ココロコネクト ヒトランダム (ファミ通文庫) (ファミ通文庫 あ 12-1-1)

著者 :
  • エンターブレイン
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  • Amazon.co.jp ・本 (328ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784047262904

作品紹介・あらすじ

文研部に所属する五人、八重樫太一・永瀬伊織・稲葉姫子・桐山唯・青木義文は、奇妙な現象に直面していた。前触れなく起こった青木と唯の"人格入れ替わり"。それは次々と部員全員に襲いかかり、彼らを異常な日常に放り込む。戸惑いつつもどこかその状況を楽しむ太一たちだったが、心の連鎖は彼らの秘めた心の傷をも浮かび上がらせ…。平穏が崩れたその時、五人の関係は形を変える!第11回えんため大賞特別賞受賞作品、愛と青春の五角形コメディ。

感想・レビュー・書評

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  • 預り物の体。
    どう扱っていいか難しいよね。
    下手なことはできないよ、本人の行動として見られちゃうのだから。
    だけど自分自身も生きて行かなきゃならないから、しなくちゃいけないことはしなくちゃいけない。
    生理現象も山ほどあるだろう。
    本人と同じように動きたくてもできないこともたくさんあるだろう。
    家族との関係とか考えただけでも怖い。
    そりゃ不安で潰れそうにもなるよね。
    相手のことを否応なしに深く知ることもなる。
    知りたいことも、知りたくないことも。
    誰だよこんな悪戯考えたやつは。

  • 5人の高校生が会話で繋ぐストーリーが好印象。うまいことキャラの心情がみえてきました。それぞれの抱えているものは時として自分で大きくしているだけなのかもしれませんね。

  • アニメを見て小説を読見始めた。
    「自己犠牲野郎」と罵倒される程の優しい主人公による優しい物語で、少し自分のココロも満たされるような作品だった。
    永瀬伊織とは同じわけではないが、私自身も誰かを反面教師にして、他人から怒られない、嫌われない「わたし」を創り上げて生活をしていた。そうして生活していた分には問題はなかったが、環境が変わって反面教師にする存在がいなくなった時に、いつの間にか「わたし」、「アイデンティティ」が消失、あるいは亡失して、なにもできなくなっていた時期があり、自分にとっては他人事のようには思えなかった。
    (「『わたし』の話」(pp.196-203))
    青木の「表面上は変わりにくい話」(p.148)は参考になったし、そして、病院での太一と伊織の「別れのシーン」(pp.292-296)はどうしても涙腺がゆるんでしまう。

    非常に面白かった。そして、「ココロ」の整理も出来きました。

  • 『ロミオの災難』のようなホラー風味という二の味がなく
    脚本にきっちり合わせてキャラクタが演技している感じ
    読みやすく文章は悪くないけれどあまりに話主体すぎで
    ライトノベルとしてそうでないものとしても中途半端

  • ライトノベル

  • 文芸部に所属する5人の見に、恐ろしい事が起こった。
    意識がランダムに入れ替わってしまうのだ。

    固定? と思ったら、題名通りランダムでした。
    それにより、全員…というか、女の子達の
    隠していたトラウマやら悩みやらが露出。
    これを、犠牲者男子が一人で解決していきます。
    解決しよう、と思ってしているわけではない最初と
    解決してこい、と言われた次と…。
    これはやられると、確かに惚れてしまいます。

    殴りたいのは、入れ替えを設定してくれた存在、ですが
    自分の手を一切汚してません。
    体もそうですけど、お金の面も…。
    人のお金、そんな風に使ってはいけないと思いますが
    この顧問のならいいか…と思ってしまう何かがw

  • 本編8巻、短編集3巻の全11巻完結。
    学園青春ライトノベルの傑作なのです。

  • 同じ部活に属する5人(男2、女3)の高校生の人格・魂がランダムに入れ替わり、それぞれが持つコンプレックス・精神的な疵が露わになっていく。そして、…。個人的には、アニメ視聴から入った口なので混乱は少なかったものの、でなければ、読みにくいのだろうなとの感じはする。また、続編の内容を知っていなければ、これでは解決にならないというのも判る。ただ、続編で、本書で解決したかに見える心の闇が拡大・深化していくのを知っていれば、本巻はほんの序章・キャラ紹介に過ぎないことも判る。そういう点では、いい導入編と言えようか。
    ラノベの悪癖で、1巻では続編を想定せず、一定の結末を迎える必要があるのが、やや裏目に出たような気もするところ。ただ、心の疵・コンプレックスや悩みに正面から向かい、それを乗り越え成長していくのが、痛々しくもあり、羨ましくもある。ザ・青春小説と言えそうなシリーズ。

  • とりとめのない感想です。
    (アニメ全話見てから入りました。)

    ココロとカラダが入れ替わったらどんなことが起こるんだろうか。
    男子が女子になったら、どうしても下ネタの方向にいく気がする。
    そう思うと、女子は恐怖しかないと思う。
    なので、稲葉の意見が一番、個人的には近いかなと。
    (自分以外は信用できないというもの)
    太一と青木は何もしないのが逆に感心する。

    長瀬に関しては、自分自身が誰か分からないというような深いもの。
    考えると誰でもそのような気もするし、それは例外のような気もする。

    長瀬が橋から落ちてから太一の意識はどこに言ったのか。
    急に病院での描写になっているが、その間がよくわからない。

    「フウセンカズラ」とは何者か?
    花言葉は、永遠にあなたとともに。
    別名は「Heart pea(ハート ピー)」、または 「Heart seed(ハート シード)」。
    ハート=ココロ?に関係する気が。。。

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著者プロフィール

第11回えんため大賞特別賞『ココロコネクト』でデビュー。シリーズ11冊で120万部を突破。2シリーズ目『アオイハルノスベテ』全5巻、『今日が最後の人類だとしても』続刊中がある。

「2017年 『今日が最後の人類だとしても2 』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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