ダンジョン飯 1巻 (ハルタコミックス)

著者 :
  • KADOKAWA
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  • Amazon.co.jp ・マンガ (192ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784047301535

感想・レビュー・書評

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  • ロールプレイングゲームのような設定の中で、怪物達を材料に料理をする。という、意外と難しく、微妙な設定なのだが、すこぶる面白い。

    筆者が、ゲーム、ファンタジーの世界と料理の世界どちらもとんでもなく好きだからなんだろう。

    エルフの女性が、筆者の分身で、それ以外の登場人物がある意味変人だらけで、キャラが立っている。

  • こういう単純に面白いのは好きだなあ。

  • 確かにRPGって本当はこういうことがあるんだよなーと思う。
    多くの冒険者が挑んで全滅したら死体は転がっているだろうし、ダンジョンの中でもご飯は食べないといけないし、お金も必要だし。
    ファンタジーの中にあるリアリティが面白い。

  • 地下迷宮の奥でドラゴンに妹を飲み込まれ、脱出魔法でなんとかかんとか外に出られた一向。敗因は直前にパーティが空腹だったこと。
    妹を助けるためにダンジョンに戻る、だが金は無い、そこで出た案は「ダンジョンのモンスターを食べてみる」…

    この人の漫画はSF・ファンタジーの世界に「ありそうでなかった」テイストを加えて、今まで他の漫画で描かれなかったようななんか妙にリアルな人間味とかが見えていて気にいるとクセになる

    動く鎧の考察が興味深かった

  • こら凄い。発想が凄い。よお、こんな事を、漫画にしようと思い立ったものだ。いや、思い立つ事は、ファンタジーRPG好きな人なら、思い立つだろうけど、実際に漫画にしよう、と行動に移す、その事実が素晴らしい。いやもう、発想の妙、着眼の妙、実行の妙、ですね。「こんな漫画、あったら面白いよね~」で終わらせず、実際に漫画化する、というその行動力に感動です。めちゃんこニッチな場所を狙って、見事に成功させた実例ではないでしょうか?いや、お見事です。

    作者の九井諒子さん、年齢はおいくつかは存じ上げないのですが、おそらく、ファミコン、スーパーファミコン、初代プレステ、その辺りの家庭用ゲームをモロに楽しんだ世代ではないでしょうか?1975年~1985年辺りの生まれのかたなのでは?家庭用ゲーム機で、ファンタジーRPGを、どハマりされた方っぽいイメージです。

    初代ドラクエ、初代FF、女神転生、ウィザードリイ、ウルティマ、ダンジョンマスター、天外魔境ジライア、シャイニング&ザダクネス、このあたりから、もうプレイされ倒してたんではないかなあ?で、

    こうしたファンタジーRPGをトコトン楽しみつつ、「でも、これらのゲームの主人公たちって、冒険中の食事、どうしてるんだろうなあ?」って、素朴に疑問抱きつつ妄想しつつ、で、遂に宿願叶って、こんな漫画描いちゃいました!って流れではないだろうか。いやもう、勝手に自分の想像だけで書いてますが。

    ファンタジーRPGで、敵であるモンスターを食べる、って発想が、ゲームとして存在するものって、ダンジョンマスターのインパクトが、個人的には凄く大きいですね。あれはもう、名作中の名作だと思うのですが、良いゲームだったよなあ、、、

    で、この作品のモンスターの調理、現実社会では一切、役に立たないですよね。でも、ファンタジーRPG好きとしては、「あのモンスターは、こう食うことができるのか!?」というマニアックなツッコミ、楽しみ方が、こうも出来る作品はそうないぜ、って感じですね。「動く鎧」の正体が、魔法で動かされているんではなく、なんだか変な軟体動物の住居的な物体だった、なんて、マジでメカラウロコの発想ですよ。マンドレイク(マンドラゴラ)を引き抜いたら悲鳴で死ぬ、とかも、ああ定番、って感じで、ホッとしますよね。

    主人公たち、モンスターに襲われたり迷宮のトラップに引っかかって死んでも、他の冒険者に回収されて教会?的な所で生き返らせてもらえる、とか、もうロープレあるあるで、そこを逆手にとってコメディー安心感たっぷりにしているところとか、ホンマ素敵。ファンタジーですね。こんなに安心してどっぷり世界観に浸らせてくれるの、良いですやん。ある意味予定調和。それでオッケーな作品です。ヒリヒリするところはなにもない、って感じで。

