- Amazon.co.jp ・本 (224ページ)
- / ISBN・EAN: 9784046316073
作品紹介・あらすじ
わたし、モモ。みずきちゃんから教えてもらった、良く当たるって評判の占いをみんなで受けに行くことになったんだ。でも、わたしだけ未来が見えないって言われて…。お役目のこともあるし、すっごく不安だよ~! でも、占いとマガツ鬼が関係してることがわかったの。友だちみんなを助けるためにも、千方センパイとの最後の対決、絶対勝たなくちゃ!…でも、その時は気がつかなかったんだ。お役目が終わったら、矢神くんとの「さよなら」が待ってることに…。
感想・レビュー・書評
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なんとまさかの千方センパイ編終了やで~!
なんだよ総大将、もう終わりかよ~! と、思ったら6巻やった。そんなもんか。
そもそも、お役目やマガツ鬼のことも何も知らんかったモモちゃんが、ミコトバヅカイっていうお役目を知っていろんなものに立ち向かっていく姿勢を固めつつも、千方センパイの過去も(ひつこくない程度に)掘り下げて、最終的なオチが今回ついたっちゅう話。
毎回いうけど、めっちゃ面白かった。
ほんで、上記の流れを子ども向けに(かつフォーティーズもここまで楽しませてくれるように)まとめはった著者はすごいと思う。
もうね、もうね、最後のモモと矢神くんのあのシーンどおよ!?
キュンとかそれ以前に
「なんかどっかで見たことある・・・!」
と、一瞬思って、ハッと気づいたよ。
これ、ちょっと「とき〇きトゥナイト」ぽい・・・! 笑
なるほど、せやからついつい読んでまうんやね。
いやいや真壁くんほど矢神くんはツンデレちゃうけどさ、何かいうたら照れたりそっけなかったりするくせに、モモちゃんに対しては分かりやすく嫉妬したりするあたりがねー・・・。
80年代のヒーローかキミは! ちゅう具合で、ニヤニヤする。(・∀・)もしくはヒューヒュー言いたくなる。
あーでも、ニブチンなあたりがモモちゃんの無自覚小悪魔なところやのぅと思ってたのに、矢神くんへの気持ちを自覚しちゃったか~。
これ、次からどうなるんやろうね!
矢神くん、分かりやすくモテモテやから、モモちゃんとしては気が気じゃないよね~。
でもそういうところも、さらっと書いてくれそう!
そうやねん、著者の何が好みかって、さらっとしてる展開が好き。
今回もモモちゃんが矢神くんに対する気持ちを持て余しつつ、最終的に
「好きなんだわ・・・」
って気づいちゃうまでの展開が、それなりにジワジワやってるけどひつこくないねん。
類くんの性別がアレなことも、そもそも登場時からモモにはネタバレしてるし、今回も
「えっ、転入とかするのか!」
と、思った次のページでは全校的にネタバレしていて、性別を隠すためにあれこれいらん気を回す、みたいなめんどくさい展開がないのがいい(類くんもべつに隠してへんけどな)。
みずきちゃんとか、今回の柳さんも、そもそもモモちゃんがいうたら
「地味系女子」
やから、どうにも考え方が湿っぽいところもあるんやけど、そこもうまくさらっと書いてはると思うわ~。
あれこれ欠点はあっても、全然大丈夫、ちゅうテンションになれる。
それよりも没個性のほうが問題だよ、ちゅう、中高生には一番いうてほしい言葉やんね。
せやけども、みずきちゃんにとって類くんがアレなことは、「夢を壊す」わけではないと思うなー、モモちゃん・・・、と、思っていたら案の定ネタバレ後もみずきちゃんはエンジンがフルスロットルやったので
「やろうなあ」
と、これまたにやにやした。
みずきちゃんは完全に腐の世界へやってくるコでしょうよ。笑
占いに頼りすぎるかァ・・・。毎度毎度、ほんまに
「ウッ」
てくるテーマを放りこんできはるよなあ・・・。(;^ω^)
12月からこっち、人間関係でめっちゃ気重になっている私は、いつになく占いを見てるよ。
毎日占いを見て、運勢が良ければわってなるし、悪かったらガックリくる。
そんなに占いにテンションの上げ下げをゆだねることも今までそうなかったので、どこまで他力本願やねんと最近になってようやくおもいはじめてきたところ・・・。
こうすれば、うまくいくよ
と、いう指針を教えてくれるというなら、今の私ならそれにすがってしまいそうやわ。
それって、考えることも責任を取ることも完全に放棄してるよね。そのくせ、当たり障りなく過ごせればいいなんて甘い汁だけすおうと思ってる。
当たり障りなく過ごすためにはそれなりのバランス感覚がいるよねー。
ほんで、その、バランス感覚というのが、人間関係においてひじょうに難しいと思う。
しかしモモちゃんと矢神くんはすんごい可愛くて、うっかり二次創作したくなるぐらい。
いや、子ども向け小説で二次創作とか、やめとこう。そこはあかんやろ。
あと、千方センパイとの最後のシーンで、モモちゃんが
「涙がふきでてきちゃいそう」
と、いうたのにはこっちこそちょっとふいたよ。
ふきでるのか。そんなにか。笑
ほんで、モモちゃんちと矢神くんちがバルコニーで行き来してるから、勝手にマンションのお隣部屋同士なんかと思ってたら、モモちゃんちは戸建てか。
ほしたら矢神くんちはあれやな。
マンションというよりハイツ的なあれやな。
(そこまで設定考える?)
いやいや、それやったらまだ、一人で住んでても・・・、いや、あかんやろ、小学生やで!? 五年生やろ!?
この小説、せめて中学生・・・いやも高校生設定にしてほしかったなあ・・・。
(ちゅうか高校生で読んでるけどな)
千方センパイ、この先ちょろちょろ登場するんかなー。
(2017.03.05)詳細をみるコメント0件をすべて表示