- Amazon.co.jp ・本 (272ページ)
- / ISBN・EAN: 9784047102330
感想・レビュー・書評
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・2010年発行。
・高齢富裕層から若者への所得移転を。
・生産年齢人口減少に伴う内需の縮小という日本の構造的問題。供給過剰。需要不足、消費者不足。
・外国から稼ぐ金利配当が、外国に支払う金利配当を超えた分を所得黒字という。日本は世界中から莫大な金利配当をかせいでいる。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
ブックオフ売却
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データがまさに語っている。
本書から10年後の今も「そのとおり」。 -
やはり日本の人口減少の影響が大きいと思います。
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真打ち登場。
勝間さんによる、デフレ問題の提起の後、
エコノミスト等の書いた経済書を読んできたが、
それを突き破る本が登場したという思い。
*もちろん、本書に対する反論も期待している。
特にインフレ誘導については、
勝間さんらが主張しているコアな部分なので、
このソリューションをどのように捉えればよいのか、
知りたいところ。
また、藻谷氏の講演や書籍には、
多くのヒントがありそう。
今後もウォッチしていきたいところである。
(でも、これまで黙殺されていたのでしょうか) -
2010.12.07開始〜2011/11/08読了
<u><b>所感</b></u>
現在のデフレや国内の不景気の原因は、生産年齢人口の極端な減少と消費を必要としない世代への資産の死蔵である事を様々な角度から検証する。
ただの想像ではなく、誰でも原典を簡単に手に入れることの出来るソースからの「事実」を元に持論が展開される。その内容は痛快かつ完結で、世の中のエコノミストが知ったかぶりで話す内容よりよっぽど説得力がある。
特に後半の「ではどうすればいいのか」については、実現が難しいかもしれないがまさにそれしか方法がないという事がまとめられており、もしこれが本当に実現出来れば日本の未来は少なくとも50年位は明るいだろう。
この本に書かれた内容が、ただの異端児の戯言で片付けられる事なく政治に反映される事を説に願うばかりである。
<u><b>文章表現/構成等について</b></u>
読むのに一年もかかっているが、読みにくいわけではない。
筆者も断りを入れている通り、基本的に公演で話された内容を書き起こしたものをベースに記載されており、文体は終始口語調である。これは好みが別れるところではあるが、見方によっては文章を読んでいるのに動画を見ているような錯覚に陥ることができるので、テレビやYouTubeで動画を見ることを情報収集の糧にしている人は読みやすいのではないかと思われる。
ただし、同じ事が何度も繰り返し書かれていたり、章立てや構成が推敲されていない印象があり、結局何が言いたいのか分かりづらいという所が多く見受けられた。この本を読んで筆者が訴えたい事を理解するには、付箋を貼るなりノートに書き出すなりして「事実」と「結論」に分けてまとめたほうがいいと思う。
<u><b>概要/ピックアップ</b></u>
後日付箋紙ページをキャプチャしてevernoteへリンク -
至極データどおり。
10年前の指摘今に照らすと見えて来る人口減少の現実。 -
・経済を動かしているのは、景気の波ではなくて人口の波、つまり生産年齢人口=現役世代の数の増減。
①高齢富裕層から若者への所得移転(=所得1.4倍増政策)
②女性の就労と経営参加を当たり前に
③労働者ではなく外国人観光客・短期定住客の受入
④激増する高齢者の医療福祉・生活安定維持策
1)
減りゆく現役世代が主として負担する政府の資金は、普通に暮らしていけるだけの蓄えのある人の生活支援には回すべきではない。
2)「お年寄りの面倒を若者から徴収した金銭で見る」方式を今世紀にはあらゆる分野で放棄し、納入額に一定の利子をつけて各人に払い戻す -
「生産性の上昇で成長維持」というマクロ論者の掛け声ほど愚かに聞こえるものはない。現実は内需にマイナスに働いているからだ。「現役世代人口の減少」、日本の問題はここにある!日本最大の問題は「二千年に一度の人口の波」だ。
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「経済を動かしているのは、景気の波ではなくて人口の波、つまり生産年齢人口=現役世代の数の増減だ。」この本の要旨を一言でいえばそういうことになりましょう、と著者はあとがきで述べているが、確かに一言でいえばそうだ。団塊の世代、団塊ジュニアのいびつさが非常に大きな影響を及ぼしている。