- Amazon.co.jp ・マンガ (261ページ)
- / ISBN・EAN: 9784047262034
感想・レビュー・書評
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最終巻だけまだ読んでない
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ブックオフで出会い、2か月かけて全館手に入れたシリーズ。
戦争を扱うフィクションで描かれるのは、たいてい戦争の悲惨さや戦場における人情話だ。絶体絶命の危機に対峙して奇想天外な策略によって勝ち取る勝利。そんなのばかりだ(それはそれで面白いのだが……)。
本シリーズはちょっと毛並が違う。私自身、理解しきれていない部分が多いのだけれど、本シリーズでは徹底的に個人に焦点が当てられている。7人の主役が全てで、彼らの彼女らの内側へとカメラが向けれられている。戦争の大局なんておまけみたいなものだ。
戦争ってなんだろう? なぜするのか? 誰がするのか? どのようにするのか? ずっとそういうことを考え続けている。
印象的だったのは戦争の終結。本書では本当に呆気なく戦争が終わる。けれど、実際はそんなものではないだろうか。私は知る由もないが第二次世界大戦の時も疎開していた国民からすれば、情勢も知らされていないのだからテレビの電源が切られたようにある時唐突に戦争は終わったはずだ。
その素っ気なさが逆にリアルに感じられた。
そして、私が本シリーズで一番素晴らしいと思うのは実はクライマックス後日談である。ネタバレを自重して詳しくは書かないが、こうした後日談の描き方はかつてなかったのではないかだろうか。戦争は終わる。物語も終わる。けれど、戦争も物語も終わればまた始まる。そして、当然ながらキャストは違うのである。 -
堂々完結!…?
印象的にはとにかく早く終わらせたかったんだろうなぁということ。
作者自ら「失敗」と言ってるしね。
後日談の方がノッテるもん。
元彼やどっきりカメラだけで一話描けそうだ。
総評として、福神やキャラは個性的で面白かったのに、ストーリーに振り回された感じだね。実にもったいない。
賢者やその周辺がややこしくしただけで消化不良。でもなんとか主要キャラはまとめた。面白かった。