おこぼれ姫と円卓の騎士 女王の条件 (ビーズログ文庫)

著者 :
  • エンターブレイン
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  • Amazon.co.jp ・本 (256ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784047280694

作品紹介・あらすじ

優秀な兄達の"おこぼれ"で女王即位が決まったレティーツィア。そのためレティは兄達と「とっても仲が悪く」なければならず、理解不能な兄妹仲に、レティの騎士・デュークはやきもきするばかり。そんなある日、呪いの魔法陣が王宮内に描かれる事件が発生!次期女王たる自分への挑戦かと怒り狂うレティだが、浮かび上がった犯人像は-え?グイードお兄様!?最強女王伝説、驚愕の第2弾。

感想・レビュー・書評

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  • 王の座を拾ったおこぼれ姫なんて、とんでもない。建国の騎士王の生まれ変わりで、歴代の王たちに夢の中でアクセスできるレティーツィア姫は強い強い。円卓の騎士の12の剣技を駆使できるだけでなく、性格も逞しい。女性としての可愛げはないかもしれないが、心に優しさを秘めている。今回は、呪いの魔法陣が引き起こす騒動を描く。途中は、展開が遅くてじりじりするが、最後に一気に解決する。決してお気楽なファンタジーものではなく、結構、人物像がよく描かれていて、シリアスな展開なのだ。

  • シリーズ2作品目。

    前作は長兄フリートヘルム、今作は次兄グイードがメインの話し。
    前作ではグイードがメインではなかったからかもしれないけど、あまり興味があるキャラじゃなかった。
    けどこの巻で心を持ってかれた。
    こういう雰囲気の人好きだなー。真面目で分かりずらいけど優しい。
    一瞬、グイードとレティでも物語的に全然面白そう、とか思っちゃったし。
    でも全然想像しなかった方向にストーリーが進んでびっくり。この設定って最後の方で出てくる感じじゃないの?と思ったけど、まだまだ15巻続くみたいだし。
    王道なファンタシー、面白いです。

  • 1巻読了後、数巻でグイードにも触れられるだろうと思ってたら2巻目で早々に分かるとは!

    グイード、取替え子だったのか……。
    三大公爵家とは、なかなかに泥沼だなぁ。
    お家事情のせいで、グイード辛かっただろうな。
    エレノアは異母兄妹だから、そりゃ婚約破棄もするわな。

    アストリッドがグイグイとレティの騎士になるため、猫の皮を外すようになったな(笑)
    フリートヘルムとデュークから、生意気認定されるとは。
    グイードが家事情のために、レティ襲おうとして止めに入って決闘しかけたフリートヘルム共々、見事に抑え込んだのはさすがアストリッド。
    そのときに、フリートヘルムにやれるもんならやってみなって顔したとこめっちゃ好きだ(笑)
    イイ性格してるわ。

    デュークにも、白光の剣が授与されてることはレティとの秘密ってことで教えないのもほんとイイ性格。
    それにモヤるデュークにニヤニヤしてしまったわ!
    それは嫉妬だよデューク!気づいてその感情の名に!

  • シリーズ2巻目。
    本当は仲良しなのに、様々な理由からそれを隠して対立しているように振る舞わないといけないなんて悲しい。けれど、平穏のために王族として彼女たちはそうしているんだと思うとその心意気に胸が打たれる。

  • 王家の上から下への兄弟たちの愛情のバトンが素敵だと思いました。
    立場上、対立してしまうとは悲しいことですが、想いは常に兄弟なのだと納得した巻です。
    兄王子たち、レティの騎士になればいいのに・・・

  • グイード殿下の重たい事情と兄弟愛の継承編。ワシ、どうしてもグイード殿下は黒髪なイメージになっちゃう。レティそっくりっていう設定なのに。多分、根暗な金髪ってのがしっくり来ないせいだと思うが。今回、デュークさん活躍地味目。レティが有能だから、どうしたってポジションはそうなるよな~。まぁ、今後に期待しよう。

  • 最強愛人王への道のり。今回はグイード兄さんとのあれこれがえがかれました。強くて美しいレティーツィアがたまに思い悩んでデュークが焦ったりする場面が楽しいです。強くて賢すぎるゆえによろめきラブ要素が低いのがちょっと残念。
    これから3人の兄弟のレティ大好きっぷりが書かれるのが楽しみ。

  • 色んな所で変わってきているが特に王族の兄妹の王位継承権が及ぼす影響を感じた。出生に関することなど貴族系のテンプレでありながら新鮮味を感じられたのがよかった。

  • 二人の兄王子たちの争いの激化から、こぼれ落ちてきた王位を手に入れたと思われているレティーツィア王女。レティは、ある騎士を自分のものにしようとするが、拒否されてしまう。
    評判通り、面白かった!一見冷徹で王としての自覚を持っているレティがクール(だけど中身はそうでもない)ビューティの権化!みたいな見かけでかっこよく、これは女子に好かれるだろうなあ。更に二人の兄王子との関係が非常に微妙なのが変わっていて面白い。幼い頃は仲良くしていたんだけれど……というところがポイント高いです。レティの誰にも隠した秘密がまた物語をミステリアスにして、でもファンタジー要素は極力ない方向なのが物語に幅を持たせていると思います。ひとつひとつの剣がどんな力を持っているのか、誰に与えられていくのか。楽しみにしたいと思います。

  • なかなか複雑な兄弟だ。

    失った方はその理由ではなく事実だけを覚えている、
    ってなことが真実だなぁ、と思う。

    互いを思う兄妹に幸あれー!

    2017.10.11

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著者プロフィール

第13回えんため大賞≪二期≫ガールズノベルズ部門にて、「おこぼれ姫と円卓の騎士」が優秀賞を受賞し、作家デビュー。

「2023年 『聖女と皇王の誓約結婚 2 恥ずかしいので聖女の自慢話はしないでくださいね…!』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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