迷子と迷子のアクセサリー店 家なき少年と彷徨う国 (ビーズログ文庫)

著者 :
  • KADOKAWA/エンターブレイン
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本棚登録 : 162
感想 : 9
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  • Amazon.co.jp ・本 (256ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784047297906

作品紹介・あらすじ

少年が開いた扉は、何故だかアクセサリー店へと繋がっていた。来た道を思い出せない少年の前に現れたのは、無神経で無愛想、おまけに生活能力ゼロの店主。その傍らには、喋る狼が!?訪れる客も、風変りな者ばかり。店主に店の所在地を訊ねても、飄飄とした的外れな答えしか得られない。「迷子、おまえがどこから来たのか当ててやろう」…すべてが不合理な中、奇妙なゲームが始まった!

感想・レビュー・書評

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  • 『お客の願いは必ず叶える。ただの一度として例外はない』
    少年店主のシオンと喋る狼マルのアクセサリー店に迷いこんだ少年。

    メイと名付けられ住み込むうちに店の不思議さに気付いていく。
    この店は客の『主観』を旅して願いのあるものにしかその扉は開けられない。

    帰るべき国を忘れたメイの自分探し。

  • 気がつけば、見知らぬ店の中。
    その店の店主に、君は迷子だ、と言われる。

    どこにでも通じていて、どこにも通じてない扉。
    色々な人物がやってきて、品物を持って行くわけですが
    読み進めるごとに、この店のルールが見えてきます。

    自分を持つ事、受け入れる事、受け入れられない事。
    それこそ千差万別ですが、3話目についてだけは
    いやいやいやと否定したいものがあります。
    責任のなすりつけ、と言われればそうですが
    それが己の基準なら…この店ではおっけー?
    というか、題名が…善人はどこですか?!

    読んでいたら、なんかこう…自分の中身に
    がっちするようながっちしないような。
    その感情だけを突起させてはいけません、と
    言われてるような気がします。

  • メイは「迷」かな?
    何故か1巻で完結だと思い込んで読んでいました。続きはいつ出るのかな。楽しみ。
    価値観について改めて色々考えてしまう。
    ちょっと「キノ」っぽい?と感じた。

  • 不思議なお店の性質を導く、伏線の張り方が綺麗。続きないのかな、続いてほしい。

  • 色んなお客さんと店主の物語。
    高里さんの作品はやはり引き込まれます。

  • 【図書館本】作者読み。読んでいるとアニメでしか観ていない『キノの旅』を彷彿とさせた。
    高里さんらしい、ひねりのある世界観。深い。
    意外にもこねくり回しすぎてない言葉選び。高里さんにしては読みやすかった。
    キャラもしっかり立っていて、彼らの過去やこれからのことをもっと知りたいと思った。
    続編が出ることを楽しみにしている。

  • 天動説キノ。あるいはあやかしの関わらないHOLiC。
    集団のなかでの自分とか、価値判断とか、その辺のもやもやは共感する部分だった。

  • 面白かった! 舞台はアクセサリー店から動かずに、色々な『国』のほうから世界観が訪れる、というシステムにまずぞくぞくっとしました。解決を見せてからの、もう一歩踏み込んだ展開にうわわ、となったのが『小人の国』。『善人の国』は『善人の国』というタイトルの付け方だけでしびれます。『生体の国』のあの指輪にはきゃあ///っとなりました。最後、『迷子の国』のウァラクには自分も救われました。ひとつひとつ、わたしも見つけていきたい。
    それにしても、イラストすばらしいですね! 続刊も期待してよいのかな。待ってます!

  • 『奇妙な空想譚』と帯に書いてあった。
    面白かった。
    シリーズ化するのかな?展開が楽しみ。

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著者プロフィール

茨城県出身。芝浦工業大学工学部機械工学科卒業。1999年『銀の檻を溶かして』で第11回メフィスト賞を受賞しデビュー。著作に、デビュー作を始めとする「薬屋探偵」シリーズ、「ドルチェ・ヴィスタ」シリーズ、「フェンネル大陸」シリーズ(以上、講談社)などがある。2019年5月に「うちの執事が言うことには」が映画化された。

「2023年 『雨宮兄弟の骨董事件簿 2』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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