体感する数学

著者 :
  • エンターブレイン
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  • Amazon.co.jp ・本 (199ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784047288881

作品紹介・あらすじ

あらゆる数学用語があらゆる日常生活に置き換わっていく、前代未聞の体感型数学雑学本!!驚くほど身近な"体感エピソード"で数学の本質がわかってしまう!

感想・レビュー・書評

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  • 日常生活に置き換えて数学を体感させてくれる本。
    それそのものが数学というより、イメージはそんな感じといった具合に、ざっくりとした理解には役立つ。
    数式がほとんど出てこないのは読みやすさで言ったらメリットですね。

  • こじつけすぎかなぁー もうちょっと良い具体例があったのでは 

  • 虚数、ラジアン、…など一つの項目を数ページで解説。
    項目解説の始めに、何かにたとえるくだりがあるのだが、それがとにかくわかりにくい。何のためにこれをやっているのかというほどわかりにくい。編集者とライターに、もっとわかりやすいものを、的なことを言われて、よりぶっとんだ例えをするようになったらしいのだが、正直、ずれているように思う。

    その後の解説は、平易な文章で具体例などもまじえてポイントだけ押さえているように思える。それでも物足りなさが残る。

    数学が苦手?な人が対象っぽいのに項目を詰め込みすぎて一つ一つの解説が少なすぎる。
    取り上げた項目の選定基準がよくわからない。

    結果的に、項目を絞り、一つの解説ページを増やして、その数学の具体的な使い方を平易に解説した方が良かったように思う。数学のわかりにくさは、それはどういうために使うのか、どういうことが理由で考えられたのか? そこなんだと思う。

  • 数学の幅広い分野が、日常と結びつけて誰でも読めるように書かれていた。ポアンカレ予想がなぜ宇宙の形を予測できるのかがわかった。しかし、例が具体すぎてあまりピンとこないものもあった。

  • 数学について日常生活を例にとってレクチャーする導入本。
    読みやすくてとっつきやすかったのですが、単元ごとの説明が少なすぎて、説明不足で難解な部分が多々見受けられました。
    もう少しトピックを減らして説明部分を増やした方がよかったのでは?と思いましたが、興味を持った部分以外は流し読み推奨となっているのでこれはこれでいいのかもしれません。

  • 面白い

  • 数学

  • "数学の世界を日常生活の現状にたとえて、その概念をなんとなく理解させてもらえる本。
    ラジアンとは、角度を測るもので、円の周り孤で計るもの。孤度とも言われている。
    これをケーキを6等分するとき、私たちはラジアンで角度を測り6等分しているといえるとある。
    本書では30ほどの数学の世界で活用されているものを紹介している。
    はじめて学ぶ人にこんな風に教えれば理解が深まるという教科書として読むこともできる。もちろん、一例を紹介している本なので、もっと上手に説明できる人がいるかもしれない。中学生、高校生が読むと、とても刺激を受けるのでは!!"

  • 小難しい数学の公式を具体的な言動に置き換えて説明してくださる一冊。詳細な解説部分は途中頭が追いつかず、“やっぱり数学って訳がわからない”と思ってしまった箇所が多数有り。しかしながら実生活にあまり必要無いと思われがちな数学という学問の有り難みを甚く感じた。文明の発達に数学は不可欠です。

  • 本書で竹内薫さんが目指したのは、数学を「体感」すること。

      「数学を “体感する” とはどういうことでしょうか。
      数学は冷徹な論理の世界ですが、数学をやるのは、
      あくまで人間です。数学が得意な人が、紙と鉛筆で数学の問題を
      解くときは、コンピュータみたいに機械的に数字を印字して
      いくわけではありません。その人なりの “感じ方” で
      数学を楽しんでいるのです。」

    本書は、数学上の概念が、日常生活で体験する
    どんなことに近いかを示した数学の雑学本です。

    Part1では、日常生活の中で、実際にやってみて体感できる
    数学用語が取り上げられています。

    登場するのは、素数、無理数、乱数、四元数、キス数、
    微分積分、二次方程式、デルタ関数などの18個の数学用語です。

    Part2では、日常生活の中で、偶然出くわしてしまうような
    状況の中から、数学用語に置き換えられるものが紹介されています。

    登場するのは、ラジアン、因数分解、階乗、行列、
    数学的帰納法、波動関数、ガウス分布などの12個の数学用語です。

    計算したり、完全に理解することができなくても、
    それがどういうことなのか、概念だけでもザックリと知りたい。

    本書は、そんな数学に対する知的欲求を満たしてくれます。


      「パンダの絵が描いてある小さめのセーターをムリヤリ着てみよう。
      するとどうなる?
      絵が左右に伸びてフクザツな顔に変形するものの、
      パンダであることはわかる、と思った瞬間!
      その “絵がパンダだとわかる” = “固有値” だ!」

    固有値とは、線形変換という現象が起こった時に現れる数。

    線形変換をここでは、セーターに描かれたパンダの絵が
    歪むことに例えています。

    セーターのパンダの絵は、全体に均一に伸びません。
    しかし、ぐちゃぐちゃにかき混ぜられて伸びるわけでもありません。

    身体にフィットするように伸びて、パンダの顔は歪みますが、
    部分的なヒントから、それがパンダであることはわかります。

    その部分的なヒントとなるのが、元の絵とベクトルが変わらず、
    大きさだけが変わった箇所です。

    それが、「固有値」のイメージのようです。

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著者プロフィール

たけうち・かおる サイエンス作家。1960年生まれ。東京大学教養学部教養学科、同大学理学部物理学科卒業。マギル大学大学院博士課程修了(高エネルギー物理学専攻、理学博士)。フリースクール「YES International School」校長も務める。著書に『99・9%は仮説』(光文社新書)、訳書に『WHAT IS LIFE? 生命とは何か』(ポール・ナース著、ダイヤモンド社)などがある。

「2021年 『人と数学のあいだ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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