中国嫁日記 (六)

著者 :
  • KADOKAWA
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本棚登録 : 258
感想 : 19
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  • Amazon.co.jp ・マンガ (144ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784047281783

感想・レビュー・書評

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  • もう、井上先生のぽっこり出過ぎなお腹を全力で殴りたい、「ありがとうございます!!」と、ぐっちゃぐちゃに汚くなった泣きっ面で
    今、この感想を書くため読み返しているのだが、また、涙が溢れてきてしまっている。汚ぇ塩水を浴びたら、愛機が壊れてしまうので、必死にハンカチで押さえながら、キーボードの上で指を動かしている
    漫画を読んで泣くってのは、そんな珍しいコトじゃないけど、こうも、大量にデトックスしたのは久しぶりだ
    クール教信者先生の『旦那が何を言っているかわからない件』もそうだが、この『中国嫁日記』も、コミカルとシリアスのバランスがいい。笑えるからこそ、泣ける
    どうやら、クール教信者先生と井上純一先生は、同系統かつ同質量の漫画家なのかもしれない。その評価を、両先生が喜ぶか、嫌がるのか、そこは分からんけど、個人的には誇って欲しい
    いや、しかし、これまでの巻でも泣かされてきたが、この(6)は溺れ死ぬかと思うくらい号泣して、家族にドン引かれた。でも、家族だって、読んだら恥ずかしいくらい泣くと思うんだよなぁ
    血も涙もないと思われ、言われていて、冷酷な自覚もある私だけど、こうやって、イイ漫画を読んで感情を揺さぶられ、笑いや涙って形になって出てくれると、まだ人間らしさが残ってくれてるなぁ、と厨二臭い事を思える
    何故、私がこの(6)に脱水症状を起こしかねないほど泣かされたか、そこは、このレビューを読み、興味を持ってくださった方に直で確認してもらいたい
    私に言える事、言いたい事はただ一つ、人生は別れと出逢いが重なってこそ。死にたくなるくらいの絶望だけが襲い掛かってくる訳じゃないんだ、そう言える立場じゃない私は、苦しんでいる人に、そっと、この一冊を手渡したい
    井上夫妻を、私は強い人間だ、と思う。また、この経験を漫画にした井上先生を、私は心の底から尊敬する
    改めて言わせてください、ありがとうございます、そして、おめでとうございます!!
    この台詞を引用に選んだのは、トドメになったから。仕方ない、普段であれば使いたくないコトバの一つだ。けど、時に人を救う事もあるのだから、つくづく、言葉ってのは凄い。誰も悪くないのだから、自分を責めてはいけない。責めても何もならない。井上先生より、長く生きているお母さまだからこそ、苦しんでいる息子にかけられた優しさだ。また、作中には出てないけど、きっと、他の身近な人らも、井上夫妻を自分達の言葉で励ましていたんだろうな、全力で。皮肉なもんで、こういう時ほど、自分が如何に良い人に恵まれているか、を知るんだよなぁ

  • 中国嫁関係なく、不妊に悩む夫婦は一度読んで観る価値はあると思います。
    不妊に関する心情がかかれているものって、圧倒的に女性側のが多いですが、男性目線でのお話で、なんだか新鮮でした。
    実際にどんなことが起こって、どう悩んで、どう動いて、どんな気持ちになっているのかわかって、とてもよかった!

  • 赤ちゃん、よかったね。
    普段のブログの分は面白、楽しく読め、描き下ろしの分は心温まった。

著者プロフィール

漫画家、TRPGデザイナー。玩具会社「銀十字社」代表取締役。1970年、宮崎県生まれ。1990年代からTRPG制作を開始。また2010年からブログにて連載した20代中国嫁と40代オタ夫である自身の日常を描いたエッセイ漫画『中国嫁日記』が、KADOKAWAより書籍化されベストセラーとなる。他の著書に、中国嫁・月サンが通う日本語学校の日常を描く『月とにほんご 中国嫁日本語学校日記』、月サンの「お金に関する素朴な疑問」に答える経済マンガ『キミのお金はどこに消えるのか』(ともにKADOKAWA)などがある。

「2023年 『逆資本論』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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