- Amazon.co.jp ・本 (256ページ)
- / ISBN・EAN: 9784047279070
作品紹介・あらすじ
始まりは蒼刻の弟からの手紙-いわく"混世魔王"のどーしようもない彼らの兄・戴青が、朧月の故郷・黒烏州にいるらしい。弟から捜索の依頼を受け…そして密かに国軍からの指令もあり、蒼刻が幽鬼院に滞在することに!おウチの中だから"引きこもり"だって大丈夫のハズ!…だけど微妙(?)な雰囲気の中、2人に不吉な影が近づき-!?まさかの疑似新婚生活に突入??シリーズ第4弾。
感想・レビュー・書評
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里帰りしたらひきこもりが悪化した朧月。蒼刻は彼女といちゃいちゃしては、朧月の兄や家人ににらまれる日々。今回も面白かった。新キャラもいい仕事してますね!
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彼の兄の足取りを追うために、久しぶりに帰宅した家。
しかし、とっ捕まえる前にぶち当たったのは
あきらかに怪しい商売人の事。
弟からのお手紙から、一体長兄がどういう人間なのか。
ものごっつ脳筋タイプかと思ったらそうでもなく。
いや、ある意味そちら方面ではあるかと思われますが。
かなり物騒な兄弟ですね、という一言で
要約したいかと思われます。
今回はストーリーがメイン、というよりは
個々の過去がメイン、な気もします。
いつも一緒な幽霊さんの過去も微妙に語られましたし
主人公の過去もまたちょっぴり出てきてますし
彼の…というか、兄の所業についての過去も。
なので、山場は? と思ったら、結構最後の方。
そのまんま想像すると、うわっという状態ですが
人を呪わば穴二つ、ですし。
むしろ屋敷ごとそれにしてしまったのか、と
疑ってしまいました。
それはさすがに考えすぎ、だった模様。
そしていちゃつき具合というよりは
密着度がましてきています。
脱飼い主、脱ペットは、いつになるのでしょう?w -
“「なんかもう、周りが見えてませんね、お二人とも」
「うむ。姫はともかく、蒼刻がああなるとは儂も意外じゃった。大丈夫かのう」
「それは武官さんの生命的な意味ですか?」
「まあ、それもあるがのう——」
などと幽鬼と白虎がひそやかに内緒話をしたのは、彼らだけの秘密である。”[P.98]
4巻目。
静心が出て来て会話の物騒さと面白さが増して。
“「大切なことだが——」
やがて静心は、神華国の政治的危機でも語るかのような重々しさで言った。
「我が妹はたいそう可愛い」
「…………は?」
「違うとでも言うのか」
答えによっては八つ裂きにする、と続いても違和感のない真顔である。冗談ではないのが余計に厄介だ。
「いや、言わないけどな。たしかに可愛——ってなんで武器を構えるんだ!?」
「貴殿にあれを可愛いと言われるのは無性に腹が立つ」
「……おい」
蒼刻はまじめに反応に困った。なんなんだこの斜め上の展開は。
「どうせ『可愛くない』って言ったら、この場で撲殺なんだろうが。どうしろと」
「死ねばよいのに」
「今日も全開で無茶苦茶言ってるな、あんたは!」”[P.161] -
初っ端から蒼刻の弟君の手紙に笑いました。兄弟みんないい性格してそうだよ!どうなってんだ劉家!
舞台は隴月のおうちということで、蒼刻いびられまくりです。周り敵しかいねぇな。あ、執事さんは違うか?ちょっと可哀想になるくらいのいびられ三昧。まあ頑張れ蒼刻。男の子だもんね、障害で挫けちゃいけないよ!
そういえば、開かずの間ネタもあれだけ引っ張った割にはあっさりネタばらしされてて、それはちょっと拍子抜けだったかも。あれ必要だったか?
蒼刻のお兄ちゃんとの対決も、いつになるかはわからないけどなんとなく先の展開が見えたかな。あの人が当主になったらそれはそれで大変そうだけど。多分末弟君も苦労することになっちゃうんだろうなぁ。それともしたたかそうだから、あっさり婿に行っちゃうんだろうか。
大きな波乱前のいちゃいちゃ含み、不吉な予感含みって感じの回でした。次回は張宝、張梁の兄弟が出張ってきそう。ようやく影が見えてきた長男はラスボスか?楽しみである。 -
今回は都ではなく朧月の故郷が舞台。なので皇都組は出番なしです。代わりに朧月の兄がかなり出てきます。あと、気になる蒼刻の兄弟の1人・兄の戴青が登場。色々ツッコミ満載の強烈なお兄さん。蒼刻はツッコミに忙しそうです(笑)朧月と蒼刻の恋愛も少し前進したような…。そんな4巻でした。
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始まりは蒼刻の弟からの手紙だった。
曰く、“混世魔王”と呼ばれるどうしようもない彼らの兄・戴青が、朧月の故郷・黒烏州にいるらしい。
弟から捜索の依頼を受け…密かに国軍からの指令もあって、蒼刻が幽鬼院に滞在することに!
お家の中だから“引きこもり”だって大丈夫なはず…だけど、微妙な雰囲気の中、二人に不吉な影が近付いて…。
まさかの一つ屋根の下生活とか!疑似新婚生活とか最高ですね。
でも何よりの難関はもれなく付いてきた姑よろしい朧月のお兄様でしょう。
今回は舞台が朧月のお家こと幽鬼院なので、お兄様出ずっぱりで大変面白かった。
最高にいい性格してました。てか無表情に妹を溺愛とか、そりゃあ蒼刻としては複雑でしょう。
今回も事件自体はあんまりメインに出てこない感じで、ほとんどが幽鬼院での新婚生活になってましたが、今回は許す(笑)
何気にえらく問題児らしい蒼刻の兄やら、宿敵張宝の弟らしい張梁なんてのも出てきましたが、今回はあんまり出番なかったかな。
張宝・張梁は次回あたりもう少しメインで出張ってきそう。
個人的にはインパクトでかい蒼刻の兄弟ももう少し出張ってほしいかな。
お兄様がいるのに挫けず朧月にアタック?する蒼刻さんが早く報われる日を祈ってます(笑) -
思いのほか早く兄静心VS蒼刻のターンがやってきました。兄の溺愛とか蒼刻の果敢なるかまいっぷり三昧が堪能できる4冊目。新キャラの女装侍女ルアンが逐一蒼刻の動向を静心に報告しつつ、蒼刻を牽制するのもよし。なんて頼もしい斥候だ。頑張れ蒼刻、敵は多いが朧月自身のガードはないも同然だ!(笑)次巻も黒烏州が舞台なのかな。コミカライズもされるみたいなので、期待してます。いろいろ。