    なんか、変な感想ですけれども、こんな漫画が出現するほどに、日本のファンタジーRPG文化は成熟したんだなあ、と思うと、微笑ましいです。初期の、ファミコン時代のウィザードリイとかの、今から思うとショボいショボ過ぎるグラフィックの世界にどっぶり浸かって、ゲームにそれこそ人生賭けるくらいにハマり倒して、その世界に憧れまくった想像力と創造力と妄想力が、ああ、ここまで至ったんだなあ。人間の食に対する欲望と欲求と追求力って、こんなに凄いんだなあ。だってホンマ、このマンガに登場する調理知識って、この現実の世界では、完全に全く役に立たないやないですか。でも、これほどに面白く人の心をドキドキさせる漫画は、成立するのだ。いやもう、凄いですねえ。

  • もともと九井諒子さんの短編集が大好きだったが、人気が集まるとなかなか読む気にならない天邪鬼病が発動してなかなか読まなかったが、このたびようやくきちんと読めた。かなり丁寧なダンジョンモンスターの生体とその調理法はさるものながら、九井さんならではの脱力するような不条理が随所にちりばめられていて、やっぱり好き。あと、かわいい絵柄とはミスマッチなほど、人の命が軽い作品でもある。

  • モンスターを食べる――しかも、おしいく料理して食べる――なんて!
    その発想はなかったwww

    フォーチュンクエストみたいな、かわいくておいしい話なのかなと思ってたら違った
    がっつりモンスター飯だったw

    ダンジョンのトラップを調理に使うって、きっと仕掛けた人は悔しがってるだろうなw

    これ、ちゃんとルールブックつくってTRPGにすればいいのに
    あったら遊びたい(笑)

  • カテゴリはファンタジーでいいのかな?
    とりあえず冒険はしているものの、まさかのモンスター調理漫画(笑)しかも美味しそうに見えるから恐ろしい。ストーリーを進めるごとに主人公のライオスがただのモンスターオタクと化していくのも笑える。しかしこのパーティー、本当に全力で戦ったら強いのかな…

  • ダンジョン内で倒した魔物を美味しく料理してそれを食べる自給自足冒険ファンタジー。確かに戦ってたら腹も減るわな。魔物を料理する!という斬新な切り口で描かれた冒険モノで、笑って楽しく読めた。バジリスクのローストとか卵のオムレツとかは美味しそうだったな(笑)動く鎧すら食べてみたいと思っていたライオスは強者wwあとセンシがいないと話は進まんだろうね〜。料理人がいなくなるから。常識人マルシル頑張れ(笑)あとチルチャック、最初は女の子だと思ってたww

  • ★★★★:そのジャンルが好きならオススメ

    ファンタジー世界におけるダンジョンにおいて、
    携帯食ではなく、その場のクリーチャーを食事とするマンガ。

    普通の食材ではないので、食材確保から調理法まで詳しい描写がされている。
    絵の丁寧さが、ファンタジーなんだけど妙なリアル感をかもしだしていて、うへぇ~→美味しそうへの変換をスムーズにしてくれる。
    でもやっぱり物によっては、人によっては無理!って思うものもあるよね。
    オイラは「動く鎧」の回のは、食べられないって思った……。

    登場人物もキワモノ揃いの中、読者は耳長女子に一番共感できるであろう。
    そしてそんな子が一番ひどい目にあうのも定番。
    このファンタジー世界、人の命も他と同様かなり軽いしね。

著者プロフィール

pixivやコミティアで活動し、2011年、短編集『竜の学校は山の上 九井諒子作品集』でデビュー。13年『ひきだしにテラリウム』で、第17回「文化庁メディア芸術祭マンガ部門優秀賞」を受賞。14年より「ハルタ」にて連載開始した『ダンジョン飯』は、「2015年度コミックナタリー大賞」「このマンガがすごい!2016」オトコ編、「THE BEST MANGA 2016 このマンガを読め!」「全国書店員が選んだマンガランキング2016」と数々の賞で1位を獲得した。

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