先送りできない日本 ”第二の焼け跡”からの再出発 (角川oneテーマ21 C 201)

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  • 角川書店(角川グループパブリッシング)
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  • Amazon.co.jp ・本 (192ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784047102842

作品紹介・あらすじ

グローバル競争における日本の方向性。TPPと日本の食糧問題。日本の経済は何をめざして舵を切るべきか?中国、インドとどう付き合っていくか?政局中心の日本の政治はこれでいいのか?日本のものづくりを再生するには?これまで解決してこなかった日本の大問題に決着をつける。

感想・レビュー・書評

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  • 現在の日本で何が問題かをハッキリ書かれている一冊。現代の日本を見つめ直すのは用度いい書籍である。とても分かりやすい 昨年の東関東大震災後にこれからの日本はどのように、国内、そして国外に対しての接し方、対応すべき点が分かりやすく開設されている。

    第1章-ドアを開ければグローバル会社
    この章では
    【感想】東西冷戦終了後を契機に、人件費の安い国に工場を建てて、人件費の安い労働者を雇用することが可能となり、ASEANをはじめ、先進国の工場が進出し、新たなマーケット(可能性)が誕生しつつある、等など…
    更に、WTOやTPPについて…

    第2章-TPPでどうなる、日本の農業
    【感想】TPPの説明だけではなく、今まで国内でどのような農業対策されていたか、今後の危機や可能性、する必要の改革など。

    つづいてほかの章でも分かりやすくテーマ別で開設されているので、飽きずに読むことができる。


    第3章-国が変わるということ
    【感想】隣の韓国の通貨危機の体験やその後の対策

    第4章-世界が智慧を絞る巨龍との付き合い方
    【感想】ここでいう、巨龍とは中国のことである。

    第5章-物作り大国日本、新ステージ
    【感想】どうも、日本は物作りは善くても、その売り方が今いちみたい…

    第6章-今か、未来か?明日を決めるのはあなた


    等など

  • 出版から時を経て読んだが、結局一人ひとりが如何に努力し社会に貢献するか、だと思う。小さな事でも積み重ね継続すれば大きな力になる。自分はそのような存在であれるよう努力したい。

  • 中国を見る場合、民族ではなくて、国家体制を問題視すべきです。中国の現代史は中国共産党によって、人々が翻弄されてきた歴史でした
    政治とは、所得を再配分することです。国民からいったん預かった税金を、何にいくらずつ配分するかを決めるのが政治の仕事だという意味です
    中国のレアアース発掘は今のままでは持続不可能。
    中国産の安さの理由は簡単です。付随して出てくる放射性物質を放置しているからです。環境汚染をそのままにしているのです

  • 先送りできない日本 “第二の焼け跡”からの再出発 (角川oneテーマ21) 2011/8/10

    主に貿易自由化について多く書かれている
    2011年6月2日記述

    池上彰氏による著作。

    本書では主にTPPや農業、またそれに絡む政治問題などについて解説している。
    分かりやすい解説に定評があった池上氏の本なのでニュースの話題に疎い人であっても
    日本の問題点について把握できるだろう。

    本書を読んで感じるのは今日本国内で閉塞感が覆っている要因のひとつが貿易自由化の問題である。
    特に韓国にいたっては日本以上にアメリカとの自由貿易化を進めており日本もTPP参加をしない場合、
    国際競争に打ち勝っていけるのだろうか?
    また同時に日本国内の農業も10年も経てば担い手の高齢化がますます進み立ちゆかなくなる可能性が極めて高い。
    農地の集約化も進めていく必要もあるが
    戸別所得補償制度によって(兼業農家が専業農家に貸していた土地の返還を求めるようになったため)
    それも上手く進んでいない。
    あちらを立てればこちらが立たずと言った状態で動けない内に先送りできない状況に日本が追い込まれている事がよく分かります。

  • 2012/8/25いつもながら非常にわかり易い本でした。★4

  • 時間があれば

  • 国の借金問題、環境問題、政治問題、どれをとってももうぎりぎりなんだなと思う。
    借金に関しては、ある日突然ぽっくりいって国が破綻するようになるのではとしか考えられない。
    税金は10%に上げてもらって構わない。でも、私たちが根底に必要な食料品だけはどうか税を課さないでほしい。これはアメリカでも同じ。
    子供手当なんていらない。それよりか、もっと保育所を作って、給食費を無償にするほうがどんなにためになるか。
    こんなこと考えても、全然そんな世論なんか聞いてくれないだろうな。
    ただただ、忍耐強く生きていかねば。

  • 農政はノー政σ^_^;
    聞いたことはなかったですが言い得て妙ですね。
    戸別所得補償制度とか農業ではなく農協(農家)を守る制度と言われても仕方ないです。
    大規模経営からまた細切れに戻そうとしたのがあの政権やったと。
    農業を守るためにどうすれば良いか。
    株式会社を排除する社会主義的な政策が今の農業従事者の高齢化を生んでいます。
    自民党の新しい世代が農政に力を入れてくれてるのがせめてもの救いかと思います。

    「いい質問」とは情報の空白を埋める質問だそうです。
    確かに知識に空白があると不安になるので埋めたくなるんですよね。
    それが話者と共有できたら本当の意味でいい質問になるんやと思います。
    ただ手を上げて発表すると難しいんですよねσ^_^;

  • いい質問ができるよう、問題の核心について考える癖をつけることが大事!

  • 2015

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著者プロフィール

池上彰(いけがみ・あきら):1950年長野県生まれ。慶應義塾大学経済学部卒業後、73年にNHK入局。記者やキャスターを歴任する。2005年にNHKを退職して以降、フリージャーナリストとしてテレビ、新聞、雑誌、書籍、YouTubeなど幅広いメディアで活躍中。名城大学教授、東京工業大学特命教授を務め、現在9つの大学で教鞭を執る。著書に『池上彰の憲法入門』『「見えざる手」が経済を動かす』『お金で世界が見えてくる』『池上彰と現代の名著を読む』(以上、筑摩書房)、『世界を変えた10冊の本』『池上彰の「世界そこからですか!?」』(以上、文藝春秋)ほか、多数。

「2023年 『世界を動かした名演説』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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