子会でするような作者の恋愛観をだらだら喋ってるかと思いきや、2.3章は結構ためになること言って面白くなってきたのに、最終章になるとまたどうでもいい恋愛観を述べるって言う、よくわかんない構成だった。2.3章は面白い!でも恋愛系メンへラ文章はまじでなんも響かない。私が悪い説あるけど。p149の文章は結構良かった。あと、最初の方はあまり人前で読まないほうがいいです。

  • 食べかけのハーゲンダッツを灰皿の代わりにする人と結婚した著者に幻滅して、それ以降の内容を読みたいと思えなくなった

  • 個人的には、"刺さる"というより"馴染む"って感じだったかな

    なんとなく言葉にできない気持ちを言語化してくれて、スッキリしたような感覚。

    とりあえず、大切な人にハーゲンダッツでも贈ろうかな。

  • ケータイ小説のような一冊。
    刺さる言葉がいくつかあったのでメモ。

    大人の唯一の義務は、ご機嫌に暮らすこと。

    結婚するのは相手の欠点をも愛して、世間から守り抜くためだ。

    ずっと、なんてない。だから今が楽しく、切なく、永遠なのだ。

  • 1人の時間が好きなはずだけど、
    どうしようもないさみしさに襲われる夜がある人へ
    ぜひオススメしたい本。
    はじめに。から一気に引き込まれた。

    色気と教養についてのセクションが一番好き。

    私も好きな人、これから好きになる人と
    花鳥風月、森羅万象を語り合えるように
    深い教養と豊かな感性を耕したい。

  • タイトルも素敵だし、中の言葉にうんうん頷くとこもある。
    けど読後の違和感。著者の頭の中でだけ完成してるんだなって思う。

    本を書くとか映画を製作するとか、今私が書いてるこの文章ですら、
    誰かに何かを伝えたいと思って書いてるし創るものだと思う。
    相手にストーリーが伝わってから、そのうえで、余白の部分でそれぞれの感想や意見が生まれるんだと思う。

    だけどこの作品に関しては、その余白が多すぎたように思う。
    伝わる前に、投げられて、それでさっ っていう印象。
    良いとか悪いとかじゃなくて、凄く閉鎖的に感じられた。

  • 自分の人生を愛せることができた。

    Fさんは、言葉にならないものを、言葉にしてくれる。

    永遠などない。いつか別れる。でもだからこそ愛おしい。

  • たまに男目線で書かれているものもあり、それがまた面白い。青春時代を過ごした頃に出会っていれば思える一冊。

    シンプルな言葉で書かれていて、いくつか心に刺さった。
    嘘って、嘘を吐く相手よりも守りたいものがある時に吐くものだ。
    今まで沢山嘘を吐いてきてしまったが、それを振り返ると嘘を吐く相手よりも守りたかったものがあったかどうか、答えがノーだとしても自分に自問自答したくなる。
    守りたかったものがないから今後悔しか残ってないんだと痛感する。

  • 「20代で得た知見」で一気にファンになった。一気に読むよりも、落ち込んだ時にパラパラとめくったらその時の自分に必要な言葉を投げかけてくれる。そんな本だと思った。

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著者プロフィール

1989年11月生まれ。神戸出身、新宿在住。男。著作に『いつか別れる。でもそれは今日ではない』『真夜中乙女戦争』。

「2021年 『真夜中乙女戦争』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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