薄桜鬼 参 (ビーズログ文庫)

著者 :
  • エンターブレイン
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本棚登録 : 132
感想 : 7
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  • Amazon.co.jp ・本 (196ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784047272712

作品紹介・あらすじ

自ら変若水を飲み、羅刹と化した土方は、近藤不在の新選組を率いて昼夜を問わず激務に明け暮れる。土方に好意を抱き始めていた千鶴は、そんな彼の様子が心配で仕方がない。一方、近藤が戻り、甲府城の守りを任された新選組だったが、すでに敵が入城を済ませていたことが判明!!一人江戸まで援軍を呼びに行くことになった土方は、旅立ちの朝、千鶴に「絶対に、死ぬな」と告げ…。圧倒的な力を前に瓦解していく新選組。彼らの目指した『誠』の意味とは-!?TVアニメ版ノベライズ激震の第3弾。

感想・レビュー・書評

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  • 敵に囲まれた新撰組本陣、絶体絶命の状況下で交わされる局長近藤と副局長土方のやり取りですね……やっぱり印象残るのはт-т

    隊員たちを逃がすため局長自らが盾になる。武士って、戦で死ぬのが流儀?みたいなイメージありますが、いつどこでもいいってものでもないのですね。死に際を選べてこそ本物の侍だ、という強い信念。自分が死んでも皆を逃がすという局長の選択は、こんなところで新撰組「誠」を絶やしてたまるか、という狂気じみた生命力みたいなのを感じました。

    「……局長命令なんだな?」
    と念を押して、近藤さんが頷くのを確認するまで、決して動こうとしなかった土方。葛藤から覚悟を決めるまでの数行にドラマ感じました。

  • 再読はほんとにサクサク読んでしまう
    今巻で怒涛の移動、戦、感情あらゆるものが動く
    離隊するものも居れば最後まで誠をかがげる者も居る
    それぞれの思いが交差する巻だよね

  • 抗えない時代の流れに逆行しようともがき、身も心も傷だらけになっていく土方。そんな土方を、懸命に支えようとする千鶴。新選組を生かすため、己を犠牲にする近藤……事態の好転やハッピーエンドが望めないと分かっているだけに、登場人物たちの抱える熱い想いが、余計に心苦しい。

  • もう文章が薄っぺらすぎて・・・・・・。
    オトメイトの歴史認識の低さに呆れて物も言えません。

  • 回送先:稲城市立第三図書館

    第2シーズン前半の文章。見せ場のひとつである「流山の別れ」に向かっていやが応でも期待感をそそられるオーディエンスの感情の高揚感をしっかりと「去勢」させている。実のところ評者はこの「去勢」を評価している。というのも、多かれ少なかれ恋愛シュミレーションゲームのなかにある全能感(というのか欲望の発露というのか)をいうなれば標準とした思考様式が確立している中では、そうした思考が通じないのだと言う事自体が「淡々とした文」(先行レビューより引用)と嫌悪感丸出しで受け止められてもなお投げかけ続ける矢島の姿勢は評価するほかないだろう。

    実際、この全能感に対する疑念を抱く評者としては、前巻までの文章がそうした全能感をくすぐるような書き方になっているために読みにくく、それがために評価を下げざるを得なかったのだが、ここにきて文章が読みやすくなった印象を強く受ける。

    そしてやはりというか、恋愛対象キャラクターの洋装ごとき(と言い切る)で一喜一憂していることの浅ましさを矢島は認識していたと思うとそこはそこでニンマリとしてしまうのだが、それは余談。

  • 相変わらずの淡々した文…。アニメでボロ泣きしたみんなの最期の姿が感動できるか不安です。

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