心がフッと軽くなる「瞬間の心理学」 角川SSC新書 (角川SSC新書 98)

著者 :
  • 角川SSコミュニケーションズ
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感想 : 106
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  • Amazon.co.jp ・本 (191ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784047315211

感想・レビュー・書評

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  • 著者の方の考え方はすごくためになりました。今の私には必要な本だったと思えます。

    ただ、ハウツー本ではないですね。
    対話形式なのですが、質問者がいないと成り立っていないのではと思えるぐらいです。
    ただこれを無理やりハウツー本っぽくまとめてしまうと、うまく伝わらない気がします。著者によって語られるからこそ心が軽くなったと感じています。
    この本でいうところの「出会い」を求めて読みました。
    そういった意味で、これでよかったと思うので、★は減らしません。
    この本で、一般的なハウツー本では心が軽くならなかった理由が、わかった気がしました。

  • 素晴らしい。
    日々のモヤモヤが、どんどん言葉で洗い出されていくこの快感!!
    名越先生、めちゃくちゃ賢い方なんだろうな。
    脱帽。
    「今」を意識する…それだけで、ひとつ向こうへ行けた気がする。

  • 本書の「はじめに」のところに「ハウツー的なものを書きたかった」とあるが、本書には具体的な方法論は載っていないし、終始名越先生との対談形式で書かれており、そのテーマも散漫である。おそらくタイトルのような本を作りたいという主旨はあったと思うのだが、対談形式のため焦点が絞りにくくなっているのかもしれない。心が軽くなるようなハウツーの部分が欲しければ、この対談の中から自分で拾い集めていかなくてはいけない。そういう意味でタイトル通りではないので不親切といえる。

    タイトルのような内容を期待していると期待外れになる。そこで本書の利用は、現在の日本が抱えている精神的な闇や、どうもすっきりしない日本の置かれた立場、そしてその中で生きていかなくてはいけない我々の苦悩や苦闘を、心理学者の目を通して理解していき、そしてその対処法を対談の中から汲み取っていくという理解で読み進めると良いと思う。結局のところ、“今”という時間軸に自分を常に引き寄せておくというのが本書の主旨である。

    タイトルの通り“瞬間”で変わるような本ではないが、内容はじわじわと伝わるもので、ところどころにある生きるヒント、視点を変えるヒント、現在の日本の取り巻く精神的な問題を認識していく一冊である。

  • 「今、ここ」にいることを大事にする。そのことに集中する。最近この心境にめざめたところだったので、実にタイムリーでありました。
    心がフッと軽くなる瞬間をたくさん集めよう、と思った次第。
    それにしても名越先生、タメなんだよなあ…。最近こういうことが多いです。そういう年代ってことかしら。

  • 「今ここ」に集中してすごす大切さ。悩むのは後回しにする。ずいぶんそれができるようになってきたと思う。ラクになってると思う。

  • 今の私が出逢って良かったと思える本。出逢うべき本だったと思いたいくらいw。

    内田樹氏との対談から、名越先生の本を読んでみようと思っただけだったのだけれど、現在の自分に置き換えて理解したり実践したりしたい内容だった。

    「今を生きる」こと。自分的には、やっとここまできたの感があるわけで、負のスパイラルから抜け出して、人生を楽しく過ごしたいと思う。

    「幸福」という言葉が輝いて見えた。

  • はっきりとした原因も無いのに朝から鬱々とした休日を迎え、家を飛び出すように本屋へ。ふと目にとまったのがこの本だった。
    ちょうど前日に名越康文先生の姿をテレビで拝見していたのも購入へのはずみとなった。
    『14歳の子を持つ親たちへ』(新潮社新書、内田樹氏との共著)などで気になる精神科医ではあった。
    スター的な精神科医が何人も登場している一方で、『「心の専門家」はいらない』(小沢牧子著、洋泉社)などの本では、果たして本当に心の専門家が人の心を救えるのかという問題提起がなされていた。
    名前は挙げないが、私自身、著書を何冊か拝読して「安っぽいなあ。全然救われないぞ」と感じる精神科医もいる。
    しかし、名越先生はひと味違う。ただ心地良いことばを並べることをしない。
    ことばを丁寧に使って、複雑な人の心の形を削りだしてゆくような繊細さがある。希望がストレスになることもあるという慧眼。ただ、「夢や希望を持とう」とか、「プラス思考に切り替えよう」とがなり立てている、お手軽自己啓発屋と比べると、「この人は本当に人の深い部分で接してきたんだな」と感じる。
    そんなわけで、一気に読了した後、少しだけ自分の気持ちを楽な方へコントロールできた。いきなり悟りを開いたり、大きな救いを得ることは不可能だが、ちょっとだけ乗り越えてゆくことが大切なのだ。
    悩んでせっぱ詰まっている人は一読の価値有り。そして即効性有り。

  • うつの人 心がよわっていると感じている人に
    アドバイスとなる言葉が入っていると思います

      うつ状態の時は どこにいようと地獄な訳です
      気分転換に旅行というのは かえって不安が増したりします

      うつ状態の人に 僕は
      「まずは 一日一分だけ 集中してください」ということなのです
       たとえば 昼食のときに ひと噛み ひと噛み すべて意識してみてください

    今に集中する 今している動作に集中する
    そういう 今 今を積み重ねていくことが 自信につながっていくそうです

    過去や 未来に囚われずに 今を生きることの 有効性を感じました。

     性格は変わらないが 心はものすごく変わりやすい

    最もだと
     自分の心の安定が得られると
      余剰として生まれてくるのは おそらく 他人への受容力です
     
    まずは自分の心 目の前の動作を意識して行うこと

  • いま、ここ、に集中する。同意。
    名越先生の、やわらかな関西弁が好みだ。イヤミみたいな歯も眼鏡もなんだか好感が持てる。

  • ガッツリ読んだ箇所もあれば、斜め読みにしたところもありますが。
    改善するのはこうしたらいいんだろうな、というかそうしないと自分がしんどくなるだけだもんな、と改めて認識できました。やっぱりそうなんですね…って何度か心の中でつぶやいた本。

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著者プロフィール

1960年、奈良県生まれ。精神科医。相愛大学、高野山大学客員教授。専門は思春期精神医学、精神療法。近畿大学医学部卒業。大阪府立中宮病院(現:大阪府立精神医療センター)にて、精神科救急病棟の設立、責任者を経て、1999年に同病院を退職。引き続き臨床に携わる一方で、テレビ・ラジオでコメンテーター、映画評論、漫画分析など様々な分野で活躍中。主な著書に『驚く力』(夜間飛行)、『自分を支える心の技法』(医学書院)、『どうせ死ぬのになぜ生きるのか』(PHP新書)などがある。

「2015年 『日本の反知性主義』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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