ブクログ大賞

デフレの正体 経済は「人口の波」で動く (角川oneテーマ21)

  • 4268人登録
  • 4.05評価
    • (511)
    • (643)
    • (257)
    • (57)
    • (21)
  • 642レビュー
著者 : 藻谷浩介
  • 角川書店(角川グループパブリッシング) (2010年6月10日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (270ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784047102330

この本を読んでいる人は、こんな本も本棚に登録しています。

有効な左矢印 無効な左矢印
チップ・ハース
シーナ・アイエン...
デール カーネギ...
冲方 丁
マルコム・グラッ...
有効な右矢印 無効な右矢印

デフレの正体 経済は「人口の波」で動く (角川oneテーマ21)の感想・レビュー・書評

  • 出版から7年。政府がやろうとしていることの中には方向性は著者の提言に近いものもあるが、そのやり方は形だけであったり、ピントが外れていたり。さて今後どうなるやら。

  •  推奨者に池上彰や小飼弾が名を連ねる帯に目を引かれ、さらに書店でかなり大きなスペースを割いて並べられていたことから読んでみました。

     現在の日本の「デフレ」は、必ずしも本来の意味のデフレ(通貨価値の上昇)ではなく単なる価格下落で、その原因である小売販売額の減少は景気悪化というより人口減少によるもの、というのが著者の主張の概要。サブタイトルで7割くらい語りつくしている感じです。

  • デフレの原因を生産人口人数の減少とする、あまり普段は目にしない視点で書かれた興味深い本。付加価値に注目した成熟社会、特にスイスに見習う点が多いというのはとても面白く、スイスについて深く知りたくなった。またインバウンドに対する先見の明も感じたので関連本を読んでみたい。

  • まあそうなのだなと納得の一冊。景気を考えるのに難しい理屈はいらない。

  • 【分類】332.107/Mo82
    社会科学のコーナーに並んでいます。

  • 20160903

    里山資本主義の著者の本ということで購入。

    日本経済は不況だ、という様々な場面で聞くことの多い言葉。

    その不況、デフレというものはなんなのか。
    GDPや失業率などの数値とは全く別の観点で、日本社会が抱える問題を分析。

    世の中の空気に流されず、数字を見て根拠を持って考えるためのヒントが隠されている。

  • 生産年齢人口の変動をベースに、GDPの増減や消費の増減などを解説してくれます。
    必読書です。

  • 「地域暖房」発電の際に出る排熱を暖房や給油に利用しようという、コジェネレーションシステム エネルギー買い取りから地域から自給地域へ転換する 日本の食料自給率は39%、ずいぶん前から、もっと自給しようと呼びかけている耕作放棄地活用の肝は、楽しむことだ 「都会のスマートシティ」と「地方の里山資本主義」が「車の両輪」になる 真の構造改革は「賃上げできるビジネスモデルを確立する」こと 人間の価値は、誰かに「あなたはかけがえのない人だ」といってもらえるかどうかで決まる

  • 私は使えないが皆さん「銭」を使いましょう。世のため人のため!

  • ポイントは生産年齢人口。
    とてもシンプルな指摘で説得力がある。

  • 里山資本主義からこちらの本を選択。難しかったから飛ばし読みしたけど、最後まで読み進めながらわかってきて、頭からまたおさらいして飲み込めました。
    経済問題を人口の分析から解説してあります。こういったデータを頭におきながら日頃のニュースが見れたらいい。保存版にしてもいい本です。
    私が思ったのは、日本は不景気だといいつつも、高齢者が抱えてる個人金融資産があまりにもありすぎる。国家予算の5倍。団塊の世代を親に持つ自分の世代は、何だかんだいって親の介護さえ何とかすれば、この資産にすねをかじってやっていけてしまう人もかなりいるはず。本当に日本が食いつぶされて困るのは、私たちより後の世代、それから自分の子供・・・
    そして経済の一部を担う社会人として、今自分が何に貢献できるか考えなければと思いました。高齢者富裕層からお金を引き出すことなのか、女性の就労を助けることなのか、輸出や外国人向け消費を増やすことなのか。

  • 「とっくに日本に抜かれた英独仏伊や、最初から小さいスイスが、世界からないがしろにされているだろうか。」

    GDPは人口の問題だった。
    出生率ではなく、出生数の減少が問題。
    面白い。

  • 全ての根源は生産年齢人口の減少。物事を空気に流されず絶対数を把握してから考えることを訴えている。女性の社会進出と眠れる資産を若い世代に使ってもらうことが提言されている。

