おこぼれ姫と円卓の騎士 再起の大地 (ビーズログ文庫)
- KADOKAWA/エンターブレイン (2016年1月15日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (288ページ)
- / ISBN・EAN: 9784047308435
作品紹介・あらすじ
砂漠の女神が告げた『沼地の魔物』とは――。
意味が分からぬまま都に戻ろうとした未来の女王レティ―ツィアを、ウルク帝国第一皇子カリムの兵が阻止してきた!
何かが起きたと察したレティは彼を問い詰め――兄が死亡率の高い流行病に侵されたことを知る。
怒りが湧くものの、国を憂うカリムの言葉で協力を決めたレティだが、そこへあの軍師ゼノンが近付いてきて……!?
感想・レビュー・書評
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優秀すぎる兄たちのおこぼれで次期王位が転がり込んできたと言われるが、自分が王になることを知っていた王女レティの物語シリーズの13作目。
今回は、前巻の続きで南方のウルク帝国でのお話。最後そういう解決ってありなのか?? と思うような異母兄フリートヘルムのパワープレイと、その兄がしようとしていることが分かるレティの関係性にほっこり。ただそこまでは結構ハラハラというか、緊迫な展開も続く。レティが弱音を吐いたりもする。自称・伝説の軍師であるゼノンが引っ掻き回したりもする。それにしても、ウルクの皇子・カリムはものすごく拗れているのに、すごくしっかりしてる。内面が強い。国も立場も性別も違うけど、国民が笑顔でいられるような国を作るという同じ夢を追い求めるレティと、同志としていい関係を続けて、どこかでまた登場してくれたらいいな。
最後、「その頃のソルヴェール国」として、留守番組の様子が少し描かれるのだが、探りを入れる同母弟のレオンのシスコンぶりはかわいいし、斜め上の答えを口にする軍師役のメルディにもほっこりした。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
相変わらず面白い。レティは本当に頭が良い。これで性別が男だったら、結局上の3人を推す貴族たちで国が分かれ、おこぼれは4番目のレオンハルトにいったのだろうかと妄想が走りました。今回登場の他国の王子様も国のために頑張りを見せます。王族って大変そうです。私は自分や手の届く範囲のことだけで済ませられる平民で良かったです。それにしても次々イケメンが出てきますな。
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13巻まで読了。レティが成長して行ってるのは分かるのですが、国外に出向いてばかりなので、もうちょっと内政的に何をしているのかが描かれていると、これからレティが納める国が見えて良いかなと思います。
とはいえあれこれ起きる事件はどれも面白いです。 -
今回も面白かった。
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いいお話でした。
良くも悪くもフリートヘルムが持ってった笑
2017.11.4 -
9月21日読了。図書館。
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砂漠編後半です。
疫病は仕組まれたものだった!?
騎士たちが疫病で倒れる中で、決断をせまられるレティー様。その支えてくれるのはやっぱデュークなのであります。
そろそろ物語での大きな変化が欲しいところ。続刊楽しみにしております
http://books117117.blog110.fc2.com/blog-entry-5133.html -
ウルク王国編終了。カリムの国父ってのが気になりますよ。国父って統治者、、、え、ウルクって女帝の国よね?このあたりのことまでは描かれないだろうから察しろってことでしょうか?(笑)しかし、最後にゼノンがまたやらかしそうな伏線はってきましたよ。今度は第一王子のフリートヘルムに打診ですかそうですか。手玉に取るか取られるか、この二人だとどう転ぶかわかりません。願わくば王子に軍配があがりますように。悲劇は要らないよ。