中国嫁日記 (五)

著者 :
  • KADOKAWA/エンターブレイン
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感想 : 29
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  • Amazon.co.jp ・マンガ (141ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784047308275

作品紹介・あらすじ

40才オタク夫×20代中国人嫁の、4コマ漫画みたいな日常。

中国嫁・月(ゆえ)&オタク夫・ジンサンのドタバタ中国生活!!



中国の旧正月は爆竹と花火でお祝い!?

結婚式は2回?? 3回?!

山水画でおなじみの地『桂林』はとにかく絶景!!



単行本描き下ろし漫画は今回も大・大・大ボリュームの50ページ!!

感想・レビュー・書評

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  • 中国人のお嫁さん「月(ゆえ)」と筆者の話

    前半は引っ越したり、猫を飼ったりとしてます。
    後半は裁判沙汰になってしまった友人とのアレコレ。
    借金が酷く膨らみ、全て任せっきりだった筆者。
    月は、責めもせず旦那である筆者を元気づける。
    人として、出来る人は少ないかと思う。
    「泣いても旦那が困るだけ」と。
    その、前向きの姿勢に脱帽。

    キチンと把握して、人任せにせず、責任を持つ。
    人ってラクな方へ逃げるからね。
    ちょっと耳の痛い話だけど、重要なストーリー。
    「苦労にも意味があったと思う」
    この言葉、とてもとても大事。


    HAPPYな事も、UNLUCKYな事も、全てを受け入れる。
    そして、血肉にしていく。
    何気に教えられる漫画です。

  • 一ファンとして、こんな勝手な事を書いていいのか、そこは迷うトコだが、正直、この5巻は既刊より内容が重い、どちらかと言えば、悪い方向に
    前半はともかく、恒例の書き下ろし長編は面白い話、とは言えない。もっとも、井上先生自身、この事件は相当にキツかったのだから、面白可笑しく描ける道理などあるはずがない
    ハッキリ言い過ぎるきらいのある読み手なら、「わざわざ描くような事か」なんて事を言いそうだ。私も読みながら、「これは・・・大金や会社の行く末が絡んでる分、現実的なエグさがあるな」と苦々しいキモチにはなった
    けど、最後まで読むと、話に感じる印象がガラリと変わった読み手の方が多いんじゃないだろうか
    改めて、井上先生と月さんの夫婦愛に胸が温かくなる
    美しい、と形容するのは違うかも知れない
    夫婦として、ありのまま、あるべきかたち、そうあってほしい、そんな繋がりがお二人にはあるな
    国際結婚だから、こんな素晴らしい夫婦になる、とは一概に言えないが、日本人独特の視線で描くエッセイ漫画を面白くしているのは、少なくとも、奥さんが中国人って要素があるのは確かだ。日本人と中国人が、同じ事象を異なる視点から見た上で、「これはおかしい」って結論に至ったり、「相手の言い分に納得できない」と真正面から抗議したりするからこそ、この作品の面白さにはオリジナリティが宿るんだな
    私は、中国人に対して、特に好意も敵意も持ち合わせていない。日常生活の中に、中国人どころか外国人と接する機会がないからだ。なので、中国人は素晴らしい、アメリカの人は最高だ、と思った事がない。当然、外国の人に酷い目に遭わされた事もないので、嫌悪感を持つ事も難しい。言葉に出来ない方法で辱められた、家族や友人などを到底納得できない理由で殺された、など「まぁ、それなら仕方ないのかな?」とやや釈然としないながらも、外国に敵意を向ける事に納得できるだけの傷の持ち主なら、国相手に訴えを起こしたり、凶行に走るのも解かる。やられたらやり返す、この手段が正しいか、許されるか、は別問題だが。しかし、被害者の記憶は、加害者のそれと違って消えないのだから、相手にも同じ痛みを教えたい、と思うのは人間として当たり前じゃないだろうか。けど、理由のない迫害も受けていないし、差別発言を面と向かって言われた事もないのに、周りの狂気に引っ張られて、当人以外の外国人へ攻撃の矛先を向けるような輩どもに、外国人に対する悪口を言う資格はない。その行為が、自分が愛して止まない国や、心から信じている神様とやらの存在意義を貶していると気付けないようじゃ、本当に大切なモノは決して見えないし、自分の国を良く変える事なんて出来っこない
    まあ、大袈裟な事を書いてしまったが、外国人とまともに付き合っていないのに、周囲の妄言に影響を受けて作ったイメージだけで、手当たり次第に傷つけるな、それが言いたいだけだ。過去も理由もないのに、歪んだ正義感だけで自分と考え方が違う人間を追い払い続ければ、いつか、必ず孤立する。その恐怖を思い知った時には、もう、その人に優しい手を差し伸べてくれる人はいない・・・・・・
    本当にキツい時、自分のキツさを堪え、支えてくれるパートナーに、限りある人生の中で、既に出逢えている井上先生は、人間としての幸福を掴んでいるな
    羨ましいっつーよりかは、「やるなぁ」って感心に近い
    兎にも角にも、月さんに愛想を尽かされないよう、これからも励んでください、井上先生
    書き下ろしをあえて除外し、それ以外でお勧めを選ぶとなると、やはり、井上家にやってきた新しい家族のくだりを描いている第四章だ。一匹との出会いは、きっと、また良縁を繋いだと私は思う
    次巻が出るまで、色んな大きな変化があると思うけど、井上先生と月さんなら乗り越えられるだろう。だって、そんな二人が大好きで、支えてくれる大勢の優しい人が周りにたくさんいるんだから。つくづく、人間、一人じゃ生きられないな、と感じる、この『中国嫁日記』を読むと
    この台詞(?)を引用に選んだのは、つい、泣きそうになってしまったので。この手の言葉に涙腺を刺激され、呆気なく崩壊させられる度、自分が年を取ってきているな、これに共感できるだけの経験を気付かない内に積めているんだな、と感慨深くなる

