九井諒子作品集 竜のかわいい七つの子 (ビームコミックス)

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著者 : 九井諒子
  • エンターブレイン (2012年10月15日発売)
  • Amazon.co.jp ・マンガ (254ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784047284081

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九井諒子作品集 竜のかわいい七つの子 (ビームコミックス)の感想・レビュー・書評

  • 書店員をしていますが、こちらの漫画が入荷された時に「わ!なんだこれは!」と、まず表紙のインパクトに衝撃を受けました。
    そしてパラパラを中身を確認(表紙と中身で絵が違うとかもあるしさ!)して、「これは絶対買う」と強い決意。
    そして読み始めて「あ~~!!買ってよかった~~!!」とジタバタするほど楽しめました。
    しかもこの分厚さでこの安さ。そこにも驚き。どの話も本当におもしろいし、可愛いし、それぞれカラーの違う話というのも凄いし…。
    本当に買って良かったです。他の漫画も集めたいなぁ。

  • 九井諒子好きだな!
    ヒロイックファンタジー風のものよりも、現代に混ざりこむファンタジーや、昔話風の話が好き。
    第四話の「狼は嘘をつかない」と第五話の「金なし白祿」が特に良かった。
    『ひきだしにテラリウム』でもコミックエッセイ風の作品が入っていたけれど、「狼は嘘をつかない」はもう少し長め。何の説明もなく、よくある病気持ちの子供の子育てエッセイが結構な分量で入った後(しかも、狼男症候群ってなんだ!? 病気のわかりやすい説明で本当にありそうな気になる……)絵柄を変えて、今度は漫画家の母親と病気の息子の確執なんかがユーモア込みで語られる。こういう形の漫画って他であまり読んだことがない。

    「金なし白祿」は時々笑ってしまう(へたくそな馬とか、ちっちゃな獅子とかすごく可愛い!獅子ってライオンだから犬ってより猫では?とか思ったけれど、狛犬だからか。獅子に匂いを辿らせるってどういう発想。笑)
    最後にはホロリ。書きこみ過ぎない余白もいい。
    昔話やお伽噺風の作品がほんとに上手いなあと思う。

    とっても満足な一冊だった。

  • ダンジョン飯も大好きですが、九井さんの短編集たちもどれもすごく面白いです♪ファンタジー好き、RPG好きにはニヤリとする設定が多々あって楽しいですよー。

  • 読み返す時用メモ

    ・竜の小塔
    二つの国の間の龍の巣/お約束な展開だけどいい人揃いでほっこりハッピーエンド。
    ・人魚禁漁区
    届けたい人魚と少年/意思疎通の難しさややりたいことと出来ること。甘酸っぱさ。青春!
    ・わたしのかみさま
    直立する神様(見た目魚)/幼い時に感じたことのある胸が締め付けられるような不安、からの安心。からのオチ。
    ・狼は嘘をつかない
    狼男という病気/入りの体験記漫画風な部分が興味深かった。本編はあったかい親子愛。あとかわいい。
    ・金なし白禄
    目を描くと動き出しちゃう/コミカル切ない。最後のコマで泣いた。大好き。
    ・子がかわいいと竜は鳴く
    王子と暗殺者/なんだかんだみんな優しい。竜はシビア。(笑)ここから始まるような序章感。
    ・犬谷家の人々
    能力系なあれ/コメディ。銅田一がいい意味でめんどくさい。舞台的な楽しさだった。

  • ファンタジーや昔話、現代劇風と
    様々な設定でフシギなお話しが読める短編集。
    どれも起承転結がしっかりしていて、怖かったり癒されたりと。
    金なしビャクロクの話しなんか、脳内に日本昔話のBGMが流れるレベルのいい雰囲気でした(笑)

  • 大変面白かったです。竜、人魚、狼男、川の神様等、現実にはいないものたちが、もしいたら? という、まあよくある日常ファンタジー系と言えばそうなのですが、その切り口が妙にリアルで良い。それから、本当の生き物になってしまう絵や、超能力者一家の話なんかも、リアルとは違うんだけど…、良い。どれもわくわくして、読後感が爽やかで、「なんだか良いなあ」という話ばかり。特に私は『狼は嘘をつかない』が好きです。こんな病気があったら、確かにこういう育児漫画が出そうだし、医者の話し方、支援団体なんかも、わかる! あるある! いや、現実にはないんだけど。あと、「俺のほうが絶対その犬より強い賢い」っての、すごくわかる! 確かに犬ってそういうこと思ってそう!! わかるわー。なんだろう、この面白さ。「とにかく面白いから読んでみて!」とつい人に勧めたくなっちゃうような…。すごく好きです。他の作品も読んでみたいと思います。

