暦ものがたり (角川選書 31)

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  • KADOKAWA/角川学芸出版
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  • Amazon.co.jp ・本 (271ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784047030312

感想・レビュー・書評

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  • 暦の統一は権力を象徴するものであることは、確かに「時間」を支配するという意味で重要なことです。映画「天地明察」の世界が1684年の貞享暦導入を描き、史上意義深いものであったことは改めて感じます。六曜の経緯、そして2033年の太陰太陽暦の閏月の導入時期が定まらず、関係者が悩んでいるというが、正式な権力のお墨付きがない暦の継続であるだけに、その年で旧暦の考えがなくなるのではないか?と期待してしまいます。家持の「年の内に春は来にけり一年をこぞとや言はん今年とや言はん」との古今集冒頭の歌が立春の時期が旧暦では年末年始定まらないことから来た歌との説明は楽しい。旧暦時代には暦を大小と呼び、大小の月が現在と異なり、年により異なって出現していたことからくるということも新しい知識で興味深いことでした。

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著者プロフィール

1930年、東京・日本橋生まれ。早稲田大学教育学部卒業。同大学大学院修了。女子美術大学教授、文化女子大学教授を経て女子美術大学名誉教授。「暦の会」会長。『旧暦読本』『年中行事読本』(創元社)、『暦の大事典』(朝倉書店)、『現代こよみ読み解き事典』(柏書房)など著書多数。

「2015年 『改訂新版 旧暦読本』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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