(仮)花嫁のやんごとなき事情 ~離婚の裏に隠れた秘密!?~ (ビーズログ文庫)

著者 :
  • エンターブレイン
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  • Amazon.co.jp ・本 (256ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784047291607

作品紹介・あらすじ

本物のシレイネにより(仮)花嫁をクビになったフェルは、故郷に強制送還!のはずが、鬼畜な旦那さまクロウの策略により、召使として黒龍城に引き留められていた。そんなある日、クロウが突然、シレイネは別人じゃないかと疑いだした。焦るフェルをよそに、なんとクロウがシレイネを拷問!慌てて止めに向かうフェルだったが!?秘密がついにバレ…る?うっかり婚ラブコメ逆襲の第5弾!

感想・レビュー・書評

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  • 突然、黒龍公のもとにやって来た本物のシレイネ。フェルは侍女としてラナとともに働くことになる。しかし、突然、城の者が次々と眠りこける事態になり、その背後にどうもシレイネがいるらしい。シレイネの兄もやって来て、てんやわんやの騒動になる。こう書くと、なんのこっちゃという感じだが、結構面白いんだよね。それは、シレイネを助けるためにだぶだぶの軍服を着て、ズタ袋に目穴をあけて被り、フライパンを振りかぶって天井から突然登場したりと、とんでもない行動をするフェルの魅力のせいだろうな。人情にも篤いんだよな。
    フェルとシレイネの関係には秘密がどうも隠されているようで、その辺りのことも気になる。

  • シリーズ5巻目。

    本物のシレイネ姫がやってきたので、身代わり嫁のフェルはお役目御免となってしまった。けれど、本物のシレイネ姫を怪しむクロウは彼女を拷問にかけようとする。それを阻止しようとフェルが取った行動は・・・。

    今回もフェルに笑わせてもらった。フライパンにズタ袋被って乗り込んでくる主人公ってwwそれに宝探しの鬼ごっこ作戦実行中のフェルたちの取った作戦がどれも可笑しすぎて。トリモチ使った「ねばついた執着愛」に、泥団子で「泥沼愛憎劇」ww城内の使用人たちもフェルの庶民感覚に染まってきたな(笑)

    5巻ではフェルとシレイネの正体やセタンタの思惑なんかが若干解明されます。けれど、黒幕は未だ分からず。フェルの出自を知らないのはフェルだけという状況で物事が進んでいきます。けど、フェルはフェルですから。超ド庶民感覚の彼女が大好きです(笑)シレイネもセタンタと想いが通じ合って良かったんじゃないでしょうか。これでクロウの心配も一つ減ったかと思いきや、そうは問屋が卸さない(笑)王都の方でまた怪しい雲行きになってきました。でも、クロウはフェルにされたお礼で今、幸せ絶頂でしょうから波乱の幕開け6巻までその幸せを噛みしめていたらいいよ(笑)個人的にはもっとイチャこらする場面を見たいですけれど、フェルはクロウがフェルのことを好きだと気づいてないから、クロウはあんまり手が出せないでしょうけど。フェルを奥方に戻すために取った策でフェルに嫌われたと思い、あそこまで落ち込んでましたからね(笑)6巻では眉間のしわが増えませんように・・・増えるでしょうねww

  • #読了

    きゃー!!シレイネ様がシレイネ様になった!(日本語変)
    というとこで、糖度が上がりはしなかったものの何だかんだで甘ったるい内容でした笑
    甘いのいいね!!なんかニヤニヤします笑笑

  • みんな実は素直だな。
    核心をあえて口にしていないだけで、他はものすごく素直。
    裏表はないに等しい。
    そんなんでこんな権謀術策の世界を生きて行けるのかと思うほど。
    話が整理されて、協力者も増えてきた。
    そろそろこちらから舞台を回しに行ってもいいのではないか。
    ひとりで頑張ってた黒竜公も少しは笑えるようになったのだしね。

  • 離婚させることが目的で身代わりで嫁に来たはずのフェル。「本物」がやってきて、どうなる!?本物編(後半)。いやー、期待に負けぬ面白さ。細かいところでにやにやしてしまいました。夕鷺かのうさん好きだなあ>わし。かわいさというよりは、とんでもなさがずばぬけているフェルのトンデモ活動・発言は今回も健在。しまいにはシレイネ様まで影響されて(笑)。彼女の「巻き込み」からは誰も逃れられないんだ!そして、今回は旦那様の決意表明が素晴らしくよかったです。こんなこと自分の子どもに言われたら、嬉しくてしかたないよ!

