テーリー・ガーター 尼僧たちのいのちの讃歌 (角川選書 588)
- KADOKAWA (2017年7月28日発売)
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- Amazon.co.jp ・本 (296ページ)
- / ISBN・EAN: 9784047036178
作品紹介・あらすじ
リアルな不幸や辛苦がゆえに釈尊のもとに集った女性たちの、現代にも通じる具体的な悩みや苦しみ、そして喜びが綴られる。仏教が本来もっていた男女平等思想を明らかにする名著。
感想・レビュー・書評
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これは極めて重要な1冊だ。
特にフェミニズムにとって、重要な思想の歴史になるだろう。
古くは中村元師の翻訳があり、早島鏡正師のものがあり、そういう先人の成果をしっかりと踏まえたものだ。
この翻訳は読みやすいし正確だし、素晴らしい。
後半の、テーリー・ガーターを説明している文章も分かりやすい。
翻訳と、説明と、★★★★★
なぜ岩波文庫じゃなくて角川だったんだろう?とにかく、素晴らしい本だ。
ただし、筆者は法華経信者で、このような学問的にも重要な仕事を、法華経の正当性を語るための材料として使おうとする時だけは、偏狭なカルト信者の本性をむき出しにする。
そこがキモチ悪いので、マイナス★1点。
彼の信仰が何であれ、研究者としては、ひたすら実証主義的で、客観的で、中立的であって欲しかった。詳細をみるコメント0件をすべて表示
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