    • cundwoさん
      はじめまして、お伝えしたいことがありまして、こちらのコメント欄より失礼いたします。
      この度は、「坂本ですが?(1)」レビューに「いいね」を...
      はじめまして、お伝えしたいことがありまして、こちらのコメント欄より失礼いたします。
      この度は、「坂本ですが?(1)」レビューに「いいね」をいただき、ありがとうございます。
      ありがたく、嬉しいのですが...都合上、Amazon以外の店舗で購入した書籍に関しては、こちらではレビューおよび登録しないということで決断いたいしました。
      そのため、削除になりますこと申し訳ありません。
      もし、よければ、フォローだけでもお願いすることはよろしいでしょうか?
      いろいろ共有していけたらと思います。

      よろしくお願いいたします。
      2016/03/08
  • 相変わらずのほのぼのな二人の生活を書きながらも、大きな小さな事件に見舞われていることが、まず日々の四コマでも察せられます。
    その不穏な空気の大元は、読み切り漫画で詳しく描かれているのですが、事件がどうこう、というよりも月さんの度量の広さ、賢明さ、思いやりの深さ、に、心が打たれます。同じような状況になった時、私だったらどうするか。考えてしまいました。

  • 夫婦も相互の家族も仲良くて、助け合ってて素敵ですね。
    自分は、自分の事ばかりを主張してなかったろうか?…って、反省する思いです。

    ところで、後半――事件があったことは知っていましたが……改めて読んで、ぞっとしました。
    ともかくは、夫婦の支えあいと家族の団結で、のり超えられつつあるようですし、頑張っていって欲しいと思いました。
    こんな事件が、自分の家族のことだったら、自分はどう行動してるだろう……?

  • 今回も安定の内容。ポジティブな嫁とダメ夫の日常、と言った感じ。しかし、西原理恵子先生が「私が損をするほど漫画は売れた」と仰っていたから……頑張って欲しい。

  • ■ 1715.
    <読破期間>
    2017/2/12~2017/2/13

  • 単なる漫画という感じ

  • 裁判なのでネタバレ禁止ですね。

  •  これから裁判なのに、コレを書いていいのか……って気になる。

  • 子供が買って家においてあったのを今頃読了。一緒に会社をやっていた友人に裏切られた話はWEBで途中まで見ていたが続きをやっと見られた。

    さすがに会社経営やってないのでああいった体験はないが、メンタルやられて仕事に行けなくなった時に妻に精神的にも経済的にも助けられたことは感謝している(そして経済的にはまだ返済できていない…(気持ちはあれど子供の学費が))。

    なまじ面識があるだけに人物判断を誤るというのはありがちなことで、「十数年来の友人」的な人物を昨年ブロックしたときの気持ちを思い出した。まああれについては、そのさらに10年ちょっと前に掲示板に「死ね」とか書き込まれたことがあったのである程度の警戒心をもってはいたのだが(しかもその翌日平気な顔でオフ会に来るとかw)。

    クソリプうざいとか思いつつダラダラ相互フォローであったのはやめておけばよかった話で、ムカつくリプは2回目ぐらいでブロックするのが妥当という今の考えに至る。

    そして改めて思う。常識的なリプでからんでくれる人と議論する楽しさ。なんだかんだ言いつつも自分を信頼しいっしょにいてくれる妻の尊さ。

    月さん流にそういった体験の中からよかった探しをするなら、メンタル関係の障害で「認知のゆがみ」という症状について理解を深めることができたことであろうか。

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著者プロフィール

漫画家、TRPGデザイナー。玩具会社「銀十字社」代表取締役。1970年、宮崎県生まれ。1990年代からTRPG制作を開始。また2010年からブログにて連載した20代中国嫁と40代オタ夫である自身の日常を描いたエッセイ漫画『中国嫁日記』が、KADOKAWAより書籍化されベストセラーとなる。他の著書に、中国嫁・月サンが通う日本語学校の日常を描く『月とにほんご 中国嫁日本語学校日記』、月サンの「お金に関する素朴な疑問」に答える経済マンガ『キミのお金はどこに消えるのか』(ともにKADOKAWA)などがある。

「2023年 『逆資本論』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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