決断力 (角川oneテーマ21)

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著者 : 羽生善治
  • 角川書店 (2005年7月1日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (201ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784047100084

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決断力 (角川oneテーマ21)の感想・レビュー・書評

  • 羽生善治氏の、将棋へほ取り組み姿勢を綴ったものだが、ビジネスパーソンとしての心構え、人生訓としても十分に通用する言葉ばかり。染み入ります。

  • 才能とは継続できる力であるの部分と直感の7割が正しいの部分がとても好きである。

  • 天才こそ当たり前の努力を重ねているし、誰よりも真っ当な考え方を貫いている。
    変わり続けなければ腐ってしまう。

  • 伝えたいことは一般的ではあるが、深みがある。

    それは、将棋という世界からも見ても、大切なことはビジネスであれ、勉強であれ、共通していると感じられるからであると思う。

    芸の向上ではなく、基礎力の養成 p.187

    才能とは、継続できる情熱

  • 淡々とまとめてある内容に,逆に著者の将棋への飽くなき情熱を感じた。一生をかけても未完としながら,後世の将棋のさらなる発展へのきっかけを作っていくのだろうなと感じた。考え抜くことの重要さを心に留めておきたい。

  • 斎藤孝先生の「大人のための読書の全技術」にあった、社会人にお勧めの書籍50冊からのチョイスです。
    ビジネスに通じる考え方がたくさんあり、著者の教養の広さにただただ驚かされるばかり。
    各章末の一段落がどれも印象的でした。

  • 菓子屋のせがれだったころ、
    工場長の西原さんという人が、将棋を教えてくれた。
    それで、仕事が終わると、毎日教えてもらった。
    ところが、いつも、私が負ける。
    くやしくて、よく泣いたものだった。
    しかし、勝てないことで将棋というモノの意味を教えてくれた
    ような気がする。

    羽生善治は、言葉が選りすぐられ、全くアーティストだ。
    なにか、ゾクゾクした。

    「人間にはふた通りあると思っている。
     不利な状況を喜べる人間と、喜べない人間だ。」

    たしかに、うまく行っている人でも、不利な状況になるときがある。
    それをどう切り抜けるかであり、
    ずっと、不利な状況にあるときもある。
    その状況の中で、知恵を出して突破していく人。
    つまり、いまの状態で言えば、知恵が出し切れていないから故に
    不利な状況をかえることができない。
    いうならば、そういう状況を楽しみ、突破していくものだけが、
    次の新しい不利な状況を作り出すことができるのかもしれない。

    羽生さんは言う
    「未知の世界に踏み込み、自分で考え、
     新しいルートを探し求める気迫こそ
     未来を切り開く力になる。」

    勝負師として持続するには、あくまでもその強い意志なんだろうね。

    「自分がさした瞬間には、自分の力は消えて、他力になってしまう。
     そうなったら、自分ではもうどうすることもできない。
     相手の選択に「自由にしてください」と身を委ねることになる。」

    これは、将棋だけではない。
    ビジネスの分野も同じことがいえる。
    メールなどを送るときに、一体どんな返事を期待するのか?
    そして、自分の考えているような返事がくるのか。
    全く、見えない表情の中で、やりとりするときに、
    相手の行間を読み、ビジネスをすすめていく。
    相手の自由にしてもらう余裕が、
    ないと、自分で結論づけてしまうことがある。
    そういうときは、広がりがなくなる。

    「大山康晴先生は、『相手に手をわたす』のが上手で、・・・」
    ということが、この厳しいつばぜり合いの中で、
    相手のチカラをもかりて闘う。
    ふーむ。奥行きがあるし、その静かな語り口には、
    相手を圧倒するモノさえある・・。

    「じっと見ていてもすぐには何も変わりません。
     しかし、間違いなく腐ります。どうしてか?
     時の経過が状況を変えてしまうからです。
     だからいまは最高だけど、それは今の時点であって、
     今はすでに過去なのです。」

    瞬間瞬間に変わっていく状況。
    将棋のおかれているのは、1手づつしか変わらないが、
    刻々と変化していく中で、つねに最善を尽くす。
    流れを読みながら、空気をつかみながら、
    とぎすました眼で見ていくことの大切さを痛感させる。

