ペット リマスター・エディション 1 (BEAM COMIX)

著者 :
  • エンターブレイン
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  • Amazon.co.jp ・マンガ (274ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784047260887

作品紹介・あらすじ

『ぶっせん』『イムリ』と常に話題作を送り出し、唯一無二の個性を発揮し続ける鬼才・三宅乱丈の代表作、大きな話題を呼んだサイキック・ロマン巨篇が、全編にわたる徹底的な加筆修正と150ページ以上の描き下ろしクライマックスを加えた「完全リマスター・エディション」が、ここに新生!

数々の話題作を手がけるジェノスタジオによって、テレビアニメ化が決定!!
監督を務める大森貴弘氏が10年以上、映像化を切望していた本作。
シリーズ構成は『夏目友人帳』で大森氏とタッグを組んだ、村井さだゆき氏。

【イントロダクション】
人の脳内に潜り込み、記憶を操る能力を持つ者達がいた。
彼らのその力は、事件の揉み消しや暗殺など、裏の世界で利用されてきた。
人の精神を壊すほどのその力は、同時に彼ら自身の心を蝕んだ。
彼らはお互いを鎖で縛り付け合うように、脆く危うい心を守った。
彼らは恐れと蔑みからpet(ペット)と呼ばれた。

感想・レビュー・書評

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  • 共感力が強すぎて(というふうに解釈している…精神感応かもしれないけど)自分の心と他人の心の区別がつかないから自分の心が保てず記憶がない能力者たち、一番幸せな記憶「ヤマ」を分けてくれた「ヤマ親」を慕うから『pet』。
    1番幸せな記憶「ヤマ」と1番苦しい記憶「タニ」、そのどちらかが損なわれても人の精神は崩壊してしまう…でもその記憶を能力者たちは削ったり作り変えたり、人の心の拠り所とは?とか考えてしまいます。記憶は出来事そのものにその時の感情が加わって美化されていたり余計に凄惨になっていたりするので。
    「イメージ」を持ってて記憶の操作が出来る人たちは林・司・悟・ヒロキで、桂木はそこまで出来ないのかな…潰すだけは出来るとかなんとか。桂木のあれはタニに近いのか、強烈でした。フロッピーディスク懐かしい(アニメではさすがにUSBになってた)。司と桂木の関係なんだっけ。。
    「頭痛にはこれが1番だぞ!」が好きです。

    リマスターエディションを購入したので再読していますがやっぱりとっても面白いです。三宅乱丈さん初めて読んだのがこの作品だったのでてっきり男性作家さんだと思ってました。漫勉みてびっくりした。お話もだけど絵が……偏見でした。。

  • リマスター・エディション全5巻完結。

    大の乱丈ファン。最高。
    読んでいない人は是非読んで欲しい。
    と言うか何でこの作家さんはもっと評価されないのだろうか。

  • 随分前にアニメを見たが、原作の絵柄はやはり独特。物語の雰囲気とはマッチしてるから、生々しくちょっとした嫌悪感も抱くが引き込まれる。人の頭の中に入り込むことができる彼らの目的は?登場人物が何をしたいのかはまだ見えてこない。キナ臭い身内争いの感じはあるが果たして。。
    タイトルの『pet』しかり、キャラの主従関係にも注目。

  • 全巻再読。
    何度読んでもやっぱり凄い設定と構成力。『AKIRA』読んだ時と同じ様な衝撃を感じた。読後感とかも。

    まさか最後の最後におっさんの記憶に泣かされるとはね……ずるいわ桂木さん……

  • 現代日本を舞台とし、潜在意識の世界を視覚化、心理学的テクニックを駆使して相手を支配したりする様をえぐいまでに描写。
    目に見える形でこういう心理的操作を見せてくれるのはありがたい。

    -----
    『ペット』はなかなかエグかったけど、ヤマとタニの描写とかなかなか参考になる点が多くてよかったね。
    精神分析と魔術に興味ある人には、ぜひ読んでもらいたい。

  • 人の記憶を操作して操ったりするという話は他にもあったと思うけれども、自分自身の記憶がないという弱点を持ち合わせている事で能力者ではあるけれど、より孤独なイメージがつきまとってくる物語だと思う。次巻も楽しみ。

  • 今まで読んだ漫画の中では最高に面白かったものです。
    もっと知名度が上がってもいいんじゃないかと思いますよ~。

  • 3部作の2部だそうね。1部と3部が描かれる日は来るのだろうか。

  • 相手の精神(記憶)に入り込み、精神崩壊させ廃人に追い込む「潰し屋」達の話。

    結構昔読んでとっても面白かった。
    完全版が出たと聞いて、こちらが気になっている。
    精神的な戦いも面白かったけど、何よりも
    ヤマとタニという設定。
    能力者である「ペット」と、
    その精神均衡を保つためのヤマを持つ「イメージ」使い、
    この二人一組みの必要性、依存関係を上手く構築する
    要素になっていて、俄然面白くなっていたと思う。

    キャラも立っていたしストーリーも面白かった。
    でも一番はこの世界観の設定が面白かった作品。

  • 二巻まで読了。

  • O竹さんから、通常版全5巻とリマスター版最終巻を貸していただく。記憶の中にある、一番幸せな「ヤマ」と一番恐ろしい「タニ」は光と陰のような存在で、どちらが欠けても人は狂ってしまうという点や、記憶を全て消してしまうことは救いにならないという描写にすごく共感。複雑な物語ではあったし、描写も気持ち悪かったけど、読み応えのある作品だった。

