現代の神秘学 (角川選書 191)

著者 :
  • KADOKAWA
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  • Amazon.co.jp ・本 (213ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784047031913

感想・レビュー・書評

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  • 神秘学的観点で今を見てみるという感じ。基本はシュタイナーの考え方。それの実践編というような感じかな。何も読んでなくていきなりこれを読んでどこまでわかるかはわからないけどわかりやすく書かれていると思う。歴史や民族の問題を考えたり、いろいろなものを見るとき現在支配的な雰囲気や観点の裏側、或いは影になってる部分を照らしてくれる。歴史との接続を回復した結果、こういう内容を、よりよく理解できるようになったと思う。断絶したままだとおそらく身につかなかったり沁みなかったと思う。終章のユングとシュタイナーあった<畏敬の念>の大切さについてが特に良かった。

  • シュタイナーの翻訳・紹介に努めてきた著者が、現代における人智学の意義についてわかりやすいことばで語っている本です。民族の問題や歴史の問題などがテーマとしてとりあげられています。

    現代の神秘学の思想内容を中立的に紹介した本だと思って手に取ったのですが、本書における著者のスタンスは、単なる研究者の枠を若干越えているように感じました。そのこと自体は、個人的にはそれほどこだわるつもりはないのですが、宗教や神秘主義の立場から民族や歴史といった現実社会の問題に対して発言するには、もう少し中間的なステップを踏まえる必要があったのではないかという気がします。

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著者プロフィール

東京・代々木生まれ。ミュンヘンでドイツ・ロマン派美学を学ぶなか、ルドルフ・シュタイナーの思想と出会う。1973年まで慶應義塾大学文学部で美学と西洋美術史を担当。その後シュタイナーとその思想である人智学の研究、翻訳を行う。
著書に『ヨーロッパの闇と光』(新潮社)、『シュタイナー 哲学入門』(岩波現代文庫)、『シュタイナーの人生論』(春秋社)、訳書にシュタイナー『神智学』(ちくま学芸文庫)、 シュタイナー『ニーチェ──みずからの時代と闘う者』(岩波文庫)その他多数。

「2022年 『シュタイナー教育入門』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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