兎月恋絵巻 -良縁は余計な刻にやってくる- (ビーズログ文庫)

著者 :
  • エンターブレイン
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感想 : 10
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  • Amazon.co.jp ・本 (256ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784047283695

作品紹介・あらすじ

道明寺家の娘・清子は、無愛想で皮肉屋な美青年・在原稀国が大の苦手!そんな彼女の前に"縁"を操るという胡散くさい神様・伝月が現れた!と思ったら、イキナリ清子の「縁結ばれ」を発動!あげくに「最良の伴侶は、在原稀国じゃな」-って冗談でしょ!?だが"縁"は動き始め、行く先々には必ず稀国の姿が!!こうなったら、自力で"縁"を絶ち切ってやる!と、息巻く清子だが!?

感想・レビュー・書評

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  • 勢いよく読めた。

  • 元気な主人公で勢いもあるのですが、内容が薄い。
    キャラが皆良い子なのは分かるけど、巻き込まれているだけで自分から起こすアクションが少ないせいか魅力に欠ける。
    恋の過程ももう少し丁寧に描いて欲しかったです。

  • 憧れの人との交換している設定の妄想日記。
    それをうっかり読まれてしまった、恥ずかしすぎる過去。
    そしてなぜか、その読んだ相手と度々遭遇するわ
    その人物と縁結びをしようとする神様まで現れて。

    話は王道。
    しかしキャラが濃すぎる…。
    キャラで読んだ方がかなり楽しいです。
    姫としてあるまじき、ぶっとび方をした主人公。
    地雷を踏んでいるとはまったく気がつかないヒーローに
    人ではないので当然の思考回路だけれど、面白い神様。
    それにつき従っている、引っ込み思案の鬼。
    ほぼ、掛け合い漫才の類かと。

    話もひねくれた部分もないですし、そのままするっと
    ゴール地点まで。
    ある意味敵が往生際が悪かった?
    とはいえ、時代を考えると非常に身分にあった思考回路。
    噂が命取りの時代では、これだけで十分な罰、かと。

  • 読めないわけじゃないが、なんちゃって平安にも程がある。ファンタジーなのでなんちゃってでいいんだけど、あまりにもな……。あと、オチが冒頭から察しがつくのはともかく、キャラクターが弱い。そして、妄想姫は別レーベルに続き三作目です。同じもの出せば売れるとでも思ってんのかしら?

  • とても可愛らしいお話で面白かったです!
    舞台は平安時代ですが、全体的にノリが軽いので気軽に読み進められる作品になっています。
    続巻が発売されるようなので楽しみです♪

  • あらすじとイラストに惹かれて購入。最初の方で稀国=四ノ宮なんだろうなって予想はできましたけど、結構さくさく読めて、面白かったと思います。清子の口調や大貴族の家にそんなに簡単に侵入できるの?って思うところはありますけど、あくまで平安調って思えば気にならないです。

    稀国が確かに稀に見る様な朴念仁ですけど、後半正体がばれたあとに、清子に接する態度とかは、ほんとに清子のことが好きなんだなぁって思いますし、彼の思いが報われたらいいなぁって思います。

    続きがあるのかは分かりませんけど、続きがあるなら、稀国の父の帝とか出て来て、清子との結婚に反対。でも、諦めないで父と交渉ってところかなぁ。右大臣の姫もまた出て来そうな感じもしますし、伝月もほんとにくっつくまで見守るって戻ってきたしで、続きがありそうな終わり方かもって思いました。

  • “「あああああもう、また!また馬鹿にされたわ!!」
    ぎりぎりと清子は歯を嚙みしめた。
    「毎回毎回蒸し返して、もう……!せっかくいい気分だったのに、台無しじゃないの!」
    「んー。そうかのう」
    一方伝月は、因幡の格好のまま、顎に手をやって唸っている。
    「わしにはどうもあの男…………おっと、随分時間が経っておる。清子、わしらも急ぐぞ」
    言うなり彼は袖口に黒ウサギをしまうと、さっさと牛車を出て行った。
    「あっ、待って伝月!その子……そこにしまうの?」
    清子もまた、その後を追う。——今度は、もう何も起こらなかった。”[P.97]

    結構面白かった。
    一巻限り?
    孤独丸が好き。
    本人の知らない、本人の噂・渾名。

    “その豹変ぶりに、小鬼たちはもちろん、清子も完全に怯んでいた。
    だが孤独丸はそれに構わず、あたかも普段の鬱憤を晴らすかのように、小鬼から奪った棍棒を振り回して猛り狂っている。
    「はぁあこのやっちゅもねえクソ鬼どもがちばけよぉて、ぶちくらわすぞらぁああ!!」
    『ギイィ!!』
    一撃で、小鬼が数匹一気に消滅してしまった。
    (言葉の意味はわからないけれど、とにかくすごい怖いわ……!)
    まるで羽虫を叩くように、逃げ惑う小鬼たちを潰して回っている孤独丸を見ながら、清子はがくがくと震えた。足下に転がってきた瓢箪の中身は、どうやら酒である。”[P.203]

  • 中二な痛い思い出に悶絶する清子姫の平安調ラブコメ、多分読み切り。神様が美形なのに拳で祓う武闘派で軟派、というとりとめの無さにも関わらず、清子と稀國をきっちり縁結びする頼もしさ。ぐーたらでも元気で善良な清子姫のキャラは非常に好みでした。が、稀國は初恋引きずりまくって浮世離れした人、という部分しか見えてないので、もしもシリーズ化したらら稀國の過去がネタになったりするのだろうか。でも、この話はここで終わったほうが良いような気がする。短距離の疾走力があって良かった作品でした。

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