    「全体を判断する目とは、大局観である。
     一つの場面で、今はどういう状況で、
     これから先どうしたらいいのか、そういう状況判断ができる力だ。
     本質を見抜く力といってもいい。
     その思考の基礎になるのが、勘つまり直感力だ。
     直感力の元になるのは感性である。
     ・・・・
     ぎりぎりの勝負で力を発揮できる決め手は、
     この大局観と感性のバランス。」

    そういう中で、決断していく。

    これは、毎日の営々たる努力だろう。
    同じように24時間を生きて、ここまで透徹した考えを持つこと
    このことに、妙に心うたれるモノがあった。

    将棋という日本の伝統的なゲームをここまで読み込んでいく
    そして、楽しんでいる姿は、痛快をこえている。
    今の新しい状況・・・コンピュータでの解析、情報が瞬時に伝わり、
    分析される・・・定跡さえ体系化され、次の局面の1手の理由も
    ハッキリしはじめたという。
    そうであるが故に、自分の直感を信じ、自分で考えることを
    続けることが、今を勝ち抜く姿勢なんだろう。
    実に充実した本でした。
    自分で考えることの意味を教えてくれる。

  • 将棋の一手一手の決断力や、著者自身の心構えが中心に書かれている。どの世界にも通ずることが書かれていて学ぶことが多い。
    将棋に対する羽生善治の経験談として読むだけでも十分に面白い。

    経験は必ずしも人を強くするわけではない、つまり経験が常に正しい決断を導くわけではないという考えや、知識を知恵に消化するという考えが印象に残った。

  • 10S-Talk
    勝機は誰にでもある。そのHowToは、知識を知恵に替え、直感を信じる裏付け情報を得ておくこと。そして、ポジティブに攻めることだ!
    って事が書いてあったような気がする。

    メモ
    •才能とは継続できる情熱である
    •玲瓏-大局観

  • 書き手の羽生善治が自己啓発本としてしっかり意識しているのがよくわかるので、将棋の話が主体だが気づきがとても多い。棋士という勝負師の目線で物事を見ていくとこんなにも深いのかと感動した。

  • 将棋を分かって読んだ方が面白いだろうが、自分のビジネスにつながることも多々ある。
    「積極的にリスクを負うことは未来のリスクを最小限にする」
    「年齢とともに勉強法を変えることは、自分を前に進めるための必須条件」など。

