官僚とメディア (角川oneテーマ21 A 62)
- 角川書店(角川グループパブリッシング) (2007年4月10日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (211ページ)
- / ISBN・EAN: 9784047100893
作品紹介・あらすじ
官僚の爆走と、すり寄るメディアの深い闇。
感想・レビュー・書評
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前半は筆者自身の共同通信でのメディアという組織の体験記。自身のジャーナリストとしての矜持と会社組織のせめぎあいはそれはそれで面白い。
後半になると、官僚の情報操作に踊らされる報道の数々に、暗澹たる気分にさせられる。特に、耐震偽造事件での、自身の責任を葬った国交省の情報操作は犯罪的だ。当時を振り返ると、自分もマスコミ報道通り「建設会社ぐるみの偽装」を信じてしまっていた。
このところ、情報操作するまでもなく政官べったりのメディアも多く、状況は益々厳しくなったが、記者の皆さんには是非とも踏ん張ってもらいたい。 -
2006年、共同通信の「安倍晋三関係施設の火炎瓶放火事件スキャンダル」のスクープ記事をもみ消したのは当時の編集局長、後藤謙次であった。詳しいことが知りたい方はお読みください。以上。
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レビュー省略
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久しぶりに読み応えのあるメディア論。どれだけメディアが体制側と癒着しているのかよくわかる。世論誘導と言われても仕方がない。
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官僚とメディアのなれ合いをテーマに、共同通信の記事配信見送り問題から始まる。時代の空気のようなものに、知らないうちにメディアが気を使うようになっているのではないか。
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メディアが組織の論理で、自然と権力におもねる様子が具体的に描かれている。
NHKの番組改変問題、裁判員制度での最高裁と電通のやり口などは、職業倫理に欠けると言わざるを得ない。 -
特にメディアが信じられなくなる本。情報の裏付けとは非常に労力を伴うものであり、一般の人は政治問題や様々な事件について本や新聞でしかその情報を仕入れることはできない。その裏にどのような意図が隠されていようと、我々は提示された情報でしか判断できない。その情報が改竄はされていなくとも、判断の為の重要なセンテンスが隠されていたとしたら、もうどうすることもできない。誰のためのメディアなのか、今一度考えさせられる本。
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わたしのまだ知らない大人の社会は、
数え切れないほどの色んな都合があって、
動いているんだなぁということ。
いわゆるオエライさんたちは、
人より多くの都合を抱えているから、
人から見たら矛盾とか悪事とかを、
抱えてしまうんだろうなぁということ。
何を信じるかは、
自分が決めなくちゃいけないんだけど、
そのことを世の中の多くの人は気付いていない。
というか、知らないフリをして生きている。
そうしないとやってられないから。
税金の無駄遣い云々!メディアの公平性云々!
分るんだけど、
都合ってあるんだよなー。
とっても客観的な視点で見てしまったわたしって、
まだ子供なのかすっごい大人なのか。
誰目線やねん。
アンバランスなことは確かだ。
こんなわたしは24歳。