遠野物語remix

著者 : 京極夏彦 柳田國男

• 角川学芸出版 (2013年4月18日発売)

感想・レビュー・書評

[yuuki4642さんの感想 · 2019年5月10日]

古本屋で見る度、手には取るものの読めまいと棚に戻していた遠野物語が、気軽にすらすら読めてしまう。有難い。
山中、闇、孤独。忘れかけていたそうした環境への恐怖がじわりと思い出される。

[gratius2018さんの感想 · 2019年3月5日]

そんなに面白くなかった。オリジナルを読むべきか否か

[道標さんの感想 · 2017年9月23日]

「願はくはこれを語りて平地人を戦慄せしめよ」

[keikofukuichiさんの感想 · 2016年7月7日]

遠野物語remix 京極 夏彦、 柳田 國男／元祖、怪談集。朴訥な語り口がかえって怖さを煽る。山人なんなの？！　こわいよ！！

[hs19501112さんの感想 · 2016年5月11日]

柳田國男「遠野物語」。
誰もが知っているタイトル。
だけれど、ちゃんと読んだ、または読まずとも内容のあらましを知っているという人は、いかほどいるのだろうか……。

少しばかり興味はあれども、いかんせん古い作品。文体も用語もムツカシク読みにくいのだろうと……未読のままだった。

でも！

愛読作家の一人である京極夏彦が(原典を最尊重して)執筆したのならば！と手に取った。




「遠野物語」……、妖怪譚の集められた短編集というイメージであったが、読んでみるとまるで違った(恥)。

“不思議”を集めた一冊には違いないが、その全ては“実話(とされている)”伝聞や伝承たちだった。

そう、よく考えるとたしかに柳田國男は、小説家ではなく民俗学者だったっけ。

作中で筆者(柳田)が語るように、遠野の郷の不思議に包まれた雰囲気、美しくも神秘な自然の様子は、たしかに伝わってくる。

読んで後悔は無し。

※ただし……それも京極さんの筆によるからという一面も。原典のままだったなら、最後までは読み切れなかったかも。

★３つ、７ポイント。
2016.05.10.図。

[ちぃさんの感想 · 2016年4月6日]

ほんのり怖い。遠野に住んでいた時に読んだのだけど、こういう話が生まれるのも頷ける、独特の空気のある土地だった。今でもあのまちが恋しくなる。

[kaminaritarouさんの感想 · 2015年2月9日]

柳田國男の原作は読んだことがないが、そこはかとない
恐ろしさを感じる。
恐怖とは違う恐ろしさ。
うまくは言えない。
読みやすく、一気に読める。

[seihuuさんの感想 · 2015年1月17日]

何度か読みかけては、読みにくさから挫折していた遠野物語、京極夏彦氏のremix版でよむことができた。

河童、座敷童子、山神、山姥、幽霊、臨死体験、いにしえより伝えられし怪異の数々、

[kumapoooooさんの感想 · 2015年1月17日]

とかく昔話は訳が分からないものが多くて、それが時として興味深かったり、笑ってしまったり。池にお湯を注いで、当然なんの効果もなかった、みたいな、意味分かんないけど、実はものすごい深い意図が隠されているのか、本当に意味がないのか、なんて思ったり、楽しげ。

[emsorangeさんの感想 · 2014年12月29日]

『遠野物語』が世に出てから二十余年の後―。
明治から大正、そして昭和へと時は移ろう。
遠野の空にも飛行機が初めて飛んだ。
それでも、物語は終わらない。
天女は舞い、天狗は駆け、狐狸が跋扈し、人の想いも空を翔ける。
『遠野物語』出版後に柳田國男のもとに届けられた二百九十九の譚を、京極夏彦が語り直す。

著者プロフィール

1963年、北海道生まれ。小説家、意匠家。94年、『姑獲鳥の夏』でデビュー。96年『魍魎の匣』で日本推理作家協会賞、97年『嗤う伊右衛門』で泉鏡花文学賞、2003年『覘き小平次』で山本周五郎賞、04年『後巷説百物語』で直木賞、11年『西巷説百物語』で柴田錬三郎賞、22年『遠巷説百物語』で吉川英治文学賞を受賞。著書に『死ねばいいのに』『数えずの井戸』『オジいサン』『ヒトごろし』『書楼弔堂　破暁』『遠野物語Remix』『虚実妖怪百物語 序/破/急』 ほか多数。

「2023年 『遠巷説百物語』 で使われていた紹介文から引用しています。」