軍師の門(上)

著者 :
  • 角川学芸出版
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  • Amazon.co.jp ・本 (438ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784046211989

感想・レビュー・書評

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  • 今を生きる上で「生きる意味」とは存在するのでしょうか。

    竹中半兵衛や黒田官兵衛が生きた時代には「天下」という大義名分が存在し、生きる意味を模索する上では生きやすかったかもしれません。常に死と隣り合わせの生活であり、だからこそ、自らの一挙手一投足に全力注ぐことができたかもしれません。

    現代では、余程のことがない限り、死を意識することはないでしょう。だからこそ、死を意識することにより、それが今を生きる糧になると思います。死を意識することが今を生きる意味の一つではないかと思います。

    死を直前にしても戦場で過ごす姿勢を貫いた竹中半兵衛の姿から、今の大切さを痛感しました。

  • 図書館

  • 上巻は竹中半兵衛が主役。半兵衛についてしっかりと書かれている本は意外と少ないので、読むことができて良かった。軍略だけでなく、民生家としても優れた手腕を発揮した様は読んでとても清々しい。豊臣秀吉前半生の創業を助けた部分がとてもよく描かれていた。

  • ミーハー二冊目。今度は半兵衛と官兵衛の二人を同時に楽しめる!この上巻は竹中半兵衛が主役。



    本当に半兵衛に谷原章介はぴったりだわ。ナイスキャスティング!
    p59「…もっと悪くなることだな。」なんて、、、素晴しい。悪に勝つには悪も必要だということだ。

    この物語(っていうか戦国時代の常套句だが)この乱世を生き抜くには…って結局いつの世もそうだよねってなる。イイ奴って悪いことしたことある人だし、いい事ばッか口にする奴って一番性質悪い。


    これから大河ドラマで半兵衛が活躍するのが楽しみだ。

    あと、朝霧いいね。

  • 「悪くなれ」

  • 羽柴秀吉の軍師で有名な竹中半兵衛と黒田官兵衛が主人公で、前半は主に竹中半兵衛、後半は小寺(黒田)官兵衛が登場し、時代的には竹中半兵衛が稲葉山城を乗っ取るあたりから、関が原の戦いの後に官兵衛が死ぬところまでが出てきます。

    今まで、どちらかというと半兵衛が義の人で、官兵衛が智謀の人というイメージでしたが、この本では逆のイメージです。
    そういえば、官兵衛が荒木村重を説得するために単身有岡城に乗り込みますが、それも義の人であるがゆえの無謀さであったかもしれませんね。

    信長がうつけ者と呼ばれるような態度で世間を欺いていました。
    これが正にこの本でいう「悪人」というべきもので、おのれを隠し、相手に隙をわざと見せる、ということで相手の警戒心を解く、それを官兵衛はできなかったということですが、それに後悔することなく、政治家としてでなく、芸術家として生きた、というのが非常に共感できるものでした。

    ↓ ブログも書いています。
    http://fuji2000.cocolog-nifty.com/blog/2011/04/post-27c5.html

  • 火坂雅志の戦国武将シリーズは、面白いと思う。たぶん人物の選定から好きなんだろうと思う。
    竹中半兵衛、黒田官兵衛、直江兼続、安国寺恵瓊、真田幸隆、昌幸、幸村。
    いずれも知略に長けるものの、トップに君臨するのではなく、もの悲しささえ漂うようなところに魅かれてしまう、いや、そんなところに憧れを感じているのかも知れない。
    有岡城で幽閉された官兵衛を助けるべく、策を講じる半兵衛。官兵衛が戻ったときには、半兵衛は既に帰らぬひととなり、軍配だけが残される・・
    日常から逃れてのめり込める一冊。

  • 官兵衛の生き様がかっこよかった。
    それにしても石田三成は常に賢くて慇懃無礼な人として描かれているなあ。

  • 自分の二次創作の為に読み始めたのに、気付いたら夢中で読んでました。
    わたしにとって、軍師・竹中半兵衛のバイブル的一冊です。
    特にラスト、息を引き取る場面は、勿論、BASARA半兵衛に対する感情移入もとても大きかったのですが、彼の余りに短い、軍略に明け暮れた悔いの無い人生だったのかもしれないけれど。もっと生きて、秀吉の創る未来を、一緒に見たかっただろうなと思えて、泣いて泣いて、泣きながら読みました。
    感動しすぎて、まだ下巻を読んでませんwごめんなさいww

  • 『天地人』の作者の二兵衛本。意外性を持たせたかったんだと思いますが半兵衛が野心家、官兵衛が達観しようと努力してる義士です。ハリウッド映画を見るようなノリでさっくり読みたい方へ!あと本文ポスト系の紙だと思うんですがバルギーがいいなー

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著者プロフィール

作家

「2017年 『左近(下)』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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