  • 面白かった。
    羽生本は2冊目だが、こっちの方がいい。
    ビジネス書を読んでいるような気分になる

    現代の将棋は序盤の研究がすごく進んだ
    相撲の廻しを取るような感覚だそう

    追い込まれた時の精神力
    プロ同士の場合、まず一気に挽回できない
    勝負は相手が嫌がることをやる

    プロの棋士は勝負師、ピンチで奮い立つ人多い
    分かりやすい局面になったら絶対追いつけない
    KISSの法則

    定跡は否定され続けて今日にいたった
    経験を積むと余計な思考が省ける
    中盤から終盤にかけて局面が混乱し複雑な世界に突入する

    大山康晴、相手に「手を渡す」のが上手かった。
    致命的なミスに誘導する

    常に前進を目指さないと、ストップし後退してしまう
    ※赤の女王仮説みたいだ
    今は最善だけど、それは今の時点であって、今は過去なのです

    対局中は決断の連続
    流れの中に必ず勝負所が出現する
    年配の棋士は技術だけでなくハートが強い

    大局観と感性のバランス
    決断とリスクはワンセットである
    積極的にリスクを取ることは未来のリスクを最小限にする

    最前線の将棋は、拡散的進歩の大きな渦の中にある
    混沌とした状況こそ、面白さ、醍醐味
    序盤の価値が高まる→研究必須

    大局観と事前の研究→最善の戦略
    重荷になりそうな駒は早めに切ってしまう。
    部分的には損だけれど、全体にはプラス

    勝負所で集中できるかどうか
    将棋の中には「狂気の世界」がある。
    気力がしぼまないポジションをキープしていないと逆転できない

    秒読み「見切る」という決断が大事
    終盤に有効なのは「柔らかい手」だ。幅に広い、意味の沢山ある手

    終盤になると、みんな駒音が高くなる
    長嶋、絶対に他人の名前を憶えない。自分にしか興味が無い
    難しいボールを投げてくる阪神の村山や江夏が好きだった

    パソコンの時代。違和感を持つところまで踏み込む勝負が必要
    体系的・学術的アプローチになった

    升田幸三、現代の将棋を先取り
    最上最善の手を指して勝つ、ことを目指す
    大山は負けない将棋を目指した

    対戦が終わったら検証し反省する
    ※PDCAサイクルみたいだ

    将棋の共同研究の利点
    ひとりよがりな意見が修正できる
    ただし羽生は「自分の力で一から考え、自分で結論出す」

    将棋は最初が静か、終盤激しい。チェスは逆
    師匠と対戦するのは入門と辞めるときの2回だけ
    真似から理解→創造力を培う基礎力

    将棋ほど勝ち負けの差が収入になって表れる世界はない

    チャトランガが原型
    チェスは盤を小さくして駒の力を強めた。
    日本は取った駒を使えるようにした
    ※駒の色が同じ。白と黒、のような違いが無いからできた

  • プロらしさとは何か? と問われれば、私は、明らかにアマチュアとは違う特別なものを持っており、その力を、瞬間的ではなく持続できるものだと思っている。
    どの世界においても、大切なのは実力を持続することである。
    地位や肩書は、その結果として後からついてくるものだ。
    逆に考えてしまうと、どこかで行き詰ったり、いつか迷路にはまり込んでしまうのではないだろうか。
    勝負に勝つことは、企業でいえば目先の利益を得ることである。
    それも大事だか、先行投資的な研究もしなければならない。長く続けていくためには、目先のこと以外のところで何かしなければならないのだ。

  • 羽生が34歳の2005年に出版された本だ。圧倒的に強い棋士が、実は突飛な考え方をしていないということが、よくわかる。日々の棋士生活の中で、いかに心を安定させるか、守りに入らないように幅広く可能性を広げる工夫をするか、そのためにどんな研鑽を重ねているかが読み取れる。話がとてもよく整理されていて、考え方、学び方、生き方に応用しやすい。この10年後のいま、どんのように考えが変わったのか、あるいは変わらなかったのか、そこに興味をそそられる。

  • 羽生さんがカッコよくて買いました。
    ちょっと将棋を覚えたくなって、ドリル購入。笑

  • 中学生でプロ棋士になった、現役最強といわれる羽生プロの将棋への向き合い方、ものの考え方がさらりと書かれている。
    厳しい世界でトップを走り続けている氏ならば、さぞかし緻密で、論理的な言葉が並ぶかと思いきや、将棋という厳格なイメージとは異なる、自由闊達な人柄が随所に表われている。
    年齢を重ねることによる将棋スタイルの変化、将棋界の変遷、コンピュータの将棋などから、広義での「学ぶ・考える・決断する」ということについて、独自の柔軟な視点で述べる一方で、将棋を楽しみたいという点には、一貫してぶれない思いを感じさせられた。
    他の著作も読んでみたい。

  • 棋士の羽生善治氏の著書。

    決断力付けるには、、といったHow to本ではなく、純粋に著者が将棋の世界の中で培ってきた勝つために必要なものを集めたという感じがしました。ただそれらは何も棋士にだけ当てはまるものではなく、ビジネスマンにも当てはまるとして、ビジネス本を意識した書き方にしているようです。

    ・気に入った言葉
    「直感の7割は正しい」
    「情報は選ぶよりいかに捨てるかが重要」

    また、将棋の世界でもIT化による影響があるようで、昔のままでは通用しなくなるということはどこの世界でも同じなんだなぁと感心。

  • 1:私は人間には二通りあると思っている。不利な状況を喜べる人間と、喜べない人間だ。ピンチの時に知恵を出せる人と怯んでしまう人がいる。

    2:KISSアプローチ
    keep it simple ,stupid
    (もっと簡単にやれ、バカモン!)

