若葉寮で、君と (B`s-LOVEY COMICS)

著者 : 佐久本あゆ

• KADOKAWA/エンターブレイン (2015年2月14日発売)

作品紹介・あらすじ

俺が好きになる必要はないって言われて…　すげぇ嫌だったんだ

感想・レビュー・書評

[hiromunさんの感想 · 2015年3月2日]

大好きな学生寮ものと好みそうな絵だったので表紙買いしてしまったのですが、お互い正反対な性格の３カップルのお話がそれぞれ純情できゅんきゅんしました(*´▽｀*)　理屈じゃねぇって感じだなっと二人で笑い合う一コマに全てが集約されてると思います。　次回作も楽しみです！

[『黒犬』の優樹さんの感想 · 2016年2月15日]

久しぶりに、感想を書きたくなるくらい、グッと来たＢＬ
作品自体は一年ほど前に世に出ていたらしく、気付いていなかった自分が情けないと言うか、佐久本先生に対して申し訳なさを感じると言うか、そんな気遅れも、もしかすると、感想を書きたい衝動に繋がったのかもしれない
絵柄そのものなのだが、個人的には、ストーリーが綺麗だな、と感じた。起承転結がしっかりしている、破綻していない、って意味合いでの「綺麗」じゃなくて、お互いを好き合う二人の男子高校生の恋愛で生じる様々な感情が、ストーリーにキラキラを生んでいる、そんな感じ
制度が設立し、それなりに理解されるようになってきたとは言え、やっぱり、最近でも同性愛者への風当たりは強いまま。気持ち悪い、そう思うのは、それまで生きてきた中で培った常識が受け止めるのを拒むのだから、どうしようもないにしろ、少なくとも、常識のある（と自分で言っている）人間が当人らに、そのキモチをオブラートに包みもしないでぶつけるのは違うよなぁ。自分の子供に、それを言ってしまったら、どれだけ傷つけてしまうか、を想像すりゃ、ブレーキくらいはかけられるだろうに・・・って違う、脱線しちまった。ちょっと感情を籠め過ぎると、すぐズレちゃうのが私の悪い癖
同性を好きになっちゃった、でも、相手への「好き」を抑えきれない、そんな男子高校生らしい純粋な葛藤が、丁寧に描かれており、初心者にも中級者にも読みやすい作品に仕上がっているんじゃないだろうか、この『若葉で、君と』は。また、肉体描写も割かし、ライトなので、エロいのが苦手ない人も安心
タイプの違う３組のカップルのラブストーリーが収録されているので、大外れってコトにはまずなるまい
個人的に、お勧めの話は、「若葉寮で、君と ３～鰐部と沙山～」だ。怠惰なちょい悪男子と、お坊ちゃん気質が抜けきらない美少年、組み合わせとしては最高を通り越して最強の部類に入るんじゃあるまいか。鰐部の頑なに自分の気持ちに抵抗してたのに、沙山の泣き顔一つでサクッと折れちゃう、青春真っ盛りの男の子らしさも萌えポイント
この作品を引用に選んだのは、ある意味、ＢＬだからこそ、恋愛の真骨頂を突いている、と感じたので。自分の気持ちも、相手の好きな所も、全部ひっくるめて愛せる事が、どれだけ幸せか、は本気の恋愛をすれば知る事が出来る？

[banri08さんの感想 · 2015年11月16日]

作家さん初コミック。男子高の寮を舞台に3CPのお話。1組目真面目・日高✕見ためチャラ男・樋口、チャラそうで根は良い子な樋口が可愛い爽やかなCPです。2組目めんどくさがり屋・鰐部✕不思議ちゃんな転校生・沙山、もうね鰐部がそっちに行っちゃうのも仕方ないなっていう可愛さの沙山くんでした！ 3組目寮生・桐野✕寮監・嶋。こちらは前2組に比べると少し大人な雰囲気で、桐野が一途で良かった。絵も綺麗でしたしお話も良かったので次にも期待ですね。カバー下、嶋のキャラ紹介が笑えたｗ

[sakura815さんの感想 · 2015年6月7日]

ストーリーは普通だけど、絵が好き。キャラも、そこまでアクが強いのはいないけどそこがまたいい感じ。エロはほとんどなし。まったり系。

[蒼島まりもさんの感想 · 2015年4月9日]

学生寮という単語に釣られて買いました。期待を裏切らない青春っぽさ漂う作品。寮内で連鎖的にBLが繰り広げられていきます。
ピュアで皆可愛いと感じるお話で、３つストーリーが分かれていますが個人的には３つ目が一番気に入っています。起承転結が分かりやすく深く考えるシリアスさもないので、好き嫌いが分かれにくいのではないかと思います。

[ututu.さんの感想 · 2015年2月19日]

男子校の寮を舞台にしたオムニバス。初コミックスですが、アナログなカラーにセンスを感じますね！

『日高と樋口』樋口は女系一家の末っ子に生まれ、姉達の横暴から逃れるべく寮生活を選んだ。が、女子の居ない生活に耐えられず合コンに行っては彼女を作っていた。しかし直ぐフラレる。チャラ男のレッテルを貼られた樋口は、同室の文武両道な真面目くん・日高と比べられる日々。日高は堅物と思われがちだが、冗談を言ったりするしイイ奴。それを知っているのは同室である樋口の特権だろう。
またしても彼女にフラレた樋口は、日高の後輩に告白され…悩んでいる内に日高にまで告白されてしまう。どう答えを出したらいいのかわからず、思わず鰐ちゃんの部屋に転がり込むが…。

『鰐部と沙山』樋口の友達鰐部は一人部屋。転校生が入ることになり渋々掃除することに。同室になったのは世間知らずなお坊ちゃん・沙山。親の事業が失敗し、この学校に流れついたらしい。面倒くさいことが嫌いな鰐部はめげそうになるが…布団にくるまってホームシックでなく姿に、思わずキレイな顔だなと思ってしまった…。

『嶋と桐野』大学院に通いながら、住み込みで寮の監督生をしている嶋。OBでもある嶋は、同窓会で再会した元カレを連れ込んだ日があった。それを桐野に見つかり、拾った合鍵をネタに脅され…身体の関係だけ続いていた。
嶋は元カレへの気持ちの整理が上手くできないまま、卒業して大人になってしまった。この男子校という閉鎖された場所で、桐野がどんなに嶋を好きだと言っても、卒業して広い世界を知れば…置いて行かれるのは何時も自分だと、本気に思うことが出来なくなっていた。そんな時に桐野が人を殴ったと知り…。


ほぼチュー止まりの、爽やか青春！モノですね。ストーリー重視です。同性の葛藤とかはあまりかかれていないんですが…惹かれた部分が明白なせいか、ガッカリ感はないです。むしろ、いい嫁見つけたなっ！みたいなw それ位、キャラに愛着がもてます♬
お気に入りのシーンは、日高が朝練に行く時に樋口が声をかけるとこ。鰐部が、しないの？って見つめられるとこ。桐野が髪染めて、ずっと忘れられなかったよって押しかけてくるとこ♡♡個人的に黒髪の桐野が大好き過ぎたので、がっつりエロ描いてほしかったっ！！でもこの作風は変わって欲しくないなぁ。作家買いしよう。

[森月雫さんの感想 · 2015年2月16日]

男子校の寮が舞台の３組の話。表紙の日高×樋口がい１番好きだった。真顔で冗談かと思ったら口説いてた日高と、ぐるぐるしてる樋口が面白い。ピュアでかわいいカップルで、和んだｗ