  • なるほど!っと思った。中国が政策を変えたわけがわかった。爆買いがなぜ日本の景気にこれだけの影響があるかがわかった。そしてこれからの自分の考え方にも影響を及ぼした。そんな内容でした。
    ちょっと数値的理由を説明しているので読みにくい部分はあるが(多分、講演内容をまとめたものなので講演でのスライドなんかがあればもっとわかりやすいかと)、そこは飛ばして読んでも納得の内容。とくに2010年当時には起きていなかった本書の指摘が2015年時点で実際に起きて経済に影響を与えていたのだから面白い。
    とにかく、世の不況和音を変えるために読んで欲しい本である。
    著者にもお会いしたことがあるが気さくないい人であった(笑)

  • デフレは人口の高齢化によって引き起こされる。確かに納得できる部分も多く、説明も論理的だと思う。本書に書かれている高齢者から若年層への所得移転には賛成できる。外需頼みでは国民全体は潤わず、一部の富裕者のみが富を得る構造も納得。どれだけ内需を活性化できるかを考えさせられた。

  • 『里山資本主義』がとても良かったので、著者の一人である藻谷浩介氏の代表作であるこの『デフレの正体』を読んでみました。
    団塊の世代が景気を左右しているということを数値でもって解説してくれています。
    かなりの説得力がありそれはそれで正しいとは思うのですが、何故だかそれも一面でしかないような気がします。
    『円の支配者』
    http://booklog.jp/users/bzp04237/archives/1/4794210574
    的な記述がないからですかね。
    とは言え、裕福な高齢者から貧しい若者への再配分、外国人の観光客や短期定住者の受け入れ強化などの対策は非常に有効だと思いました。
    さらにグローバル企業の奴隷とならないようにローカル産業を育てるような施策も入っていると良かったかなと思います。

    レベル:262

    思ったより点数が低いです。害のあるレベルではないにせよ、誤りが多そうです。

  • <目次>
    まえがき
    第1章  思い込みの殻にヒビを入れよう
    第2章  国際経済競争の勝者・日本
    第3章  国際競争とは無関係に進む内需の不振
    第4章  首都圏のジリ貧に気づかない「地域間格差」論の無意味
    第5章  地方も大都市も等しく襲う「現役世代の減少」と「高齢者の激増」
    第6章  「人口の波」が語る日本の過去半世紀、今後半世紀
    第7章  「人口減少は生産性上昇で補える」という思い込みが対処を遅らせる
    第8章  声高に叫ばれるピントのずれた処方箋たち
    第9章  ではどうしたらいいのか①高齢富裕層から若者への所得移転を
    第10章  ではどうしたらいいか②女性の就労と経営参加を当たり前に
    第11章  ではどうしたらいいか③労働者ではなく外国人観光客・短期定住客の受入を
    補講  高齢者の激増に対処するための「船中八策」

    <内容>
    『里山資本主義』の著者のその前に書かれた(2010年)本。タイトル副題にあるように「経済は人口の波で動く」ということを前半で政府の出した統計を駆使して解説。世の「エコノミスト」の腐った説を一刀両断し、「高齢者の激増」こそが近年のGDPは増えているけど、世の人は「不況」と感じる原因。つまり、高齢者は資産をたんと溜め込んでいるが、健康不安もあり使わない。したがって、内需は進まずに一部の輸出産業を除いて、「売れてる感」がないと喝破。ここまでは見事(ちょっと細かくて苦戦したが…)。最後の数章と補講で、対策を述べているが、実現は難しそう。ただ、官僚の「お役所主義」や政治家の「日和見」が打破されたとき、これが実現され「新しい日本」が生まれるかもしれない…。

  • すでにいろいろなところで議論されている「生産年齢人口の減少」の問題は、本書がその端緒を開いたという意味では功績は大きかったのではないでしょうか。
    いろいろと批判もある本ですが、耳を傾けるべきところは多いと思います。
    ネタに新鮮みがなく、賞味期限切れの感もありますが、生産年齢人口の減少への対策は、今まさにはじまったところと言えるのではないでしょうか。これからどういう時代が来るのか、出版からだいぶ時間が経ちつつありますが、まだまだ考えるヒントがちりばめられていると思います。

    【「続・本でもって」の書評はこちらから】
    http://booklife.hatenablog.com/entry/2015/07/27/103811

  •   藻谷浩介「デフレの正体~経済は「人口の波」で動く」を読む。
      面白い、引き込まれた。5年前のことが前提になっているので、経済の状況はちと古いのだが、それ故にこそ、予言の意味として振り返ってみるのがいい。
      経済学的な観点からの評価は自分の出来ることではないが、「人口の波」で経済が動くというのは、よく判る。著者が大きな要因として取り上げる「団塊の世代」の行動・考え方はまさに自分自身の問題でもあるからだ。