    3:仕事に行き詰った時は整理整頓

    4:ミスには面白い法則がある
    最初に相手がミスをする。そして、次に自分がミスをする。ミスとミスで相殺されると思われがちだが、後からしたミスの方が罪が重い。その時の自分のミスは、相手のミスを足した分も加わって大きくなる。
    ミスの大きさは決してどれも同じでない、状況によって重さ、質ともに違ってくる。

    5:勝負を逃げてしまうと、気持ち的にも逃げることになってしまう。そして、だんだんと消極的な作戦しか選べなくなってしまうのだ。

  • 将棋のことはよくわからなくとも、書かれる言葉は仕事や人生、様々なものに通ずるものだろう。
    良い結果を出したとき、これで良しと消極的になってストップしてしまうことが怖いという。釣った鯛を例えにした、「じっと見ていてもすぐには何も変わらない。しかし間違いなく腐る。どうしてか?時の経過が状況を変えてしまうから。だから今は最善だけど、それは今の時点であって、今はすでに過去である」というのは胸に刻みたい言葉。
    また、リスクについても、
    リスクを避けて結果を出しても次のステップにならない。それこそが大きなリスクである。積極的にリスク絵覆うことは未来のリスクを最小限にすること。
    という羽生さんの考えは、仕事の上でも忘れてはならないことだと感じた。

  • 組織や企業でも同じだろうが、常に前進をめざさないと、そこでストップし、後退が始まってしまう 直感の7割は正しい 年代が上がると、短時間で読む力は衰える 最初は真似から始める 才能とは、継続できる情熱である 

  • 将棋に対する知見が全くない自分でも、ビジネスの世界などの話に例えられることが多く、羽生棋士の達観した素晴らしさをよく理解することができた。集中力とはなんなのか、情報の取捨、業界の技術の進歩など。一方で、やはり将棋にある程度精通していないとピンとこない部分もあり、そこはあくまで自分マターではあるものの、勿体無かった。

  • 決断力とはそもそも何かを考えさせられた作品
    主観だが決断力が必要なケースは次の2つだ
    ①選択しなければならないとき②何かを受け入れるとき である
    この2つのケースには大なり小なり後に影響を与えるという共通事項がある
    本書を読むきっかけは自分が今正に人生のターニングポイントとなる可能性のある未来が待ち受けているからである
    その未来に挑む覚悟が欲しかったため本書に手を伸ばした
    本書を読んだからといって覚悟ができたわけではない
    しかし、決断力を必要とするシーンに立ち会った時どう捉えればいいか
    選択の捉え方を学ぶことができた

    ☆気になったフレーズ☆
    情報におぼれるのではなく、まず、自分の頭で考えることが先決(26)
    仕事にゆき詰まったときは整理整頓(36)
    戦って、こちらも傷を負うけれど、結果として僅かに勝っていればいい(36)
    未知の世界に踏み込み、自力で考え、新しいルートを探し求める気迫こそ、未来を切り開く力になる(39)
    直観力は、それまでにいろいろ経験し、培ってきたことが脳の無意識の領域に詰まっており、それが浮かび上がってくるもの(58)
    リスクの大きさはその価値を表していると思えば、それだけやりがいが大きい。そちらに目を向ければ、挑戦してみようという気持ちも起きてくるのではないか(69)
    積極的にリスクを負うことは未来のリスクを最小限にする(72)
    プレッシャーはその人の器に対してかかるもの。器が大きければプレッシャーを感じることがないはずだ
    プレッシャーを感じるのは、自分自身がそのレベルに到達していないから(102)
    自分なりの信念やスタイルを持つ(138)
    10年、20年、30年を同じ姿勢で、同じ情熱を傾けられることが才能(170)

  • #読書開始
    ・2015/04/30
    #読了日
    ・2015/5/2
    #経緯
    ・林修氏の著書内で度々紹介されており、仕事でも自身の意見を加えて決断すべきタイミングになったため。
    #達成、満足
    ・決断力が向上してはいないが、ネガティブ気味だった近況にポジティブな風が入り込んだことが心地よい
    #感想
    ・決断力というタイトルではあるが、ポジティブ思考という印象の方が強く残った。自分の人生に対する在り方、気の持ち方、将棋に対する姿勢、目標など、「そりゃそっちのがいい」とすっと入る。
    ・人として素晴らしく、聡明な方というのがわかる。
    #オススメ
    ・羽生さんについて知りたい方、思考をシンプルにしたい方。難易度は低いので幅広い世代にオススメ。

  • 斉藤孝さんの本でも紹介されていたが…
    たぶん、新聞の読書欄で、どなたかがススメていてリクエスト。

  • 2005年7月10日初版。
    羽生さんの思考の一端を読み取れる一冊。
    どんなプロも共通の思考があって興味深い。

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天才棋士が初めて大公開!「決断力」「集中力」の極意!「勝つ頭脳」は、こうして決断する。

決断力 (角川oneテーマ21)のKindle版

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