  • それなりに面白そう。だけどなんというかまだ序章という感じ。この後どんな展開になっていくかが楽しみ。作画は独特だけどかなり上手い、コマからコマへ淀みなく読める。しかしpetってそういう意味だったのかぁ。

  • 絵柄が苦手、なんて敬遠しないで読んでほしい。人の記憶はヤマとタニで構成されている、ペットは飼い主を絶対裏切らない、等設定がすでに凄い。
    それを描く画力がさらに凄い。1巻で引き込まれる。ヒロキがかわいい。泣ける。まだ書き下ろしたという新装刊のラストシーンを読んでない。

  • 本当にざっくり言うと、他人の精神世界に入り込める超能力者(殺し屋)たちの、愛憎の物語です。

    三宅さんの類いまれなる想像力と画力が見事に調和して、精神世界を幻想的に、かたや生々しく描いています。

    どのキャラクターもどこか欠けていて・・・現在連載中の「イムリ」もそうなのですが、悲壮感は常に漂っている感じですね。

    ショッキングなシーンも在りますが、最終的に主人公たちが(それに賛同出来るかは別として)それぞれの答えを見つけて歩んで行く、素晴らしい作品だと思います。

  • 特殊な超能力を持った人たちの…戦い?。この作者はすごいと思います。天才。読みごたえはありますが、かなりグロい感情ドロドロで、読むと疲れると思いますが。最終巻が泣かせます。

  • 全巻見た。とにかく面白い。映画インセプションの設定も pet 見た人は、あぁ、 pet みたいって思ったんじゃないだろうか。三宅乱丈は自分の中でのベストオブマンガ家。

  • はー… おもしろかった!全5巻。「イムリ」のように、独特の設定に引き込まれる。
    人間の記憶って整然としているのではなくて、交じり合ったり急に場面が変わったり、取り違えていたり、混沌としているもの、ということが巧く表現されているなあ… すげー。
    能力者の設定とか、その攻防の緊迫感とかもすごいけど、登場人物がとても魅力的なのもいい。キャラが立ってるというか。最終巻のあれやこれやは意外でびっくり。

  • 設定から、説得力、全体のストーリー構成に至るまで、パーフェクトすぎる。
    強いて言うなら映画の「ザ・セル」に近い感じか?
    なぜこの作品がもっと有名にならないのかが、ものすごく不思議。

  • 全巻(1~5巻)

    他人の心の中に入って、記憶を操作する人達の話。
    リマスター版なので、原作に加筆・修正されている。

    この作者の絵は特徴があるので好き嫌いが分かれるかもしれないが、非常に面白い。最近の映画でディカプリオが主演していた「インセプション」とコンセプトが少し似ている。でも、この作品の方がずっと早い。

  • 三宅乱丈の頭ん中どうなってんだろ。

  • ジャケ買いは賭けだけど、こういう漫画を買えると非常に嬉しい。

  • おもしろい。

    完結していない。もっと続きが読みたい本

  • 前のエディションも全部持っているのにまた買ってしまった。後悔なし。かなり加筆されていて、わかりやすくなってました。そういえば、スティーブン・キングのThe Standもabridged versionの後で完全版をまた買ってしまったなあ。これも後悔しなかったけど。

  • 私の中でベスト5に入るマンガです。
    とにかく奥が深い!

    心の中に誰もが「ヤマ」と「タニ」を持っていて、
    この2つの思い出が、精神を秩序付けている。
    というのがコンセプトを元に、少年たちの人生が描かれます。

    なくなってしまったら、自分が自分じゃなくなるような思い出。
    私にとっての「ヤマ」と「タニ」は何だろうと考えました。

    そして、さらに新しい「ヤマ」と「タニ」に塗り替えられるかもしれない。
    生きる意味について考えせされれるマンガでした。

  • 一冊の値段が高すぎるのが難点
    スピリッツので十分内容はほぼ同じ

  • 人の心の中のヤマ(希望)とタニ(絶望)に侵入して操作できる能力者(通称ペット)の話

    作中に出てくるヤマとタニの表現が秀逸です。

  • 何より練られた物語とキャラクターの心理が凄い、傑作。

  • イメージがすごい。それを描ける描写力がすごい。
    タニとヤマのアイデアも斬新。
    能力者同士のたたかいのシーンがもっとあったら☆五つでした。

  • 三宅乱丈はほんと鬼才だと思うが(←なんか作品ごとのテンションの感じが)いまだ未完であったこの話が私は一番好きだ。ずっと好きだった。

    漫画が持つ表現方法ってこんなに生々しくうつくしくグロテスクなのか、としびれる。
    それって暴力とか、幸せとかを表現することにおいて。
    暴力と幸福が常に同じ線の上にあって、そこで生きる(生きざるを得ない)男たちの話。
    かっこいい。そしてめっちゃ萌える。萌える!!!

  • 完全版……でいいのかな、これは。
    連載当時は打ち切られたときのあのショックが大きかっただけに、今回のリマスターは非常に嬉しい。
    『ぶっせん』の時もそうだったけど、この作者の伏線の張り方というのは異常とも思えるほどに上手くて、ペットでもそれが存分に発揮されているわけで。
    何はともあれ、あの面白すぎたマンガがきちんと(多分)終われる事が嬉しくてたまらない。

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