激安食品の落とし穴

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著者 : 山本謙治
  • KADOKAWA/角川学芸出版 (2015年10月24日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (223ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784046533395

激安食品の落とし穴の感想・レビュー・書評

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  • ヤマケンさんのとっても食べ物について考えさせられる本。会うときはよー食う人だなあの印象が強すぎるけど、いつもいろんなことを教えてくれる人であることを読んで思い出した。

  • やまけん氏のブログとほとんど同じ主張だが、2015年時の細かい数値データを元に検証しなおしている。食料生産者の苦しい状況がよくわかる。提案されている解決策については、家計の問題もあり、全面賛成はしづらいが、違いがわかる消費者になって本物の食品を買おう、ということなのだろう。

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  • 安いにはそれなりの理由があると思っていたが、なるほどそういうことかと理解できる一冊。ちゃんと良いものを知った上で、選択していきたい。

  • 安過ぎるのには必ず理由があるし、その理由は誰かが苦しめられているか自分達が損をしているかの2択である。
    食品関連の本は他にもいくつか読んだけど各食材別の状況を説明している本はこれが優秀だと思う。よく見かけるソーセージとかハムの原材料がわけわからん謎とか、納豆がやたらと安く叩き売りされている原因だとか知らなかったけど重要な事実ばかり。
    日本でも良いものにはその価値に見合った正当な価格を支払う感覚を身につけるべきだ。それは食品に限った話ではなくて、良い仕事にはそれだけの給料を支払っていかないと自分たちが困ることになる。アメリカで医者や看護師が酷使されてる状況から学ばないと。

  • 納豆やハムなどスーパーの特売になってしまうような食品の裏側はどうなっているのかを真面目に解説。またまともな業者も紹介。
    納豆はPBとNBの駆け引きを使って量をとらせて価格を下げさせていて製造者が疲弊してきている。ハムはインジェクションとリン酸塩で1.5倍に水増し。唐揚げも同様。ハンバーガーの肉は工場で使った肉の余りを寄せ集めた端肉。美味しくて、まともな食品はそれなりにコストがかかるが、現状は下がるばかりで製造者も裏技を使って対応するしかなく、沢山の業者が店をたたんでいるのが現状と著者は訴える。

  • 食品のトレーサビリティに対するヨーロッパと日本との意識の違いにハッとさせられた。

    納豆に関しては、某大手の採算度外視な価格設定に太刀打ちできず泣かされる中小経営者の「いいものを作っても売れない」という嘆きを耳にしたことがあったので、問題の深刻さを改めて感じた。(私自身は納豆苦手でゴメンナサイ(>_<))

    いわゆる激安スーパーには行ったことがないけれど、たまに『なぜこんな値段で売れるのか?』と疑問に思うことはある。青果であれば、よからぬ輩が畑から盗んだものでは?とか、最近なら汚染の危険性が高いものかも…とか。理由の定かでない激安食品には警戒心が働く。
    ダイコーの廃棄カツ横流し問題発覚の後、それでも「激安弁当をなくさないで」という声が何件も寄せられたという報道に接し、信じがたい思いがしたけれど…… 安全性を犠牲にし、生産者やメーカーを泣かせることも厭わないほど生活に余裕のない人が増えていることの表れだとしたら、エシカルな購買活動の実現など遠い夢になってしまう。

    と、嘆いてばかりでは進展がない。
    まっとうな仕事でおいしく安全な食品を世に送り出してくれている業者さんを応援すること。そして、本書のような話題を出して世間に問題意識を広めること。できることをできる範囲でがんばろう。

  • 佳い食。良いでも善いでも好いでもなく、あえて佳いを使った作者の真意は。良いではなんだか素朴な印象を受ける。安全で美味しく、何より安いものを希求する古典的な消費観と親和性がある。善いはまさにエシカルな食を指し示す。しかし食の文化的な側面、食べて楽しい気持ちを蔑ろにしているかもしれない。好いではあまりにバブル的欲望が渦巻いているし、どうしたものか…と思考したかは定かではないが、これを読むと確かに佳い食を目指すべきであり、そのために消費者として出来ることはあると思える。問題意識の根がしっかりしている一冊。

  • 安い食品が数多く出回っているけれど、安いのは理由があって、その理由がえげつない・・・これを読むと、もう安い食品が買えなくなりそう。ただ、髙ければ良いというわけではもちろんないけれど、私はそれなりの値段のものの方を選びたいと思うようになった。
    良い調味料を選ぼうとか、良い油を選ぼうとか、聞くけれど、その理由も詳しく書かれています。

  • 昨年わりと近場に激安スーパーが開店した。確かに安い。豆腐なんか一丁29円。セールではなくいつもの値段だ。これってどうなの?ここまで極端な安値だと「まあうれしい」とはちょっと思えない。これを作ってる人は一体いくらもらっているのか。なんらかの業界的からくりがあるのだろうけど、どこかで誰かが酷い目に遭っていることは間違いないだろうと思ってげっそりする。

    本書ではさまざまな食品について、激安価格の仕組みやその問題点について説明されている。豆腐も出てくる。弁当・ハンバーガー・卵・惣菜・調味料…。消費者の「もっと安く」という際限のない要求に応えるべく、メーカーやスーパーが激安食品を作り出していく実態は、そら恐ろしいほどだ。こんなことが続くはずがない。続いていいものではない。

    値上げのニュースでは必ず、「困ります」という消費者の声が取り上げられ、野菜なんかの値段が下がると「安くて嬉しいわ~」と喜ぶ人の姿がテレビに映る。これって思考停止じゃないだろうか。食品に限らず、ものには「適正価格」があるはずだ。過剰サービスも同じだと思うが、互いの首を絞め合うようなやり方がどんどん広がっていることに暗澹とした気持ちになった。

    少し救われるのは、至極真っ当なやり方でおいしい食品を作っているメーカーが紹介されていること。贅沢品ではなく普段使うもので、決して安いわけではないものが、きちんと支持され商売として成り立っているのを見ると、ほっとする。

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激安食品の落とし穴の作品紹介

298円の弁当、3パック57円の納豆……。なぜ、安い価格で食べ物が提供できるのか? そこには、第一次産業からの買いたたき、水増し、添加物による代替など、日本の食文化を脅かす「罠」が隠されていた――。

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