子ども格差――壊れる子どもと教育現場 (角川oneテーマ21 A 111)

著者 :
  • 角川書店(角川グループパブリッシング)
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  • Amazon.co.jp ・本 (198ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784047102293

感想・レビュー・書評

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  • 月並みな印象。言うは易し、行うは難しやね。

  • 尾木ママの本なので読んではみたのだが、正論ではあるが、どうすべきなのか・・

  • 子どもが危機にあることは分かったけど、それじゃどうすればいいの?という部分が弱い。
    尾木ママの現場を見てきている感は信頼できるから、これは出版社のレベルの問題?やはり岩波を読んでみなきゃだめなのか?と思うような内容。

  • 読んでてひたすら辛い。
    改革にはまだ時間がかかりそう。

  • なるほどって感じ。それ以上でもそれ以下でもない。

  • 現代の日本の教育について、他国と比較しながら説明されています。なるほどなと思う。問題点がたくさん。でもそれを批判するに止まっていて、解決案などが殆ど書かれていないことが少し残念。

  • 思っていた内容とは少し違いました。格差についてというよりは、今の子ども達の現状報告といった感じでしょうか。

    でも、尾木氏の言っておられることにはその通りだなと思います。

    ・子ども達に大学進学競争や学力テストなど、何でも"教育目標"を掲げて競い合う「成果主義」で迫っている。

    ・学校におけるテストとは、決して"競争"が目的ではない。
     テストとは本来、個々の子ども達の学習上のつまずきなどの問題点を明らかにして、教員の指導の改善に役立てたり、子ども自身の学習方法の手直しに役立てたりするためのもの。

    ・国がすべきことはまず、子どもと教員にゆとりを与え、教育環境や条件整備にたっぷりと資金を投入すること。全国一斉に丸一委日を使って、50億円以上もの経費をかけて無駄な事業を実施するよりも、他にできることはいくらでもある。

    ・「ゼロ・トレランス」というアメリカ産業界における品質管理の発想が日本の児童・生徒指導の手法にまで及んだことで、生徒指導の在り方が激変した。
     遅刻や早退、忘れ物、いじめ、暴力行為、教師への反抗などをレベルに応じて機械的にポイント化し、その累計数値によってペナルティーを与える。このやり方でいくと、教師が子どもの心のありようや非行・問題行動の背景などを理解したり考慮したりする必要はなくなる。単に事実を確認し、加点すれば済むからです。

    ・指導とは「従わせる」ことでも、「処罰によってコントロールすること」でもない。子どもが問題行動を起こす心理的・発達的な背景や弱点に丁寧に寄り添いながらサポートすること。本人自身の心をエンパワーメントすることが求められている。子ども自身が自らの成長・発達の証として問題行動から脱出していくのをサポートする人間的な関係性こそが、本来の「生徒指導」。

    ・子どものためと言いながらも、突きつめれば、子どもの心を顧みることも人格を尊重することもなく、ほとんど親自身の自己満足か自分の夢の実現のために、子どもに「よい子」になることを求めている。

  • めも*岐阜県各務原市「家族・地域・絆プロジェクト」

  •  久しぶりに教育の本を読んだ。テレビで人気の尾木ママがガチの教育学者だということは分かったけど、特に目新しい情報はなかったな。でも、「あいさつ運動」をばっさりと否定してしまうような思い切りの良さは凄い。

  • 著書が伝えたいことは?
    日本の子供たちは、自信を喪失し、学問への情熱を萎えさせ、将来への希望や展望を見失っている状況である。
    その為、家庭でも学校でも、子供の居場所を確保する必要がある。一人一人の子供が家庭や地域の中で自分らしく生きられるようにその成長と発達を支援することである。[地域ぐるみの子育て]がキーワードである。
    教育の最大の目的は、生徒自身の自己決定として、子供が、自己変革され、成長、発達を遂げることであり、教育は、その環境を整え、サポートすることです。

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著者プロフィール

教育評論家、法政大学教職課程センター長・教授、臨床教育研究所「虹」所長。
1947年滋賀県生まれ。早稲田大学卒業後、海城高校や公立中学校などで教師として22年間、ユニークな教育実践を展開。現在、「尾木ママ」の愛称で親しまれる。
著書『いじめ問題とどう向き合うか』『子どもの危機をどう見るか』(以上、岩波書店)『新・学歴社会がはじまる』『日本人はどこまでバカになるのか』『子どもが自立する学校』(編著、以上、青灯社)『尾木ママの「叱らない」子育て論』(主婦と生活社)『尾木ママの子どもの気持ちが「わかる」すごいコツ』(日本図書センター)ほか多数。

「2013年 『おぎ・もぎ対談 「個」育て論』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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