昇格する!論文を書く (角川oneテーマ21)

著者 :
  • 角川書店(角川グループパブリッシング)
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感想 : 18
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  • Amazon.co.jp ・本 (164ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784047041493

作品紹介・あらすじ

いまや全国の企業で昇進や昇格の評価からリストラの判断基準にまで、論文試験が採用されている。本書では論文の分析方法に基づいた有効な論文の書き方を、日本一の文章分析者が初めて実状に即して公開する。

感想・レビュー・書評

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  • 部長から読んでおくように言われて。
    なんで昇格試験が論文なのかずっと腑に落ちなかったけど、読んで納得。たしかに日常業務だけではなかなか見切れない問題意識や分析力、バランス感覚など色んなものが一気に明らかになってしまう。
    文章からの人物像の推測はちょっと無理やり感もあったけど、そこまで推測される可能性を考えると、言葉選びなども慎重にせねば。

  • 読む価値のない本。筆者が過去に従事した論文採点官の経験から、論文から、自分が読み取った人物像について長々と記述がなされている。
    タイトルと内容があっていない。

  • [江東区図書館]

    確かになかなかに面白い本だった。これまでも、恐らくこれからも、昇進昇格試験としての論文とは縁がないだろうが、国語や作文の添削に関係する身としては、色々考えさせられるものがあった。

    ■論文試験八つのチェックポイント
    ①現状認識・状況認識・分析
    ②問題意識
    ③問題点の抽出
    ④思考力・思索
    ⑤論理性
    ⑥企画構築力
    ⑦文章表現
    ⑧人間性

    ■昇進昇格論文の論理展開の本質
    自己の見解

    根拠や理由の提示

    事例

    事例を多角的に吟味検討する

    結論

  • 著者の『上から目線』的な文章にちょっと抵抗感はありますが「自身が書いた論文をみて採点者がどう読み取るのか」ということを理解するうえで、これから昇格試験を受けようという人にとっては、一読する価値はあると思います。

  • これ、社内昇格論文書く前に読みたかった。
    情報処理の論文で鍛えられた感じもしたけど、この本に書いてあることは、もう少し深い感じがする。
    たとえば、提言性はその最たるもの。
    また昇格論文書く機会があったら、読み返したいです。

  • 大学時代の論文制作の為に参考になった!社会人になってからも文書を作成するのに役立っている。

  • 著者は、国語作文教育研究所所長。小中学生を中心に100万人に及び作文を分析し指導、学校教育における文章力向上「作文教育」を提唱している。

    論文試験では、状況認識・現状分析・問題意識・問題点の抽出・問題点の吟味や考察・指針や展望の提示・これまでの方針の検証・現場にそくした具体論といった一連の要素を自分なりに書き表すことが求められている。

    本書の構成は以下の6つから成る。
    ①論文でサバイバル
    ②論文分析の視点
    ③昇進昇格論文の実態
    ④クビになる論文、昇進見送りの論文
    ⑤論文試験8つのチェックポイント
    ⑥実際に書いてみよう

    ブログとも作文とも違う論文。
    ルール等わかっていないと、書くことさえ出来ない。
    かつ、できたとしてもそれは論文ではなく、違ったものであったということがないよう、論文のスペシャリストの著者からその知恵を失敬した。

    論文も色々な媒体と同じく、もちろんいくら素晴らしいことが書いてあったとしても聞き手(採点者)が求めていることが書かれていないとそれは徒労に終わってしまう。

    最終的には、点取り虫ではなく、自分の考えをしっかりと納得していただくという気概でそれに臨んでいきたいものである。

  • 癖があるがこの手の本は少ない。役立つ。

  • まさに目から鱗です。
    部下の昇格論文を毎年見ているのですが、共感できる部分が、多々ありました。

    論文が浅い。自分の意志、思いが伝わらない論文はダメ。というのが改めて認識できました。

  • 会社の昇格試験対策でギリギリだったが参考までに読んだ。
    例題等もあり分かり易い説明で読んでおいて損はなかった。

  • 提出後に図書館で借りて読んだ。意味なしw

  • 論文作成のノウハウ本、とは一線を画す啓蒙書。サンプルとして挙げている論文例と著者の分析を読むと、論文一つからここまで多くのことが読み取れるのか、と驚くばかりである。私も昇格試験に取り組んだ経験があるため、自分の論文なら『評価以前』として分析すらしてもらえないだろうと、恐れすら感じた。
    自分の書いていた論文を省みるに、まずは体裁ばかりに気をとられ、また挙げている課題もそれに対する解決策も、手垢のついた凡庸なものであり、提言性のカケラもなかったと、恥ずかしくなるばかりであった。

    著者の分析を読むと、文章表現を磨くことも大切だが、常に想像力を持って仕事に真摯に取り組むことこそが、良い論文を書く近道であると感じた。
    まずは現状認識を正しくできるように、意識をしていきたい。

  • 読みたい。

  • 論文試験では、状況認識、現状分析、問題意識、問題点の抽出、問題点の吟味、考察、指針や展望の提示、これまでの方針の検証、現場に即した具体論といった一連の要素を自分なりに書き表すことが求められている。

    問題意識が問題点の水準を決める。低い問題意識は相応の問題点しか導けない。
    思考力とは考える力と換言されて受け止められるているが、考えるということを真に体系的にとらえていくことは難しい。

    問題意識や前提認識
    問題点の抽出
    吟味考察深化
    指針の提示
    検証
    現場具体論

  • 昇格論文のねらい。クビになる論文と昇進見送りになる論文例などが挙げられている。

    問題意識、確かな考察力、具体論を持つなど、仕事に対する姿勢を問い直す一冊となった。

    ただ、文章作成については、別の本で補完するのがベター。

  • 昇格論文を書く際に必要なものは何か,を解説した本書.文章の巧拙よりも,文章からにじみ出てくるその人の本質こそが重要と説く.単なるマニュアル本ではなく,本質は何かを教えてくれる.

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著者プロフィール

1954年 長野に生まれる。表現教育者・国語作文教育研究所所長。34年間にわたり作文・表現教育を実践。200万人を越す指導・分析を土台に、言語・表現をフィルターとした人間社会の骨格還元読解や根底洞察に向かう。大学の教授・副学長・政府関係委員など歴任。元NHKテレビラジオのコラムを担当の後、テレビキャスターを経て、評論家・寓話作家としても知られている。著作は、『壊れる子どもの事件簿』『北風は太陽に負けない』(角川書店)『「戦略」としての教育』(山手書房新社)『親のぶんまで愛してやる』(サンマーク出版)『10分作文らくらくプリント』(小学館)など100冊を超え、海外でも翻訳されている。
なお、国語作文教育研究所では、小1から中高大生、一般までを対象に、文章教室を開催。通常クラスのほか、春夏冬の集中講義、通信講座、出張講座も。

「2007年 『教育3.0 誰が教育を再生するのか?』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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