まおゆう魔王勇者 (5) あの丘の向こうに 特装版
- KADOKAWA/エンターブレイン (2012年1月21日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (397ページ)
- / ISBN・EAN: 9784047276727
作品紹介・あらすじ
希望か?絶望か?ついに最終決戦へ。それぞれが見た「丘の向こう」とは-。魔王と勇者が手を取り合った新世紀の冒険譚、堂々完結。特典に豪華声優陣による話題騒然のドラマCD第2巻付き。
感想・レビュー・書評
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まさにエンディング。
正直1-4巻が長すぎてダレていたのだが、最後まで読んで良かったなあ…と思えるだけの盛り上がりと開放感があった。
最高の結末か?と言われるとそんな気はしないし、エンディングであって大団円ではない。でも納得感はある。
1~3巻ぐらいまでは経済や社会がメインで、4・5巻はファンタジーがメインになってくるので、読み口が変わって楽しいのかもしれない。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
メイド姉が勇者に、青年商人が魔王に。そして二つの力を手にした大司教の野心が本家勇者と魔王に牙を剥く。執事、女騎士、女魔法使い、メイド長らの助けで光の精霊の元に赴き、世界を解放することができるのか。女魔法使いの人間に勇者魔王はもういらない演説や、女騎士の大司教への世界の半分じゃ狭すぎる啖呵、どれも胸が熱くなる。終わり方もいい。不満は最後まで魔王と勇者が全然進展しなかったのと王弟元帥がかっこ悪いことかな。
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1~5巻分まとめての感想。
「あの丘の向こうに何があるのか」
敵対することを運命づけられた勇者と魔王が、人間界と魔界の戦争ではない結末を求めて行動するストーリー。
人間界は幾つかの王国から成り立っているが、光の精霊を信仰する聖光教会の勢力下にあった。
魔界に近い南部王国群は中央の聖王都からの軍事援助に経済を依存している状況。
また全土に農奴がいる状況ような、民主主義の概念が無い世界だった。
魔王城で出会い、一緒に行動することを決めた勇者と魔王は、その南部王国の1つ、冬の国へやってきた。
学者でもある魔王は、冬の国へ「輪作」「ジャガイモ」をもたらして農業革命を起こすとともに、隣国の鉄の国で活版印刷術を伝えた。
それが、南部王国群の連合国化、経済自立による人間界の2大通貨体制に繋がっていった。
現実の世界では、グローバル化、経済協定等、「1つの世界」を目指す動きがあるのだが、これはまさに多種類通貨体制→単一通貨体制の変更で、弱肉強食の世の中に変える動きなんだよな。
「個人の価値観」がそれぞれ違うから、「同じものを争って競争が激化する」のを避けることができる。
以前「バベル(映画)」を見て、価値観の違いがもたらす悲劇を感じたのだが、それこそ危険な考え方ともいえる。もうちょっと考えてみようと思う。 -
あーついに終わっちゃったなー
DQ3やFF10をクリアしたときのような喪失感
シリーズを通して世界が徐々に魔王と勇者の手を離れていった、多くの主要キャラが登場し、それ以上に多くのモブが存在した。誰しもが役割を演じ、そのバランスにしたがって世界は回る。
勇者も魔王も司教も王も誰も彼もが関わり合い繋がりながら時が流れた。
倒すべき悪を否定して始まった物語が結局、黒幕を倒さなければならない展開になってしまったのは少々残念だったかな
とはいえ他にどのような幕のひき方があるのかわからないけれど
さてこれからは本家を読むとするかな -
よい作品だった。
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長いようで短いような、魔王と勇者の物語。たくさんの登場人物に頭の中をこんがらかせながら、なんとか頑張って読んでみた。
個人的には女魔法使いが好きだったので、別の終わり方を見てみたいとも思った。アレはアレで良かったのかもしれないが。
大主教の登場と行動に、若干不満が残らないでもないが、やっぱ一つの締めとしては必要なのかとも思う。
CDはまだ聞いてないが、ドラマCD1巻が非常に面白かったので2巻目も期待してる。早く福圓さんの女魔法使いが聞いてみたい。エピソード1もドラマCD化してくれないかな -
とても面白かったです。最近読んだ中では一番な気がします。どのキャラもかっこよかったです。