- Amazon.co.jp ・本 (392ページ)
- / ISBN・EAN: 9784047282100
作品紹介・あらすじ
町の"決まり"を破ったことから少女の日常は徐々に壊れていき、ついに禁断の白線を跨いでしまう-。綾里けいしの贈る背筋も凍る『猫ノ手ノ子』のほか、榊一郎の『ヴァーティカル』、田尾典丈の『こびとのげえむや』などWEB掲載作品に、人気の彼女とペアの肝試しの夜に最凶の恐怖を味わう舞阪洸の『肝試しの夜に、二人は』、竹岡葉月『アイノサイノウ』、新鋭・西野吾郎の『幽霊トンネル』の書き下ろしを加えた全6篇で贈る、夏の夜のラノベホラー第1弾。
感想・レビュー・書評
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ホラーと一言で括っても、ガチのホラー系とコメディー系の両方あった。
個人的には「猫ノ手ノ子」が好き。転校という非日常を経ているとはいえ、日常から非日常へと入っていく様子とか面白かった。
きっと、朋花にとってチヒロの存在はあちら(もともといた世界)との縁を切ってでも一緒にいたいくらい、大切な存在になったのかな、と。
それにしても、神社の掃除は絶対参加とか、死体を土に埋めてはならないとか、変な規則ばっかだし、転校生とはいえ破った時のいじめ(嫌がらせ)の激しさは異常な気がする。
「ヴァーティカル」はそんなことないと言いたいのに、なぜか否定できない。
地球上で一番賢いのは人間だなんて誰が言った?という話。
その話を、精神に異常をきたした科学者の妄言と受け取るか、真理に気付いた科学者の警告と受け取るかは読者次第といったところだろうか。
一人の脳では思考に限界があっても、人数が集まればキャパシティーが膨大になるからなのか。
「こびとのげえむや」地位や名声と引き換えに自らの時間を失う話。地位や名声の代償でも辛すぎる。
自分が知らないうちに自分の人生が進んでて、まわりの評価する自分は厳密な意味では自分ではないんだから、切なくなるわ。
しかも、死神が一回はきちんと忠告してたって言っても、さすがにそれはないと思う。
「アイノサイノウ」新進気鋭の作家に恋する女の子と彼女に恋する男の子の恋の話。
ここまで重い愛はいらない。
というか、ここまでくると才能というか、狂気の方が近いと思う。
ただ、ちょっと迅さんざまみろとか思った。
結構好きな話が多かった。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
全体的にちょっとオチが弱いかな?世界観と雰囲気作りは綾里さんの作品が飛び抜けてるかも。
あまり知らない作家が多かったので、予想ができなくてそこそこ楽しめました。
定番の幽霊物からサイコホラー、ヒッチコック的なものまでジャンルも幅広く、ライトで手軽に読める感じ。あまり怖くはないです。
"黒"も一緒に買ったのでこれから読みます。 -
暑かったの買って読んでみました。
話は面白くて好きなのですが、あんまり怖くなかったので3つけました。 -
もうね、ラインナップから予想はできてたけど、綾里けいし先生の一人勝ちです、はい。
ガチホラーにも程がある。本当に「ライト」をどこに置いてきたwww
そんな綾里大先生が一番最初なもんだから、他の作品を読むとやっぱライトホラーなんだなぁって思ってしまう。本来はこっちの方が正しい路線なんだろうけどね。
いや、怖いのもあるんだけど、綾里作品が別次元すぎるんです。
暑い今年の夏にはぴったりな一冊。 -
和製ホラーテイストからサスペンス系まで作者の色が出ているおはなしたち 一話ごとに色ががらっと違うため人によりあうあわないがあるかもだけど全体のレベルは高めで揃ってる一冊