  • はあ〜〜〜〜もうこの人はなんてすてきなおはなしをつくるのでしょうか

  • 短編集。

    竜とか人魚とか狼男とかが実際にいて、いることによって起きる問題について語る。実際にいたらこういう時困るだろうなーという感じの事を真面目に描いている感じ。
    すごい想像力ですね。

    絵師が描いた絵が抜けでてくる話や川の神様を拾って助ける話は楽しかったです!

  • 衝撃の初読。この作家さんを知らずして今までなにを語ってきたのかと思うと恥ずかしくてたまらない。しっかりとしたデッサン力、ユーモアのセンス、またストーリーも新鮮かつ斬新。要は超絶好みなのである。凄すぎる。どのお話も好きだけど、「子がかわいいと竜は鳴く」のラストが好き。「犬谷家の人々」も超笑った。感服。

  • 竜の小塔/人魚禁猟区 */わたしのかみさま **/狼は嘘をつかない */金なし白禄 **/子がかわいいと竜は鳴く/犬谷家の人々

  • 表紙を見て思わず買ってしまった1冊。
    内容はとても自分好みで買って良かったと思えるものでした。驚くでもほっこりする。そんな言葉がぴったりかな。

  • 淡々とした雰囲気。
    ふと気づけば不思議の世界に入り込み、ほわっとした気持ちになったり、クスッと笑わせられたり、ほろっとさせられたり。
    質の良い七つの物語です。
    話に合わせて絵のタッチを変えているんですね。器用だな〜。
    どの物語も面白いのですが、人魚と狼と絵師の話が特に好きです。

  • これは凄くよかった。
    7つの短編からなる不思議なお話。
    ほのぼのもあれば、考えさせられるものもある。
    どれも好きだけれど、一番笑ったのは『犬谷家の人々』。
    親を思い、子を思い、人を思い、世界を思う。
    小さな絆が大きな絆になり、それが世界中に広がれば、たった一つの想いが満ちていく。
    争いや諍い、種族の違いからくる差別や、心を縛る枷や失ったものへの悲しみ。
    そういうものが、一つの小さな絆によってふんわりと溶けていくような、そういう物語ばかりでした。

  • 短編集が好きだからなんとなく買ってみた一冊。とんでもなかった。ビームコミックスは自分好みのものが多いかもしれない ◎
    どの話も設定が素敵、独特な世界観で楽しいです。どれもみんな好きだけど不覚にも泣いたのは、金なし白祿、最後の「絵を描いていてよかった」のセリフがなんとも言えない感じで、じーんときた(笑)

  • これは!

    最近『ひきだしにテラリウム』が目立って置かれているから
    気になっていたんだけれど、買わずにいて、
    でもこれの表紙がどうにも気になって
    手に取って帯を見たら 「これ!田中相さんの雰囲気と似ているな?」と。
    いや、どちらが先にデビューされたかっていうと 多分 九井さんなのでしょうけれど。


    読んだらたしかに似ていて、
    田中さんの作品がリアルだとしたら、こっちはシュール。
    そして、たぶん海が好き。
    田中さんは緑というか植物だもの。

    「ハッピーエンド」の形ってひとつじゃないんだなーとなんとなく。
    捻ってるがゆえにハッピーエンドと気付かない なんてこともなく
    わかりやすいのに
    ああ、こんな終わり方もあるんだと。

  • これからの漫画界を背負って行ってしまうのでは…?
    と思ってしまうくらいの良作。
    もう、今年一番を読んでしまったかも。
    話に古さを感じない所とどこか悲しくて人間臭いファンタジーは何となく手塚治虫先生を感じてしまった。

    描いた絵が命を持って紙から出てきてしまうお爺さんの話と超能力一家の話が好き。
    でも全部好き!!!

