名門譜代大名・酒井忠挙の奮闘 (角川叢書 42)

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  • 角川学芸出版
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  • Amazon.co.jp ・本 (214ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784047021426

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  • 本書の主人公、酒井忠拳の父親は下馬将軍で有名な酒井忠清である。忠拳も名門の御曹司として、将来を嘱望されていたが、父親の失脚により、政権の中枢からは敬して遠ざけられる境遇となる。
    挫折した忠拳が酒井家一門の長として奮闘する様が史料より描かれている。
    綱吉政権や柳沢吉保の実像なども伺い知れて面白い。著者は三十代の若手研究者である。今後の活躍にも期待したい。

  • [ 内容 ]
    酒井忠挙(一六四八―一七二〇)。
    第四代将軍徳川家綱の大老、酒井忠清の嫡男として生まれた彼は、何事もなければ父親と同じように幕府の要職についたであろう人物である。
    しかし、当主となって間もなく、大きな挫折を味わうことになる。
    同じ時期に忠挙と反対に栄光への道を歩みはじめた柳沢吉保との因縁、一門の長として家の存続に奔走する日々―。
    忠挙の行動とその思いまでがわかる史料「御老中方窺之留」から、徳川幕府における大名たちの実像が浮かび上がってくる。

    [ 目次 ]
    第1章 徳川綱吉政権と酒井忠挙(酒井忠挙の栄光と挫折;酒井忠挙と柳沢吉保;酒井忠挙の「大留守居」就任)
    第2章 酒井家一門の長として(嫁の実家の御家騒動―小笠原長胤の不行跡;弟酒井忠寛の死とその後;姉小路家をめぐる人々)
    第3章 綱吉から吉宗政権へ(酒井雅楽頭家の御曹司をめぐって;酒井忠挙、綱吉政治に物申す)

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  • 雅楽頭酒井ファン歓喜!

  • 4代諸軍・家綱の大老だった酒井忠清の嫡男として生まれた忠挙(ただたか)が父親の失脚の影響を受け、家と一族の存続・浮上に苦闘する姿が豊富な資料を駆使して描かれる。
    大名も「気楽な稼業」ではなかったことがよくわかる。

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