〈旭山動物園〉革命: 夢を実現した復活プロジェクト (角川oneテーマ21 A 46)
- KADOKAWA (2006年2月1日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (180ページ)
- / ISBN・EAN: 9784047100374
作品紹介・あらすじ
旭山動物園、驚異の復活には、ビジネスモデルの原点がある!なぜ、厳寒の動物園に日本中から人が集まるのか。日本一の動物園は、こうして奇跡を起こす。
感想・レビュー・書評
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著者が北大柔道部 出身と聞いて読んでみた。
柔道部の主将として、個性は揃いのメンバーをどう取りまとめるか、著者は目標と対策だけ言って、あとは自分の好きにやってくれ、といったそうだ。
その経験が動物園の園長として組織運営で役に立ったらしい。それぞれの個性を生かして、それぞれの役割を果たすこと。組織論として参考になる。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
NHKラジオの番組「夏休み子ども科学電話相談」にて、動物の担当をされていた先生の本です。
「ビジネスモデル」とあるので、経営の手法に関する本かと思いました。
確かにビジネスモデルとして成功していますが、それは何より、動物がどうしたら一番いきいきと、幸せに生きられるかを追求した結果だと思いました。
昔は「動物が芸をしないとつまらない」と、火をつけて驚かそうとした来園者までいたそうです。
その点からも「立つレッサーパンダ」ブームにも警鐘を鳴らしていました。
レッサーパンダという動物自体への興味はさほど高まらなかったのですから…
動物園はレクレーションだけでなく、野生動物の保護や繁殖、そして研究の施設であることも、もっと認識されるべきだと思いました。 -
不利な条件の中でどう戦うか。信念を持って行動することは難しいのだろうな。
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動物園で働く人たちは、日夜真剣に動物達と向かい合っている。動物園のリアルな姿が、この本を通じて垣間見えた。
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動物園の動物たちに会って、なんか可哀想だなと思う事もあれば、この動物は生き生きしてる!と思う事もある。動物園という飼育環境のなかで、いかに動物たちが楽しく好きな事ができ、本来の姿に近づけるかなんだよね。
動物園によっては、ライオンが檻ではなく森や草原のような広い敷地で群れを作って過ごしていたり、キリンとシマウマが共生していたりする。動物たちも、訪れたお客さんも、檻より広い場所の方が良いよね。
動物園3回説ってあるけれど、私は子供の頃より大人になった今の方が動物園に行く機会が増えたなぁ。そこで絶滅危惧種、レッドリストにも関心を持つようになったし。
微々たる力だけれど、野生動物たちを少しでも救うために、自分に何が出来かを考えて行動していきたい。 -
昨年の北海道旅行の際、遊園地のような動物の展示に感動しそのルーツを探るため当時の園長の著書を読みました。
まず、従業員の方の動物を愛する気持ちとその特性を把握する力、また、園長を中心に動物とお客さんにとって何が良いのかを常に考えながら、いろいろな方法をチャレンジする意欲が、今の旭山動物園の人気を支えているのが良く分かりました。
この考えは現代のリーダーシップや仕事のあり方、チームワークなどを考えるときに、とても参考になる一冊だと思います。 -
今ではすっかり有名になった旭山動物園について、変革前から変革後までの流れ・エピソード等が書かれています。
結局「軸」がしっかり定まっており、やきりる覚悟をもつことが大切なのだと思いました。
危機に対しての望む姿勢なども参考になりました。 -
市の会計に動物園特別会計があるってんで、
そりゃ面白い、と思い、
北海道に遠征している中に読みきった。
(遠征では旭山動物園にはいけなかったけど。)
動物園という場が果たすべき役割が、
教育・研究・レジャー
であるということがはっきり書かれている。
やっぱり、
革命的な成功を目指すときは、
ホットで勢いだけじゃないのが、
大事なんだよなぁ。
レギュラーもベンチの人も
生き生きしているからいいんだなあ。
あと、ロングスパンであったかい哲学。