      内需が回復しないとの声はもうどれだけ続いているだろう。消費税増税の影響はもちろん大きいが、大きな問題の一つが既に仕事をリタイアした高齢者がモノを買わなくなったということ。例えばクルマの国内販売は一向に増えず減少の一方。これは若者のクルマ離れが大きな要因だとよく云われていたが、実は高齢者がクルマを買わなくなったのも大きな要因だと。もう何もかもモノを持っている豊かな高齢者は、あと何年生きるかも知れない老後資金として持つことを優先し、さらにモノを買うという行動を控えるからだという。結構な金融資産を持っている高齢者が買い控える、これが内需を押し下げるのはごく自然な話かも知れない。確かに判りますよね。何ほどの小金も持っているわけではないが、正直なところ、自分でも今さらに買わなければいけないものなど殆どない。せいぜいが古寺探訪などの旅行をするくらいとも云えるわけだから。
      著者は、その打開ために、①団塊世代がリタイアした後の若者の所得を上げるべきだ、②女性を活用し就労人口を増やして購買力を上げる必要がある、③外国からの観光客を増やして消費を図るべきだ、などと提言。実はこれは、くしくも現在安倍内閣が推進していることに他ならないのだが、5年前にはこうして提言が既にされていたということになる。

      最近はGDPが僅かながら伸びていると云うことだが、恐らく円安効果で自動車などの輸出が大幅に伸びているのが要因に違いなく、再び円高傾向に戻れば、また冬の時代に逆戻りと云うことになるのかも知れない。要は、年寄りも我々年寄り予備軍も「ピンピンころり」と死ねることを信じて、金を貯め込まずにせっせとと使いなさいということに尽きるのだろう。団塊世代というもの、いつの時代にも世間から叩かれ、要求されることが多いのには、腹立たしく辛いものがあるな、ホント。

  • 個別の数字や現象をチェックして、複雑に矛盾する事実をありのままに飲み込んで例外も含めて世の中の全体像を把握する。その中から帰納することであるいは矛盾を止揚することで、より蓋然性の高いセオリーを再構築する。本書はその作業過程を示している。

  • 非常に丁寧な論証が為されているという風に読みました。
    今日語られている内容が、約5年前に全て記述されていることに驚いた。この本を3年前くらいには読んでおくべきだった。
    内容がほとんど無いような新書が数多くある中で、非常に中身の詰まった本でした。

  • 経済はつかみどころがないものではなく、ライフスタイルは世代ごとにそう変わらない、だからこそ人口の波が経済の波の大きな変動要因となっているということをわかりやすく説明している一冊。「同世代だからこそ共有できること」の中には、僕らY世代であれば共通して経験する不利益も含まれる。そういったものについてタッグを組んで望ましい形を模索していくことも時には必要かもしれない、と思いました。

  • 経済を動かしているのは、景気の波ではなくて人口の波、つまり生産年齢人口=現役世代の数の増減だ。この本の主張はいたってシンプルだ。
    また、その主張を裏付けるデータは政府が発表する統計を従来の経済学者の見方でない分析だ。
    日本全国の現場を肌感覚で知る著者ならではの論点だ。
    特に目から鱗だったのは、「生産性」と「付加価値額」の第7講が興味深かった。
    生産性向上努力がGDPのさらなる縮小を招くについては、日本人の勤勉性について、発想の転換を図る必要性を感じた。
    また、観光振興にもっと力を入れるべきという主張はそのとおりだと思う。
    莫大な設備投資をしなくても、日本人が培ってきた「価値」を求めて外国からわざわざお金を落としにきてくれるわけである。
    新たな雇用も生まれ、もっともっと力を入れて行く分野だろう。
    とにもかくにも、発想の転換が必要です(笑)。

全642件中 1 - 25件を表示

デフレの正体 経済は「人口の波」で動く (角川oneテーマ21)に関連する談話室の質問

デフレの正体 経済は「人口の波」で動く (角川oneテーマ21)を本棚に「いま読んでる」で登録しているひと

デフレの正体 経済は「人口の波」で動く (角川oneテーマ21)を本棚に「読み終わった」で登録しているひと

デフレの正体 経済は「人口の波」で動く (角川oneテーマ21)の作品紹介

「生産性の上昇で成長維持」という、マクロ論者の掛け声ほど愚かに聞こえるものはない。日本最大の問題は「二千年に一度の人口の波」だ。「景気さえ良くなれば大丈夫」という妄想が日本をダメにした。これが新常識、日本経済の真実。

デフレの正体 経済は「人口の波」で動く (角川oneテーマ21)はこんな本です

デフレの正体 経済は「人口の波」で動く (角川oneテーマ21)のKindle版

ツイートする