企業危機の法則-リスク・ナレッジマネジメントのすすめ (角川oneテーマ21 C 7)

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  • Amazon.co.jp ・本 (194ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784047040090

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  • 1危機の早期認識
    「危機だ」と気付いた時から、危機の拡大は封じ込められる。また、それまでに被った損害は復旧される。
    2組織としての対応優先順位の明示
    総花的な対応が一番危険。「何を大切にするか」より「これ以外は捨ててよい」を明示する。もしくは順番付けを明確にする。
    3状況対応的な指揮命令系統の理解
    危機において指揮命令系統は寸断されることが多い。「だれの言うことを聞けばよいのか」の一元化、指揮権継承序列の明示が必要。特に、平時とは異なる序列に習熟させる必要あり。
    4情報収集と開示の原則
    一次情報の収集こそパニック予防の手段。そして、得た情報は開示するのが原則。嘘とノーコメントは後々致命傷に繋がる。
    5危機状況における特例の共有
    危機に際しては「危機特例」が必要な場合もある。企業危機の重大な局面になる可能性があるものについては、おとがめなしの特例が必要なわけだ。

  • 危機管理についての本は初めてだけど,一つのとっかかりとしては良い本なのではないかと感じた。
    リスク構造化の手順など,メモ。

    「もしかするとリスクとチャンスは同じような性格のものなのかもしれない。どちらも「前髪しかない」ので通り過ぎてからつかもうとしてもつかめない。」(7頁)。

  • 本としては良く書けていると思います。問題は実務として何をすべきかについて具体化されていないことでしょうか。

  • リスクに遭遇したときにどのように対応するべきなのか?
    「イメージできないものは、マネージできない」
    「リスクを発見するための具体的な手順。業務の裏に隠れている
    あやふやなまま進んでいる、組織としての業務フローの分析」
    「危機は最初に緩やかに姿を現し、急速に予想をはるかに超える
    スピードと規模を持って襲いかかってくる。いかにイメージし、これを
    マネージするか、イマジネーションの力が問われる。」
    「何を最低限残し、何を捨てるべきかを早期にきめる。」
    アポロ13号の例のように、地球からのすばやい指示で
    月へ行くミッションを取りやめ、無事に地球へ帰ることを最大の
    ミッションとした。普通の人間はしばらく様子を見て両方をミッションとし
    決断を先延ばしにしていただろう。

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著者プロフィール

野田 稔(のだ・みのる)
明治大学大学院専任教授。一橋大学商学部卒業、株式会社野村総合研究所入社。1987年一橋大学院修士課程修了。野村総合研究所復帰後、経営戦略コンサルティング室長、経営コンサルティング一部部長を経て2001年3月退社。多摩大学経営情報学部教授、株式会社リクルート新規事業担当フェローを経て、2008年4月より現職。リクルートワークス研究所特任研究顧問を兼任。著書は『組織論再入門』『中堅崩壊』(以上ダイヤモンド社)、『二流を超一流に変える「心」の燃やし方』(フォレスト出版)、『野田稔のリーダーになるための教科書』(宝島社)、『あたたかい組織感情』(ソフトバンククリエイティブ)など多数。

「2022年 『ひと目でわかる マネジメントのしくみとはたらき図鑑』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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