渡来の古代史 国のかたちをつくったのは誰か (角川選書 526)

著者 :
  • KADOKAWA/角川学芸出版
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感想 : 7
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  • Amazon.co.jp ・本 (264ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784047035263

作品紹介・あらすじ

「帰化」と「渡来」の語を明確に区分、古代史に風穴をあけた泰斗による、「渡来人と渡来文化」の集大成。近年の発掘調査の成果も踏まえ、古代国家形成にかかわる渡来を東アジアという視点でダイナミックに提示する。

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  • 2016.04―読了

  • UM5a

  • 渡来の古代史 国のかたちをつくったのは誰か
    上田正昭
    角川選書
    平成二十五年六月二十日 初版発行
    ISBN978-4-04-703526-3 C0321

    序章 帰化と渡来と
    第Ⅰ部 渡来人の諸相
    第一章 日本版中華思想
    第ニ章 秦氏の活躍
    第三章 漢氏の行動
    第四章 高麗氏と船氏
    第五章 百済王氏の軌跡

    第Ⅱ部 渡来文化の諸相
    第一章 文字の使用
    第ニ章 道教と役小角の宗教
    第三章 儒教と仏教
    第四章 アメノヒボコの伝承
    第五章 壁面古墳と渡来の氏族
    あとがき

  • 上田正昭氏が昭和40年出版した『帰化人』以後の研究成果をまとめた本である。
    内容は
    序章 帰化と渡来と
    第一部 渡来人の諸相
     第1章 日本版中華思想
     第2章 秦氏の活躍
     第3章 漢氏の行動
     第4章 高麗氏と船氏
     第5章 百済王氏の軌跡
    第二部 渡来文化の諸相
     第1章 文字の使用
     第2章 道教と役小角の宗教
     第3章 儒教と仏教
     第4章 アメノヒボコの伝承
     第5章 壁画古墳と渡来の氏族

    あとがきにありますが、雨森芳洲の文章が上田正昭氏の思いです。
    「誠信の交りと申す事、人々申す事に候へども、多くは字義を分明に仕えざる事これあり候。誠信と申し候は実意と申す事にて、互いに欺ず争ず、真実を以て交り候を誠とは申し候」。
    この至言は、今の世にも活きる。
    もっとも近い国の渡来の人びとが、日本の歴史と文化の発展にいかに深いかかわりをもったか。
    本書がたんなる過去の物語ではなく、一衣帯水の隣国との友好のまじわりに、多少なりとも寄与することができれば幸いである。と。 

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著者プロフィール

一九二七年、兵庫県生まれ。歴史学者。専門は古代史、神話学。京都大学文学部卒業。京都大学名誉教授、世界人権問題研究センター理事長、高麗美術館館長、島根県立古代出雲歴史博物館名誉館長。勲二等瑞宝章。著書に『日本神話』(岩波新書)、『古代伝承史の研究』(塙書房)、『上田正昭著作集』(全八巻、角川書店)、『私の日本古代史』(上・下、新潮選書)、『渡来の古代史 国のかたちをつくったのは誰か』(角川選書)、『古社巡拝―私のこころの神々―』(学生社)、『森と神と日本人』(藤原書店)、『「大和魂」の再発見 日本と東アジアの共生』(藤原書店)、『歴史のなかの人権』(明石書店)他、多数。

「2015年 『「とも生み」の思想』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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