なぜ阪神は勝てないのか? ――タイガース再建への提言 (角川oneテーマ21 A 106)

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  • Amazon.co.jp ・本 (223ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784047102064

作品紹介・あらすじ

タイガースの知られざる暗部をすべて白日の下に。

感想・レビュー・書評

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  • 2004〜2008年に阪神タイガースを牽引した岡田彰布監督が、2009年からスタートした真弓タイガースを辛口な視点で見つめ、どうすれば勝てるチームにできるかを、江夏豊氏とともに議論が繰り広げられている著書。
    阪神の監督を退いてもなお、阪神が勝つにはどうすることをしないといけないかを、議論がなされているのはある種監督を務めた「阪神狂」ともいえる熱さ。
    こうした熱さを持つものこそが組織を牽引する立場におり、どの世界でも他を圧倒していることを、私たちの普段の社会生活の中でも窺い知れる。GAFAM(今はMATANA?)は去ることながら、日本ではTOYOTA、ソフトバンク、ファーストリテイリングと日本経済を牽引する社長もさることながら、中小企業でも圧倒的に熱量でその道をリードするリーダーがいるように、そうした岡田氏の考え方は野球に特化しているものの、選手との向き合い方や見方などの観察眼は、人の上に立つものなら誰しも勉強になることが多いだろう。

  • 2008年のペナントレースで2位の巨人に13ゲーム差を追い超されて優勝を逃した監督の岡田氏と、阪神から放出されながらも南海・広島・日本ハム・西武と渡り歩いて「優勝請負人」の異名を取った豪腕のエース・江夏氏による対談。監督やコーチの采配に対する苦言や、フロントによるお家騒動など生々しい話題が盛りだくさん。2009年、真弓監督1年目のシーズンで開幕から4位と5位を行ったり来たりする中の9月に出版された本だが、その後10年を経た今もなおタイガースの現状をよく表しており、ファンにとっては痛し痒し...(泣)

  • タイトルからして惹かれる。

  • Bookoffで見かけて購入。虎ファンとして、気にはなっていたけど、買う程でもないかなーと思ってそのままにしてた本。でも安かったので。

    2009年だから、もう4年も前か。

    阪神タイガースは創設がプロ野球創設と同時で、歴史だけはジャイアンツと同じなので、名門だとかなんだとか言われるけど、日本一になったのは1985年の1度だけ。リーグ優勝も85年を含めて5回だけ。日本一の数では阪神よりも少ないのは、現在では楽天だけ。もう弱いの一言だよね、コレ見てると。リーグ優勝も楽天が0回、横浜(DeNA)が2回。他は6回以上。

    そんな阪神が星野監督以降、妙に強くなった(ように見える)ので、ここ数年はAクラスが望めるような状態になってきている。まあ去年は5位だったし、その前の真弓時代も散々やったけど。

    その阪神に対して、OBの二人が言いたい放題をしている一冊。

    もっと激しいことを言うのかなーと思ってたら、案外大人しかった。まあ厳しいことは言ってんだけどね。こういうのを読むと、岡田にもう一年やらせてみても面白かったんじゃね?いやむしろ数年間任せてみたら良かったんじゃね?と思わずにはいられない。中長期的に育成をさせるのがいいんじゃないかと思うんだよね。

    あと、江夏。昔から江夏を指導者にすべきでは、と思ってたんだよ。まあ色々と問題を犯してるから、難しいんだろうけどさ。でも彼の野球眼というか、野球に対する考え方や意見ってのは、勉強になると思うんだよね。指導者向きじゃないかな、と。

    彼らが現役の時と今とではだいぶ違うから、彼らの意見をそのまま鵜呑みにするわけにはいかないし、「そうじゃないだろ」と思う部分もないわけじゃない。

    でも、あのまま真弓にやらせ続けるよりは遥かにいい意見が多かったんじゃなかろうかとも思う。

    監督って、結局マイナス思考から入るべきなのか、プラス思考から入るべきなのか、どっちなんやろうか?
    江夏と岡田、どっちもマイナス思考派だと思うんだよね。それがいいのか悪いのか。逆にプラス思考なのは長嶋茂雄であったり、あと原辰徳もそうじゃないかな、と思う。星野仙一もそう見えるかな。

    負けないのはマイナス思考なんだろうけど、勝てるのはプラス思考なのかな、という気がしないでもない。あ、持っている戦力が違い過ぎるか。戦力が整っていればプラス思考で行けるだろうし、戦力が整ってなければ、マイナス思考でないと勝てない、のかもしれないな。

    二人にはもっと若手育成の所に突っ込んで欲しかった。そこはツッコミ足りない。個人的には、西岡も福留も要らなかったと思うし、城島も要らなかったと思う。他にも、ここ数年のFA選手やメジャー帰りは要らないと思うんだよね。金本は別ね。彼のお陰で優勝出来たし。

    そんな風に選手を取るのではなく、もっとちゃんと若手を育てる、ってことをやって欲しいし、OBだからこそ、そこにはもっと突っ込んで欲しかった。FAとかメジャー帰りの選手で、それなりに数字を出して数年間やってくれてるの、金本と新井くらいやん。城島も小林宏も不良債権化したし、古くは山沖なんかは登板0だし、星野、片岡もそれなりにやってくれたけど、どっちも契約期間を残して引退。まだ西岡は不良債権化してないけど、福留は不良債権の道まっしぐら。どれだけ下手糞なんだと。

    阪神にはいい若手がたくさんいてると思うんやけどなぁ。彼らが上がってこれないのは、二軍が機能していないことの証拠でもある。二軍は何をやってんだと。過去にはファーム選手権で優勝してたじゃないか。二軍からドンドン選手を送り込んでこないと。

    そんなことを、OBの二人にはもっと突っ込んで欲しかった。その辺は消化不良。

    4年前の本だけど、今読んでも十分に面白いし、通用する内容ですよ。阪神ファンなら読んでも損はないかな。

    この二人の、藤浪評を聞いてみたいね。

  • 江夏氏と岡田氏の対談方式。言いたいことを本音で包み隠さず、とても面白かったです。

  • 裏話がとても面白かったです。メジャーに詳しい歯医者さんってww
    ただ、個人攻撃もあって気持ちのいい読み物ではないです…

  • う~ん そうだろうな~と思う面もあり・・。う~ん 江夏さんの断定的な物言いが 共著にはむかない気もしたりして・・・
    あんまり 興味をもてなかった。

  • 2008年9月に「阪神タイガースはなぜ強いのか 」という本が出てるのに2009年9月に「なぜ阪神は勝てないのか?」という本が出てたのだね。

  • 裏話はおもしろいが、結局お互いのことは認めあって、他は貶す・・まあ、軽い読み物です。

  • [ 内容 ]
    タイガースの知られざる暗部をすべて白日の下に。

    [ 目次 ]
    第1章 なぜ真弓阪神は勝てないのか?
    第2章 フロントは変わったのか?
    第3章 かくも美しき豪腕伝説
    第4章 江夏豊の最強の投球論
    第5章 理想の監督像とは何か?
    第6章 岡田彰布の最強の打撃論
    最終章 プロ野球界活性化への提言

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