    この方の新刊が出たら即予約したいくらい面白かった。

  •  竜、神様、人魚、狼男(症候群)などが当たり前に存在する世界を舞台にしたオムニバス。
     特筆すべきはファンタジーの見せ方。 ジャンプNEXT!とかに載ってるしょっぱいSFってたいてい『銀魂』でいうところの「天人」を「動物人間(ズーヒューマン)」みたいな何かしらの名前に取り替えただけのものばっかりで、結局何にもストーリーが練られていない。結果、既視感のある作品ばかりになる。
     『竜のかわいい七つの子』は違う。昔から使い古された、竜、狼男なのに新鮮。一番攻めてる「狼は嘘をつかない」は、導入8ページが「我が家のワン!ぱく息子」という狼男症候群の子供を抱える母親の育児漫画で占められるという、二重の構造になっている。無理なく、しかし大胆に読者に世界観を説明している。
     舞台もヨーロッパ風や日本、中国など多彩で、ハートフルストーリーからコメディまで何でも書ける。カバー裏の4コマ漫画も、4コマ専門の漫画家にひけをとらない面白さ。技が豊かだ。
     「この装丁がすごい!2012」(http://yoicomic.blog24.fc2.com/blog-entry-304.html)で1位をとった見惚れるほどの画力とストーリー構成、日本でも指折りの短編作家ではないだろうか。

  • 前作と並んで自分の本棚で一番好きな漫画。短編全てが琴線に触れて、この人を知ることができて幸せだなと思う。ストーリーといい絵柄といい...全部好きです。

  • すっごい面白かった。とりあえず最後の「大谷家の人々」を読んでもう笑が止まらなかった。全体としては話作り、画風、全体の雰囲気、全部が全部自分の好みにどストライクで参ってしまった。ショートショートという構成も良い

    ひとつひとつの話は非常に素朴で、言ってしまえば地味。題材もどこかで見たようなものが多い。でもなんだろう、そこについクスッとしてしまうような笑いや、ちょっと切なくなってしまうような寂しさ、そしてどんでん返しはないけどほんの少し希望が見えるようなオチは、間違いなくこの作者にしか描けない個性に思える。こういうストーリーや展開でなく雰囲気を味わうような作品は、何度読み返しても面白いので個人的にとても好き。

    九井諒子先生良いなぁ、すっかりファンになってしまった

  • ファンタジーとはいっても他の漫画や小説とは違った視点で描かれていて本当に面白かったです!
    躍動感のある画や虎や竜の画、話の内容毎に話にあった画に描き分けているところが画力があるからこそだなぁ、と感心させられました。
    また、たのしむだけじゃなく、読み手に新しい視点をくれるところが良いと思います。

  • 心地よい情感と、冷たさと、やりきれなさがちょうどよい具合に共存してる。じめり感が癖になりそう。容赦ないけど、めでたしめでたしで終わるところは古今東西の昔話のようですね。いいもの読んだ!

  • ことごとくツボった。
    こちらも短編のよさ、をふんだんに溢れさせている作品。

    どんな感じ、とヒトコトでは表現できない作品だ。
    怖いのか、可愛いのか、シビアなのか、ゆるいのか。
    この漫画が「どういう漫画なのか」を言うのは、とても難しい。
    ただ、登場人物みんな
    味があって、愛おしい。

    カリスマ性的なところで言えば
    むしろ誰一人として備わっていない主人公達ばかりなのだけれど
    そこがまたイイ。

    そして
    これだけ独特で濃密で確率された世界観を
    短編1つひとつに作り上げているのがまたすごい。

    素晴しい良作だった。

  • 本当にこの人はおとぎ話のような寓話のような話を書くのがうまい。かみさまの立ち姿は面白かったw

  • 天才というに相応しいとはこういう漫画家に違いない,そうしみじみ思わせられる,今回も。

  • また布教したい漫画が増えた!幸せだなぁもう。
    前作をジャケ買いして衝撃を受けたけど、二回目の今回も期待を裏切らない。

    金なし白禄がすごく好きです。

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九井諒子作品集 竜のかわいい七つの子 (ビームコミックス)の作品紹介

見たこともない物語のはじまり、はじまり。

前代未聞の漫画ここにあり! 2年の沈黙を破って、九井諒子ワールドの幕がふたたび開く。
竜と人、人魚と野球少年、神様と小学生――それぞれの絆を題材とした過去の6作品に加え、全38ページの新作描き下ろし作品を収録。笑いあり、涙あり、きっとあなたが忘れていた、親と子の絆を思い出す7つ物語。

九井諒子作品集 竜のかわいい七つの子 (ビームコミックス)はこんなマンガです

九井諒子作品集 竜のかわいい七つの子 (ビームコミックス)のKindle版

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