  • 本物と入れ替わったけれど、金銭的な諸事情と
    人間的な諸事情で帰れない状態。

    初っ端からシリアスなのに、初っ端から飛ばしてます。
    多少はなれたと思っていたのにこの展開。
    いや、むしろヒロインの思考回路に
    ついて行ってはいけないのだろうか!?w

    どう無事に平穏に本物を元の場所に戻すべきか。
    お迎えが来てあらラッキー、とかならないのが
    素晴らしい。
    わきわき、女二人でわきわき、を想像して
    笑ってしまいました。
    片方、多分無表情w

    作戦名もおかしいですが、突っ込みレベルも
    かなり上がってきています。
    無事に『宝』も持って帰れるようですし
    一応今回は無事終了?
    最後に、若干一名固まっておりますが。

    結局、出自はどうなるんでしょうね?
    入れ替わって、片方養子にして
    もらっちゃえば? とか思いましたけど。

  • 4巻からの、シレイネ姫登場からの後編です。
    相変わらず、クロウに事実を打ち明けられず、離婚することはそのままですが、シレイネ姫の問題はスッキリ片がつき、嬉しかった

    シレイネ姫の意外な素顔の絵に、嬉しい驚き。
    家臣らと一緒に物陰からニマニマ見守りたい。
    http://books117117.blog110.fc2.com/blog-entry-3360.html

  • 前巻までは本物シレイネ姫は嫌いな女でしたけど、今回読み終わったあとは、兄を愛するかわいい女の子になってました。(やったことは結構ひどいですが)。

    何よりシレイネ姫を助けるためにフェルが行った行動は、たぶんおおよそはクロウも予想はしていたと思いますが、まさかズタ袋をかぶって天井からフライパン持って飛び降りてくるとは思わなかったと思います。ほんとやることがおもしろい。お城のみなさまがクロウとセタンタを足止めするために行った作戦の数々にも笑っちゃいました。

    こんな奥方様とシレイネ姫だと、誰もが別人だと思わないのかしら?って思いましたけど、シレイネ姫の外見が変わることで、そこは解決?

    今はフェルだけが自分の出自を知らない状況ですが、クロウも早く言ってあげればいいのに。めんどくさいのか、この状況を楽しんでいるのかは分かりませんけど、ほっぺにチュウで呆けてるのは確かです(^^ゞ

    ただの身代わりだけじゃなくて、なんか別世界の話もからんできそうなのですけど、まずはフェルが自分の出自を知ったときと、クロウが身代わり状態を早くから知っていたというのを知ったときの動揺ぶりを楽しみにしてます。

  • フェルとシレイネの出自が割れる、シリーズ五冊目。ここまで、薄々匂わせてきた伏線回収するも、まだ、黒幕が見えないっていう、意外と引っ張るシリーズですね。そして、フェルだけがなんも解ってないのに、力業で展開を引っ張る凄いシリーズでもある。ズタ袋とフライパン装備するヒロインとか有り得ない(笑)それに醒めないクロウのフェル嫁取りへの道もまだまだ険しそうですが。クロウ的に幸せな締めだっただけに、次巻も楽しみ。

  • シリーズ5冊目。

    【ネタばれ感想注意】

    「で、で、殿下が、本物のシレイネさまを拷問するかもしれいね…!」

    全ての黒幕だと思ってたシレイネの正体が分かり、背後にはもっと大きな黒幕の存在がいるらしい事が明かされる最新刊です。
    前巻では何か企みがあってシレイネがフェルをユナイアに帰そうとしたのかと思いましたが(例えば、今のシレイネの体が朽ちた時、次に入る器として大切なので安全な場所に逃がす)、本当にフェルの事を妹のように大切に思っていて、兄の策略によってクロウの元に嫁がされたフェルを取り戻したかっただけという…自分が予想してたより少し肩透かしな本音が明かされます。(^_^;)

    ユナイア王セタンタが異常に見えるくらいシレイネを溺愛していたのも、彼なりの理由があった事が分かります。
    セタンタとシレイネも改めて兄妹愛を確認し、また暫くフェルに身代わりを頼むとシレイネはユナイアへ帰国していきます。
    セタンタとシレイネが新たにクロウの味方に付いてくれた事は大きな収穫だったと思います!

    ラストの展開にまた雲行きが怪しくなってますが、フェルの育ての親であるガウェインも黒龍城に留まる事になり、次巻ではフェルとクロウとガウェインのやり取りが楽しみです。

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著者プロフィール

第11回エンターブレインえんため大賞ガールズノベルズ部門奨励賞を受賞、『ヤンキ‐巫女逢桜伝』でデビュー。少女小説で多数の著作を持つ。ほか、ブラックお仕事シリーズ(『今日は天気がいいので上司を撲殺しようと思います』『神さま気取りの客はどこかでそっと死んでください』『会社の裏に同僚埋めてくるけど何か質問ある?』)や、『愛するあなたの子を授かって、十月十日後に死ぬつもり。』など多数。

「2022年 『死にたいあなたに男子大学生がお肉をごちそうしてくれるだけのお話』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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