死体は悩む―多発する猟奇殺人事件の真実 (角川oneテーマ21)

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著者 : 上野正彦
  • 角川書店 (2007年9月発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (212ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784047101104

死体は悩む―多発する猟奇殺人事件の真実 (角川oneテーマ21)の感想・レビュー・書評

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  • 既に退官済みの元検死官の経験と知恵に基づく死体論。
    一般的な印象や感覚とは違う、経験豊富な作者だからこそ書ける内容で、なるほどと思うことが多かった。
    たとえ水死体と焼死体でも、生前に何があったのか死体は雄弁に語るという。
    実際に記憶に残っているいくつかの事件についても言及しており、興味深いポイントがいくつかあった。
    死体の話ではあるが、さらっと読める。

  • あなたが誰かに殺されたとする。
    しかし、監察医や法医学者、警察医などがそれを見抜けなかったために病死として扱われてしまえば、事件として浮上することもなく、犯人は自分がいつか逮捕されるかもしれないという危惧を抱くこともなく、笑いながら毎日を過ごしていくことを許してしまうことになる。

    昭和の時代の死体は雄弁だったという。
    「私は病死ではない。殺されたのだ」「殺害方法はこうだった」
    被害者の死体を検死・解剖し、死体の発する“声”に耳を傾ければ、おのずと犯人像や動機が見えてくる場合が多かった。
    しかし平成の世では“動機のない殺人”が横行し、その被害者の遺体は何を語っていいか判らずに沈黙する。
    死体は語らず、また、死体の声を聞き取る技術を持つ者がいない時代になってしまっているのだ──。


    いくつもの殺人を見逃してしまう結果を生む現在の日本の体制、経験・知識・予算不足が蔓延する現場、変質する犯罪の実態。
    元東京都監察医務院長として2万体の死体を検死した著者、上野正彦氏が現代社会に向けて警告する書。
    氏は断言します。例えどろどろに腐敗しようと、焼け焦げようと、水中に沈めようと、ばらばらに切り刻もうと、死体は多くのことを語ってくれると。

    『何の証拠も残さずに、人の命を奪うことなどはできないのである』

  • 死体は雄弁である。

    昭和を現役に30年間監察医を務めた著者の経験則から記述される、様々な死体の言葉と真実。

    昭和と平成での死体の在り方の移り変わりから始まる。
    様々な事件、事故、自殺によって生み出された死体の遺す声から導き出される真相からは、犯人像が割り出されることもある。

    入水・縊死・樹海・飛び降り・飛び込み自殺における死体の損傷や経過の詳細が記述されていたが、どれも惨たらしいものばかりだった。

  • 元々そういう文章を書く人ではあったけど、これは特に感傷的というか科学とは違う視点で死体を語る部分が多かった。
    良く言えば長年の経験から得られた含蓄有る言葉ということになるのかもしれない。ただ率直な感想としてはありふれた老人の放言。主観的でロマンチシズムでやや一人よがりな部分に目を瞑れば面白いし言葉遣いも平易で読みやすい。

  • とりえず溺死は嫌だ

  • 自殺はよろしくない。というか死体になった後が・・・・・・。

  • 事実は小説より奇なりっていうんでしょうかね〜。読んでて身体がかゆくなってきたorz
    やっぱり、人間まともに死ねてこそ幸せですね。
    自殺イクナイ。何より片付ける人に迷惑です。



    これは余談なんですが、やたら韓国を持ち上げるような書き方が多いのが気になったんですが、実の親が子供を殺すようなことはないのも、地下鉄で若者が率先して席を譲るのも素晴らしいけど、レイプとか性犯罪もかなり多いと聞きましたが…

  • 「死体は語る」からトーンは変わっていないし、情報も昭和のものなので鮮度は割り引かれるが、それでも内容の独自性は秀逸。「最近の殺人は昔と違う」なんて繰言みたいだが、作者が言うと説得力が違う。

  • 昔から法医学に興味があったので、一度この方の本は読んでみたかったのだけど…。

    このサブタイトル、いらなくね?正確なタイトルではないよね。

    でもこれ読んだら、老衰とか眠るように死にたいなぁってつくづく思いました。


  • 文面は至って読みやすく死体解剖学に携わる上野先生からの忠告、のようにも感じられる本。

    自殺は実は自殺じゃない
    事故に見せかけられた他殺

    死体は色々なことを語ってくれる
    貴方が殺されても、それは語られずに終わっていくのかも…

    日本の死体解剖学に不安が!
    死体も生きています。

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