シンデレラ伯爵家の靴箱館 恋する乙女は雨を待つ (ビーズログ文庫)

著者 :
  • KADOKAWA/エンターブレイン
3.73
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本棚登録 : 198
感想 : 18
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  • Amazon.co.jp ・本 (256ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784047296800

作品紹介・あらすじ

シンデレラの末裔であるディセント伯爵家はいわくつきの靴を蒐集している-そんな噂を聞いたエデルは、ひとりでに動く母の遺品"赤い靴"を鑑定してもらおうと、次期当主・アランの元を訪ねた。だが、彼が告げたのは…驚くべきシンデレラの真実!!靴を取り上げられたエデルは母の死の真相を知るため、極度な人見知りにもかかわらず、アランの靴店『ガラスドーム』で働くことにするが!?新米靴職人&強引令息で贈る、靴にまつわる恋物語。

感想・レビュー・書評

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  • シリーズ1作品目。
    シンデレラをモチーフにした物語は数多くあるけど、この話しはその中でも珍しい設定で、シンデレラは家族の命と引き替えに王宮での生活を手に入れた悪女というもの。ファンタジー要素たっぷりで可愛らしい物語。面白かった。イラストもストーリーとぴったり。

    雰囲気はクールビューティーなのに恋愛音痴なアランが良かった。エデルとのやりとりも可愛らしいのにズレてる。
    ルーディーが男性だったら違った意味で面白いシンデレラ伯爵になったんじゃないかと思ったりもしたけど、エデルにはアランくらいじゃないと手に負えなくなるのかも。

    次巻はもう少しエデルの生い立ち等々が出てくるのかな。楽しみです。

  • 母親の形見である「踊る赤い靴」を伯爵に見せにきたアデル。靴職人として、彼の店で働くことになったが、引っ込み思案の彼女には荷が重くて……。期待以上でした。主人公は靴職人、というまた変わった題材……でも職人好きなのでおいしかった!それだけではなく、ヒーローが兄なのですが、なんと「妹にいじられる兄」という新しい境地を築いていて、これがまた楽しかった。ひどいよ>妹。そしてこれはお仕事ものとしてもよかった。通常、ひとりでやる仕事のことがこういう異世界ものでは語られますが、「協業すること」のメリットを語り、かつ管理職としてどうすればよいか悩むヒーローって新鮮。働いている方にもおすすめです。

  • いわくつきの靴を収集している伯爵家へ訪れた主人公。
    母の形見である靴を取り上げられてしまって…。

    人見知りで、声も小さければ引っ込み思案。
    確実にいらいらする人種ですが
    思わず頑張れ、と思ってしまいます。
    ここまでそろうと、誰しもどこかが
    共感しそうな主人公です。

    当然のことながら、靴がやたらに出てきます。
    形や名前、呼び方などなど。
    あの靴はそう呼ぶのか、という知識が増えていくような?

    伯爵の妹が一番面白い…いや、腹黒い?w
    しかしこれほどまでに『相手』が近くにいるとは。
    何だか、今後の展開が分かりやすそうです。

  • 4巻目まで読了。
    一生懸命な靴職人の主人公と、恋に不器用なアランの掛け合いが可愛い。
    主人公は大人しすぎるようにも思えるけど、頑張ってるので応援したくなる。
    奥手すぎてはちゃめちゃになってしまう恋愛模様も楽しいです。

  • アラン様超面倒くさい…好き…笑

  • シンデレラをベースにでも赤い靴もあってとおとぎ話と靴のお話

  • ビーズログ文庫なので、ノリつっこみの軽いテンションを想像しておりましたが、予想以上に面白かったッ!
    ”赤い靴”を持ち込んだヒロイン・エデルや、靴にまつわる事情は重いものの、アランの予想外のデレっぷりと、それに気がつかないブルブル震えるエデルとのやり取りがかなり楽しい。
    イラストは”あき”さんです。
    内気なエデルと、色気のあるアランのイラストが素敵です。
    近寄りがたいイラストアランに反して、マニュアル本を片手に一所懸命に保護者ぶる辺りが、たまならく萌えでありますッ!

    頑張る職人さんは好きです。
    http://books117117.blog110.fc2.com/blog-entry-4055.html

  • ひとりでに動き出してしまう母の遺品「赤い靴」を所有する靴職人のエデル。彼女はそれを見てもらおうといわくつきの靴を収集しているディセント伯爵家を訪れる。ディセント伯爵家はシンデレラの末裔で、伯爵家の次期当主アランはエデルの持ってきた赤い靴を見てそれを封印すると言い出し、エデルから取り上げてしまう。それに納得のいかないエデルは人見知りながらも靴職人として彼の経営する靴工房ガラスドームで働くことになり・・・。

    イラストがあきさんだからヴィクロテの靴バージョンのように感じてしまった。ストーリーも読んでみたらなかなか面白かった。靴の構造とか作り方とか文中で説明されてて、凝った内容になっているのでは。童話と絡めてる所も面白い。キャラクターも個性的な面々が揃ってる。人見知りで人一倍恐がりで自信がないエデルがアランや靴職人の仲間たちと触れ合うことで成長していく姿が見れる。あとアランが何だかんだ言いながらも経営者として職人たちを守ろうと頑張ってる姿に好感が持てる。エデルを励まそうとアニュアル本片手に頑張る様子が微笑ましい。黒幕はあっさりと分かってしまいますが、次巻に向けての伏線なのか気になる感じで終わっています。来月2巻目が発売するのかな?次はどんな靴が登場してどんな童話と絡めてくるのか楽しみ。エデルとアランの恋愛も進むといいな~。

  • シンデレラがいた国。
    実は。
    アランも妹も良いキャラで、次が楽しみです。
    靴と魔術と。

  • 帯の文言で、シンデレラ伯爵がエデルを靴屋さんで働かせ強引に迫るのかと勘違いしました(汗)

    実際は人手が足りなくなった靴屋に、お互いの利害が一致して……という流れ。
    強引な伯爵とのことでしたが、シンデレラ伯爵はいい人だと思います。
    最初話を聞かなかったのは事情をよく知らなかったからだし、渡された名刺もミーハーを現すものだったのが原因でした。本人はあとでちゃんと反省しています。
    知ってからは色々変なとこあるけどちゃんと考えてあげていましたよ。
    ……ちょっと不器用で斜め上に行ってる印象でしたが(^^;)

    強引なヒーローと思って買った自分的には、伯爵にはどんどんエデルに強引に迫ってほしいです。

    柔らかくてほのぼのしたい人にオススメします。
    エデルの成長にはこれから期待です。

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