“文学少女”見習いの、卒業。 (ファミ通文庫)

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著者 : 野村美月
制作 : 竹岡 美穂 
  • エンターブレイン (2010年8月30日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (412ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784047267251

“文学少女”見習いの、卒業。 (ファミ通文庫)の感想・レビュー・書評

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  • 文学少女「見習い」シリーズの完結作。最後にふさわしい最高の出来だった。作品単体での物語・構成もシリーズ屈指の完成度だし、それと併せて、主人公である菜乃の成長も十分に描ききっている。

    個人的に気に入っているのは、心葉の成長については敢えて心理描写を行わず、あくまで菜乃の視点から客観的に表現することに徹したところ。遠子さんから受け取った想いを糧に、自分の足で歩んでいけるようになった心葉の姿をうまく表現出来ていたと思う。
    あと見習いシリーズは、本編と比べてレギュラーで登場するキャラのメンヘラ表現が抑えられているのもよかった。

    巻末に次期シリーズの予告もあり、「文学少女」がまだ終わらないことがわかって本当に嬉しい。
    見習いシリーズが始まる時は、最終話の余韻を壊す蛇足にならないかと無用な心配もしたけれど、今回はただただ楽しみ。期待しています。

  • 文学少女シリーズ続編第3幕最終章。心葉卒業編。厳しくもあり、温かくもある本シリーズの事実上の最終章。心葉、とても素敵な青年になったなぁ、と。厳しさも、甘さも、優しさも、本編とは全く違うイイ感じに。そして、彼を成長させた菜乃嬢も。彼女の瞳や忍成への叱咤は、彼女らしい真っ直ぐさに彩られた、とても素敵なメッセージであったよう。まぁ「こころ」を割合早い段階で心葉が菜乃に提示したのはご愛嬌だが…。ななせも、失恋(というより恋をし続けること)の浄化、昇華の見本のような。美羽と芥川が出なかったのは少々寂しかったけど。

  • 文学少女見習い。最終巻。報われないことが決まっている恋について、どう決着をつけるのか。そして前巻の「傷心」のラストは?と、面白くないわけがない内容で、その期待どおり、すっごく面白い話だった。「文学少女」で太宰治から始まり、「見習い」で夏目漱石で締めくくられる流れも素敵。読んで良かった。

  • 初戀では心葉と遠子の間に入ってこようとする菜乃の事がウザくて嫌いで仕方がなかったけど、卒業を読み終わった時には菜乃のことが凄く好きになってた。爽やかな気持ちになったのと同時に泣きそうになった。

  • ★★★☆ 3.5 「外伝その3。今回の話のモチーフは夏目漱石の「こころ」とチェーホフの「桜の園」。作品全体に菜乃の心の成長が見られる。報われることのなかった「初恋」だけど、今後菜乃はどのような恋をしていくのだろう。菜乃の「今後」がいい方に報われるといいなと読んでいて思った。”文学少女”シリーズもあと1冊。引き続き読んでいきたいと思う。

  • 最終巻

    こころ
    桜の園

  • 夏目漱石の「こころ」、チェーホフの「桜の園」をモチーフに書かれたお話。
    「こころ」をモチーフに書かれたお話は、人の思いの裏の裏、汚い部分までもがさらけ出されてました。
    自分の思いは素直に口に出さなきゃ、やっぱり伝わらないものなんですね。
    「桜の園」をモチーフに書かれたお話の方は、読んでいて苦しくなりました。
    爽やかで純粋とも感じたのですが、その中にある悩みがすごい共感できて…。
    伝えたいことを伝えきると、こんなに前を向いて歩けるのだなと感じました。

  • 「文学少女見習い」シリーズの最終巻。菜乃が、心葉と冬柴瞳(ふゆしば・ひとみ)がキスをしているところを目撃した前巻のラストから続くストーリーです。

    瞳の過去にまつわる問題に、心葉が関わっていると知った菜乃は、2人に事情を尋ねますが、心葉も瞳も答えようとしません。ただ、心葉は菜乃に、夏目漱石の『こころ』を手渡します。

    ちょうどその頃、瞳の家庭教師をしていた忍成良介(おしなり・りょうすけ)が、菜乃たちの高校の図書室の司書としてやってきます。瞳と忍成、それに忍成が保護者となった柏木櫂(かしわぎ・かい)という少年の間に、過去に何があったのか、心葉と菜乃が真相に迫っていきます。

    卒業する心葉を見送る菜乃の姿を描いた最終章は、こみ上げてくるものがありました。

  • 今回の題材は夏目漱石の「こころ」
    大好きな作品なので、物語も理解しやすかったです。
    自分のエゴな行いに、生涯、悩み苦しんだ先生。
    悪人でも特殊な出生でもなんでもない、ごく普通の「先生」の悩みだから誰でも共感出来るのだろう、という言葉になるほどと思いました。
    でめ、どれだけ報われないようなことが登場人物たちに起こっても、そこから希望を見いだせるラストに繋げる野村先生は、本当にすごいなぁと思います。

    もう1つ題材はチェーホフの「櫻の園」
    心葉の卒業でした。
    菜乃ちゃん、本当成長しましたね!
    姫の言う通り、明るくて優しくて度量の広いいい女になるよー!

  • 涙涙の菜乃ちゃんの完結編。
    切ないストーリーでありながら、心があたたまる、これぞ「文学少女シリーズ」といったところです。
    読んでよかったです。

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“文学少女”見習いの、卒業。 (ファミ通文庫)の作品紹介

「わかったでしょう?邪魔よ」親友の瞳から、そう告げられた菜乃。しかも心葉は、そんな瞳とつきあうという!仰天する菜乃の前に、さらに、瞳の過去-人を死なせたと噂された三年前、彼女の側にいた人物が姿を現す。瞳に何か起こっているなら、引くわけにはいかない!心を決め、動きはじめた菜乃に、心葉は一冊の本を差し出し…。瞳が抱く秘密とは?そして、迫る心葉との別れと、菜乃の初恋の行方は-。もうひとつの"文学少女"の物語、堂々完結。

“文学少女”見習いの、卒業。 (ファミ通文庫)のKindle版

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