ホンモノの日本語を話していますか (角川oneテーマ21 B 9)

著者 :
  • KADOKAWA
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感想 : 25
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  • Amazon.co.jp ・本 (216ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784047040267

感想・レビュー・書評

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  • 序文に書かれているとおり、日本語が好きな金田一先生が日本語の魅力についてたっぷり書かれた本。
    日本語大好きなので終始楽しく、興味深く拝見しました。

    方言のことや、外国語との比較、性格などいろいろな点から書かれていて、個人的にいちばん興味深かったのは各国の数の数え方。
    英語でも面倒だと思っていたけど、そんな比じゃなかった。
    フランスの数え方が面倒くさいというのは知っていたけど、ドイツ、アラビア、インドはそんなものじゃなかった。インドは1~100までバラバラなんですって。それであの計算力ならすごい。
    海外で日本人の計算力がすごいと言われる、ということを時々みかけますが、そりゃあ言われるわけだと納得しました。九九のように語呂合わせできないもんね。

    それにあらためて、日本語の単語のうつくしさと便利を教わった。
    夕霧とか有明の月とかほんときれいな言葉だなぁって思います。
    途中、先生それは褒めすぎって苦笑するところもあるし、いまの時代とはちょっとそぐわないところもあるけれど、それでも日本語が好きな方は楽しめると思います!
    というか、私は楽しかった!

著者プロフィール

大正2年、言語学者金田一京助の長男として東京に生まれる。昭和12年、東京帝国大学国文科を卒業。専攻は国語学。名古屋大学で助教授、東京外国語大学、上智大学で教授を歴任。東京芸術大学、ハワイ大学、在中国日本語研修センター(北京)、NHKアナウンサー養成所などで講師、玉川学園客員教授なども務め、日本ペンクラブ理事なども兼任した。著書に、『日本語』『ことばの歳時記』など多数。なかでも教科書や辞書『現代新国語辞典』他の編纂で多くの人に親しまれた日本語研究の第一人者。平成9年文化功労者に選ばれる。平成16年5月没。

「2016年 『美しい日本語』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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