狼の口 ヴォルフスムント 1巻 (BEAM COMIX)

著者 :
  • エンターブレイン
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感想 : 88
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  • Amazon.co.jp ・マンガ (188ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784047263185

感想・レビュー・書評

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  • 〈ストーリー〉14世紀初頭、アルプス地方。イタリアへと通じるザンクト=ゴットハルト峠には、非情な番人が守る関所があった。難攻不落をもって知られるその場所を、人々はこう呼んだ。ヴォルフスムント

    ものすごく暗くて救いが無い物語なんですけどそれがものすごく癖になる。積み上げられた小さな力がどこで解き放たれるのか、わくわくします!

  • ヴォルフムントの通行は硬い。まさに狼の口。見つかれば噛み砕かれてしまう。そんな砦に立ち向かおうとする女将と人々の物語。

  •  1巻目に綴られた残酷な展開が単なる前振りの小道具で終わるのか壮大な伏線となるのかは今後の展開を待つしかない。
     さておき、第二話は首をかしげる内容だった。商取引の信用の証である印鑑を運び出すのに変装術や体術に長けた女性が反乱分子を絶対に通さないとされる関所砦に挑むことになるのだが、話のオチとなったあの方法があるなら何のために…と思う。最後のは蛇足だったのではないだろうか。そもそも完璧な変装で完璧な偽装通行証を持った者を勘であやしいと思ったからひっかけてみたなんていうのも残念。力や智恵を駆使してなんとかなる希望がゼロなのだから作者の都合次第という印象。3話めで登場した小砦もやや作者のご都合主義的な感じがしてしまった。普通ではないことが起きたときそれに説得力がないと、関所を越える側の気持ちで読んでいる読者に対して理不尽な思いを残す。もう少し設定を練り込んでくれると嬉しい。
     絵はまあまあ。漫画としては今後に期待。

  • なぜか何度も読みたくなる不思議な本。
    3巻くらいまでは「残酷なだけで時代考証もストーリーもチープかな〜」なんて思ってたけど、主人公が交代(たぶん)してからはちゃんと戦争するしスイスの成り立ち分かりやすいしでとてもよかった。
    1巻の背表紙と6巻の表紙を見比べると感慨深いものがある。諸行無常。悪代官万歳。
    個人的には前歯折られて婚約破棄されたブルクトーさんが好き。雑魚雑魚しさが輝いてるキャラでした。

  • "最初はとっつきにくいかもしれない。登場人物に感情移入しようとすると、その人物は殺されてしまう。
    また、拷問の描写もある。実際はもっとひどいことをしていたのかもしれないが。
    1巻は、ただただ関所の恐ろしさを伝えている。"

  • 全8巻。なんか熱量高くてやたらと面白かった。敵がとにかく凶悪強大で盛り上がる。

  • 14世紀アルプスという設定は取っ付き難いけど、短編形式なのは読みやすくてよい。
    導入部でいきなりのポロリ。しかも斬首。
    次の話にそれらしい死体の1コマ。そんなに時間が経ってないということを表現したいのだろうか。
    しかし良く人が死ぬ。
    面白いけど、鬱になるので夜寝る前とかは読むのやめたい。

  • 登録忘れてた。
    序盤救いがなさすぎてどーなるかと思ったけれど、だからこそ感じるものはある。

  • 13世紀のウィリアム・テル時代のアルプス、オーストリア公が管理する地元民が外界に抜けるのを阻む厳重な関所ヴォルフスムント(狼の口)をめぐる話。かなりエグいが中世の雰囲気、迫力は最高によく伝わってくる。

  • 歴史物だと知らずに買い始めたけど、気付いたらスイス連邦の歴史に興味津々になっていたという、作者の力量を大いに感じられる名作。描写はとてもグロく、大量に人が理不尽に死んでいくけど、永世中立とは何なのかが余計に伝わる感じで、すばらしい作品です。

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